爪切男のレビュー一覧

  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    とある男性と様々な女性との関係を綴った私小説的お話(?)。

    男性の過去が赤裸々にユーモア入りで語られていて、笑えて楽しかった。

    プロレス話はよくわからなかったけど、神谷沙織さんと紅音ほたるさんの名前が出てきていて、こちらはよくわかった。

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    2025年12月03日
  • 愛がぼろぼろ

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    おバカでお下品でエッチだけど心がフワッとあったかくなるヒューマンドラマ。ゴブリンが関西弁なんやけど、たまにですます調で話すトーンがなんか笑ける。“世界が一つになるときは、誰かが犠牲になっている”は心に刺さった。“祭りのあとせかいはちっとも変わらない。それを分かっているからこそお祭り騒ぎは楽しいのかもしれない”は全くその通りだと共感。好みの作品でした。

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    2025年10月19日
  • 死にたい夜にかぎって

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    決して綺麗な恋愛とはいいえない内容ばかりなのに…電車の窓から見つめる所は涙してしまった。
    汚くて綺麗な純愛。

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    2025年10月16日
  • 午前三時の化粧水

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    この連載を執筆するにあたって心がけてきたことはひとつだけ
    それは美容と健康のハードルをできるだけ下げたいということでした。
    おカネがかかる。
    時間がかかる。
    ~中略~
    ヨーグルトを自分で作ってみてください。
    納豆は四百回こねてみてください。
    怖くても胃カメラ検査を受けてみてください。
    トルソーウォーキングをやってみてください。
    自分の好きな服じゃなくて誰かに勧められた服を着てみてください。
    そのときあなたに何が起こるかなんて答えは誰にもわからないんです。
    ~中略~
    私は美容と生活をこれからも続けます。
    あなたは何を続けますか。

    という文章、急に問いかけられて「ドキッ」とさせられた。
    自分は何

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    2025年09月07日
  • 午前三時の化粧水

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    おじさん美容の記録の1冊。読んでいたら、はっ、としました。著者の変化に嫉妬していたからです。

    「消えない不安に化粧水を染み込ませ、私はこれからも前を向いて生きていく。」

    MEGUMIさん「美容や運動って、モヤモヤとか将来の不安のようなネガティブなマインドを一緒でも取り除いてくれます。その一緒の積み重ねによって自信や自己肯定感のようなものが作られていくと思うんです」

    緑のルルルンシートマスクを買いました!運動しよ!

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    2025年08月29日
  • 午前三時の化粧水

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    そう、私は久しぶりに自分に期待している。

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    ゲラゲラ笑いながら、ほろりとしながら一気読み。
    令和の電車男かな。ぜひ映像化してほしいなぁ、バキ童さんあたりで。笑
    些細なことに大袈裟に一喜一憂しているおじさんの姿が愛おしい。パンダの涙と眉毛カットのエピソードが好き。私も養命酒買ってみようっと!

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    2025年08月29日
  • 愛がぼろぼろ

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    読んでる途中、この物語の設定に気づいた時に、こういう文学作品もあるんだなと、驚いた。

    過去の自分を今の自分が救ってあげる

    そんな作品に感じた。

    爪さんと佐伯ポインティさんの対談に参加して、実際の爪さんの言葉もリアルで聞いたけれど

    爪さんの周囲の人達はこの作品を読んで悲しくなったとおっしゃっていたらしい。

    私も、その感想を持つ側の1人であるし、

    この作品を読んだから、

    爪さんの周りにそういう風に思ってくれる人達が今、いる事が、爪さんの言葉を聞いて、私も嬉しく感じた。

    爪さんの他の本も是非読んでみたいと思った。

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    2025年08月15日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    死にたい夜に続いて読む。
    この著者は、一般的には敬遠されそうな女の子にも美しさを見いだして好きになる。
    こういう美しい目を持つ人を尊敬するし、今からでもそこに近づきたいと思う。

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    2025年08月05日
  • 愛がぼろぼろ

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    母親は物心着く前に出ていってしまい、毎日父親から虐待を受けて育ち、小学生ながら人生に諦念した気持ちを持つ主人公が、地元の不審者と言われるおじさんと関わることで温かな気持ちを取り戻していく物語。
    変だけど無害で、避難所のような存在が近くにいるという状況は貴重だ。この作品の舞台である香川県の田舎でさえ、周りの大人は他人の子どもの苦しみになんて無関心であることがショックを受けたと共に、しょうがないとも思ってしまった。みんな一人ひとりの人生に生きることに必死で、それには周りの目を気にしながら生きていく必要もある。苦しみの中に生きる子どもは、誰からも救いの手をさしのべられることなく生きていかないといけな

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    2025年08月03日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    冒頭の数十ページは、小汚い世界と冴えない気持ちを描いて、ある特定の人達を惹きつけようとする、最近よくお目にかかる本かと思ったが、止めようという気にもならず読み進めた。

    この人の目は美しい。
    何にでも美しさを見いだしてしまうこの人の目はうつくしい。
    というわけで、滅多にお目にかかれない本であった。

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    2025年08月01日
  • 愛がぼろぼろ

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    爪切男さんの愛がぼろぼろに涙と笑いがぼろぼろ胸熱でした。
    やっぱりどうしたって生きていると苦しい事のほうが頭から離れなくて考えてしまうことが多いのが人間だと思うのだけど、
    その気持ちも切々とありながら、どうしようもないくだらなさと笑いのバランスが絶妙でとてつもなく人間を感じた作品だった。
    言葉では表せないこの複雑な気持ちを主人公の千川広海が後半大きく動かす時に、とても泣きそうになる。
    泣くではなく、泣きそうになるなのだ。
    それでも広海を包むまわりの人々の変わらない温度とくだらない笑いに、人が心で繋がる絆みたいなものがはっきりと見えて心が救われていく。
    それがじんじんと伝わってくる作品でした。

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    2025年07月08日
  • 愛がぼろぼろ

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    ネタバレ

    毎日お父さんに殴られていた「僕」の物語。
    暴力が日常になっていく様子はとてもつらいけれど、ゴブリンや鰻きょうだい、鶴さん、地蔵のおばさんなど、家族以外の人たちとのふれあいにあたたかさを感じ、救いがあってよかったと思いました。
    「僕」は著者自身の幼少期の姿であり、ゴブリンはその後の著者(大人になった自分)なのかもしれないですね。

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    2025年06月28日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    いやー面白い。
    自分の人生を何かに例え、表現し、ここまで面白く文字にできるのが凄い。
    この方の歩んできた人生をこの方の言葉で知れてよかった。
    本にしてくださりありがとうございます。

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    2025年06月14日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれ購入。スッと入ってくる爪切男さんの文章は大変面白かった。
    「困った。ブスなのにバク転ができるようになってしまった。」から始まる物語が一番クスッと笑わせてもらいました。

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    2025年05月31日
  • 死にたい夜にかぎって

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    くだらなく、笑えるエッセイ。最高でした。
    どんな辛いことでも「まぁいいか」で済ませれる主人公を見習いたい。
    登場人物全員キャラが濃く、最後まで飽きずに一気読みできます。

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    2025年04月01日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    私のこの中の一人として語り継がるそうな存在になりたい、と思った。それにはあまりにも私は平々凡々な女の子だった幼少期。変わった部分はあったかもしれないけどこの本の中に登場できるだけの突出すべき「なにか」がなかったと思う。もっと、個性的な小学生になりたかった。
    爪切男さんもこれだけの女の子に恋をできる心を持ってる、これだけ詳細に覚えいる記憶力がすごい。ここに登場した女の子からしたら、こんなこと覚えてんな、と思われるからもしれないけど、十何年?後でもここまで鮮明に彼女たちへの恋心を覚えてるなんてなんか人として素敵だなと思った。私は、くそ一途だったせいで、幼稚園・小学生・中高生とあまり恋をしてなかった

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    2025年03月03日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    『死にたい夜に限って』が良かったので本作を購入!

    作者!?の青春時代に好きになってしまった女の子達との思い出に浸る物語!

    一つ一つが短めの短編のようになってます!!!

    個人的な白眉は『幼なじみの罪とやまぼうしは蜜の味』



    【気になってしまう作中の文章】
    ・鼻くそをほじると、たまにあなたのことを思い出します。
    ・人を幸せにする素敵なゲロを吐く女の子だっている
    ・せっかく集めたベルマークを燃やしちゃってすいません
    ・中島みゆきの歌のように時代は回る。ジャイアントスイングのように時代は回る。

    作者と同い年のせいか言い回しと例えが私の中の琴線に触れます!

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    2025年02月25日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    ネタバレ

    めちゃめちゃに良かった。家庭環境から性生活までとにかく赤裸々に語っている。かなり重たい話をしているのに、爪さんの天才的なユーモアと、どうにか楽しく生き抜くぞという執念が、それらをエンタメに昇華させていた。ほどよく肩の力を抜いてくれる1冊。

    ・子供の頃、大人になれば充分な時間とお金が手に入って、何でも自分の思い通りにできるはずだと信じていた。いざ大人になってみると、ギャンブル、暴力、嘘などやってはいけないことばかりできるようになった。素直に甘えること、泣きたい時に泣くこと、約束を守ること、悪いことをしたら謝ること、子供の時なら簡単にできていたことのやり方を忘れてしまった。このうち一つでもできれ

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    2024年12月10日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    ネタバレ

    全21篇の思い出エッセイ。

    小学校~高校時代に著者が恋したクラスメイトとのエピソードが描かれています。(文庫本では単行本未公開編として教師とのエピソードも)

    幼少期より母親のいない家庭で育った著者。
    スパルタだった父親から「女の子との思い出をしっかり覚えておけ」と言われた事をきっかけに、些細な言動や行動を記憶に刻むようになったと。
    クスッと笑えるこの本ができたのもそれが一因なのだろうか。

    登場する女の子(1名男の子)も、一見ただのマドンナやクラスの憧れの存在かと思いきや…青髭が生えていたり水飲み場での飲み方のクセが強かったり。
    著者のユニークな文章と女の子に対する着目点が癖になる1冊です

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    2024年11月27日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    ふざけたタイトルになんとなく興味を惹かれて購入。女子の名前はまさか実名じゃないよね??一つ一つのエピソードの中に必ずひとつ以上、そのまま歌詞になりそうな印象的なフレーズが散りばめられています。著者とほぼ同世代だから余計に感情移入しやすかったのかもしれないけれど、国語の教科書に採用してほしいほどの素敵なエッセイ、いや、これはもう完全に自伝的青春小説でした。

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    2024年10月01日