爪切男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
センチメンタルで笑えるエッセイ。
ちょっとバカリズムの小説を思い出す。
ちょっと好き嫌い分かれそうな本かもしれない。汚いの苦手な人は特に。
爪切男さんはマゾだから(←本人も自分で書いてたから問題無し)、変わった趣味や癖がある女の子たちが愛らしく、かわいらしく書かれていたけど、他の男子から見たら「うっっ…」って後ずさりしていくだろう。
人のマイナスに見える一面って人間らしくて、おもしろい。
ベルマークの話と、『世界で一番美しい嘔吐』が印象に残ってる。
…にしても、誰から構わず「好き好き」言い過ぎじゃないか!
まぁ、女の子たちには渡さない自分だけのラブレターだから、いいのかな…笑 -
Posted by ブクログ
自分の人生で出会った異性(もしくは同性)のことを、人はこんな細かく覚えているものなのか…?
しかも、今の自分が「黒歴史」として葬り去りたいような恥部を晒され、しかもその汚点が愛おしいのだと言われたら。
自分ならば発狂して叫びながらグラウンドを無我夢中で走り抜け、いつの間にか虎になっていそうだ。
ほんの少しのすれ違いで話さなくなったり、もしもの展開を妄想したり、相手の言動をうまく勘違いして盛り上がったり。
エピソードによっては爽やかで共感できるものもある、というか多いかも。相手を純粋に想う気持ち、それが報われなかった虚しさを本人の前で誤魔化す態度。告白しないまま消えていった淡い恋。
誰かを好きになるのは眩しくて愚かで美しい。
…と言うとでも思ったか!
自分が捨て去りたいような過去を、化粧や服装で何とか誤魔化している本性を、幼少期だからこその奇妙さを、こんなにきちんと言語化しないでくれ恥ずかしい!
鼻くそ食べる子のエピソードは、読みやすいからこそリアルにイメージできて、読んでいて気持ち悪かった(いやでも幼少期の皆も自分もしていたのかそんなこと?ん?)。
ここまで言葉にされるとその粘着質の度合いが怖い。
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者からのクラスメイトの女子への時を超えた告白集・ラブレター。
好きになった女子との思い出を美化することなくありのままの姿を好きになったというところがすごい。
ありのままの姿と言っても、キレイなものではなく、鼻くそを食べるところとか、嘔吐するところとか、ひげが生えているところとか、ワックスまみれになるところとか、ウソをつくところとか。クラスメイト女子からすると知られたくない過去の姿だと思う。
著者は女子の事をよく憶えているなぁ、と思いました。まえがきに書いていたように、女子の事を「覚えて」いたんだなぁ。
これを女性の視点で読むとどう思うんだろうと思いましたが、解説で女性の作家さんが解説をしていて、ナルホドと納得。
とてもおもしろかった。まえがきからおもしろかった。さらっと読めるテンポの良い文章が良かったです。
爆笑する恐れがあるので読むときは、人がいないところで読む方が良いと思います。 -
Posted by ブクログ
「狩れ、逃さずに全員狩れ」 「それは理屈じゃないからや。フィリピンパブが好きで好きで仕方ないんや。本当の好きって気持ちは常識に囚われる必要は無いし、誰にも邪魔されないものなんやぞ。大人になったらわかる。良く覚えておきなさい。返事は?」 学校とは、ちょっとした事がきっかけで全てが変わってしまう残酷な場所だ。 「カヒミ・カリィ」から「クラスの変わり者」へと変わった秋山さん 一見普通に見える大多数の女達が実は歪な形をしている事をいち早く見抜き、己の文才によって恐ろしく滑稽な生き物を紙の上に爆誕させるのだ。 現に私達が歪な自分自身を隠すのに最強の鎧だったコギャルという武装に対して彼は「やがて彼女は、派手な格好をしてピーチクパーチク騒ぐだけのコギャル軍団の仲間入りをしてしまう」「ケバいメイクとだらしない服装に身を包んだ秋山さんは見るに堪えないものだった」と非情な程手厳しい もしかしたら彼は寂しいのかもしれない。歪さを抱えたまま大人になった自分を置いて、皆が歪なところを捨ててしまうのが。
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Posted by ブクログ
ほぼ実話とのこと。
ドラマ先行で読んだので「私」は賀来賢人、アスカは山本舞香で脳内再生される。
それでも文章を読んでいても違和感はないので、お二人が熱演だったことがよくわかる。
だがそれよりも強烈だったのは車椅子のミキさんを演じた安達祐実だ(特別編なので多分地上波では放送されていない)。ミキさんの顔はプロレスラーの冬木弘道そっくりと明記されているので安達さんは全く似ていないのだが、匍匐前進のシーンの実写インパクトが強烈すぎて文章が頭に入ってこなかった。安達さんお疲れ様でした。
物語はペーソスとユーモアに溢れた語り口で非常に面白かったのだが、通して読むと、「このエピソードはいらないんじゃない」という箇所がいくつもあった。もともとは日刊SPA!に連載されていたエッセイとのことで「小説化するにあたって捨てられなかったんだなぁ」と感じた。コンパクトにまとめた方がスピード感が出て良かったのにと思います。少し残念。 -
Posted by ブクログ
六年間、お互いに時間の無駄だったね。マジで。でも最高に楽しい時間の無駄遣いだったよ。ありがとう。
著者の恋愛遍歴が主だが、最初から衝撃的なエピソードが続く。途中で中だるみする部分もあったが最後には泣かされてしまった。
壮絶な幼少時代を送ってきた著者は、一般的な感覚から見たら不幸なのかもしれない。でも、それを「まあいっか」で済ませてしまえる強さがある。その分幸せにも鈍感なのかもしれないが。
一緒に時間の無駄遣いができる友達、働き始めてからいなくなってしまった。自分の時間を安く切り売りしすぎて、時間の価値は無駄遣いできないほど貴重になってしまった。こんなんでええんか。