爪切男のレビュー一覧
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「狩れ、逃さずに全員狩れ」 「それは理屈じゃないからや。フィリピンパブが好きで好きで仕方ないんや。本当の好きって気持ちは常識に囚われる必要は無いし、誰にも邪魔されないものなんやぞ。大人になったらわかる。良く覚えておきなさい。返事は?」 学校とは、ちょっとした事がきっかけで全てが変わってしまう残酷な場所だ。 「カヒミ・カリィ」から「クラスの変わり者」へと変わった秋山さん 一見普通に見える大多数の女達が実は歪な形をしている事をいち早く見抜き、己の文才によって恐ろしく滑稽な生き物を紙の上に爆誕させるのだ。 現に私達が歪な自分自身を隠すのに最強の鎧だったコギャルという武装に対して彼は「やがて彼女は、派
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ほぼ実話とのこと。
ドラマ先行で読んだので「私」は賀来賢人、アスカは山本舞香で脳内再生される。
それでも文章を読んでいても違和感はないので、お二人が熱演だったことがよくわかる。
だがそれよりも強烈だったのは車椅子のミキさんを演じた安達祐実だ(特別編なので多分地上波では放送されていない)。ミキさんの顔はプロレスラーの冬木弘道そっくりと明記されているので安達さんは全く似ていないのだが、匍匐前進のシーンの実写インパクトが強烈すぎて文章が頭に入ってこなかった。安達さんお疲れ様でした。
物語はペーソスとユーモアに溢れた語り口で非常に面白かったのだが、通して読むと、「このエピソードはいらないんじゃない」と -
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可愛い装丁とイカれたタイトルにやられて購入。
爪切男さんの小中高のクラスメイト女子に纏わるエッセイ集。
子供の頃のエピソードなんて美談なんかあるはずもなく、カッコ悪い話やみっともない話のオンパレードなんだけど、やさしくて、ちょっとイカれた爪さん視点で、女の子を可愛く描写します。
お酒飲みながら調子よく読んだのもあるけど、最初の話「傘をささない僕らのスタンド・バイ・ミー」が描写も鮮やかで良かったです。女の子と川沿いを走るシーンは頭の中でスタンドバイミーがずっとリフレインしてました。
「おまえは女の子と恋はできない」と父親に宣言された爪さんですが、素敵な思い出がたくさんあって良かったです。 -
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ちゃんとカナブンの裏側みたいな笑顔になっているだろうか 私の初体験はエメラルド・フロウジョンからスタートした 最初に見た時は何とも言えない気持ちになった匍匐前進が、体を重ねた今はとても愛らしい動きに見えた。 唾売りおんな女の作る素敵な音楽が世間を賑わす この二〇〇九年のナポリタンを絶対に忘れない 遂に姿を現した『Come!(コメ!)』仲間に狂喜乱舞した 志村正彦の言葉で綴られた夕暮れ時の抒情的な心象模様が あの時一緒にサルビアの蜜を吸って笑い合えなかった自分を情け無くも思う 年の瀬かいうこともあって普段よりも歩く人が疎らだ 浅蜊達は塩水に浸された 『女は花で、男は花瓶である』
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六年間、お互いに時間の無駄だったね。マジで。でも最高に楽しい時間の無駄遣いだったよ。ありがとう。
著者の恋愛遍歴が主だが、最初から衝撃的なエピソードが続く。途中で中だるみする部分もあったが最後には泣かされてしまった。
壮絶な幼少時代を送ってきた著者は、一般的な感覚から見たら不幸なのかもしれない。でも、それを「まあいっか」で済ませてしまえる強さがある。その分幸せにも鈍感なのかもしれないが。
一緒に時間の無駄遣いができる友達、働き始めてからいなくなってしまった。自分の時間を安く切り売りしすぎて、時間の価値は無駄遣いできないほど貴重になってしまった。こんなんでええんか。