永田和宏のレビュー一覧

  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    なんか身につまされる歌多しだったわ。
    この本読んで初めて知ったことも多かった。
    斎藤茂吉と永井ふさ子との恋愛(不倫)
    茂吉53歳、ふさ子25歳と年齢差は28歳
    茂吉がふさ子に宛てた手紙の内容にびっくり。
    ”ふさ子さん、ふさ子さんはなぜこんないい女体なのですか何ともいへないいい女体なおのですか どうか大切にして無理してはいけないと思います”などなど’
    あからさますぎ。でもこれら手紙を読んだあとは燃やすように約束してたみたいだから、何通かは燃やしたみたいだけど
    ほとんど残していてのちに(茂吉の死後)出版してしまったからそりゃ物議を醸すよね。
    でも、ふさ子は生涯独身を通したらしい。
    川田順と俊子の老

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    2025年08月08日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    私も人生 私も人生後半だが人それぞれに固有の人生がある
    それにしても 私の孫は3歳 何を考えて行動しているのだろう不思議

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    2025年07月17日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    後半ってことで覚悟しとくべきだったんですが「介護」「死別」「ペットロス」等の哀切ある歌が多めで、読後感をよくしようと最後に置かれたんだろう「孫」も己の生と死を見ていてセピア色な感じの集でした。「退職」「老いらくの恋」等は珍しいカテゴリで面白かった。

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    2025年06月30日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    短歌とその解説を読み、これから経験するであろう、人生の予習をさせていただきました。

    近現代の幅広い歌人の方の中で、斎藤茂吉さんの歌が多く載せられていました。私の知らない姿が歌にありました。50代以降の人目をしのぶ恋、知らなかったなあ。孫を詠んだ歌、とてもユニークでした。

    永田和宏さんが、病に苦しむ妻、河野裕子さんを思う歌は、涙なくして読めずという感じで。河野裕子さんの歌も同様です。

    悲しみや辛さの中でも、自分自身としっかり向き合って短歌を詠む。ただただ、すごいなあと思いました。歌を詠むことそのものが、生きることであるように感じます。

    介護の歌では、2年前に亡くなった父のことが思い出され

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    2025年06月17日
  • 知の体力(新潮新書)

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    エッセイっぽさがあって、読みやすい。

    “考える”ということ。
    “問いに向き合う”ということ。

    「教養とはなんぞや?」にも通じる話。

    昨今、“ファスト教養”などという言葉もあるが、それは“高校教育”止まりであるといえよう。


    大学のもつ役割について、あらためて考えさせられた。
    高校生や教育者は、読んで損はない。いや、積極的に読むべき。

    なんとなく古本屋さんで買ってみたのだが、思った以上に面白い本だった。

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    2025年06月07日
  • 知の体力(新潮新書)

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    高校までの知識詰め込みの勉強であった。大学生以降は答えのない問題や困難に出会う。自分の持っている能力を総動員して、対応していく力が必要である。

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    2025年02月23日
  • 基礎研究者 真理を探究する生き方

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    ネタバレ

    効率を求められる現代こそ回り道を楽しむ心意気が大事だと気付かされる本だった。

    大学教育が基礎研究より応用研究(実用的な研究)を推進する風潮にも警鐘を鳴らしている。
    言葉だけでなく行動で示されている(実際に基礎研究を応援する財団を試験的に作られている)ことが凄いと思った。

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    2025年01月01日
  • 基礎研究者 真理を探究する生き方

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    両氏の文章力の高さに驚く。対談形式の本で、とうぜん編集者の力も大きいであろうが、この両氏の場合は、自分自身で文章と紡ぎ出すことにこだわっていそうであり、ゴーストや秘書や弟子任せにはあまりしていないと思うので。

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    2024年10月26日
  • 知の体力(新潮新書)

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    高校生に大学へ入る前の心構えとして読んで欲しい内容であり、私も当時読めていたらなと思った。(まぁ当時はそんな余裕なかったが)

    高校までは正解が記された教科書通りのことを取り組んでいればよかったが、大学からは自発的に教科書外のことをも学ぶべきである。
    著者はいくらか講義を受け持っているが、一応は指定として教科書を用意させるものの、講義にはほぼ教科書は使用しないらしい。なぜなら、教科書の内容は教科書を読めばいいのであって、それを講義で改めてするのは時間の無駄であり、それならば教科書には書かれていないことをすべきだというごもっともな意見である。
    教科書には正しいとされた内容のみ掲載されており、未発

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    2024年05月16日
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

    チャレンジをテーマとして各氏の講演と主催者である永田和宏氏との対談が収められている。何者でもなかった頃の話かと言われるとそうでもない感じもするが、基本的には若者向けのメッセージになっている。学びは多いと思う。

    池田理代子
    漫画家を中断してまでも声楽家を目指すために47歳で音大に入り直す。やらないで後悔したくないというのがモチベーション。

    平田オリザ
    コミュニケーション能力について。相手のコンテクストを読み取ることができる医師を育成するために阪大は劇作家である氏を招聘した。劇の役割は解答を与えることではなく議論を喚起するものであるという意見も興味

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    2024年05月06日
  • 知の体力(新潮新書)

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    この本は、大学に入る前に出逢いたかった。
    大学における知の探求とは、高校までの教育とは異なり、自由であり、教授と言えど、関係はフラット、同じ知の探求者、単なる先達に過ぎないのだ。義務教育での正解のある勉強ではなく、この世のものは、何も正解は無いという中で、知りたいことを数珠つなぎで探求していくことが、本当の知力につながってゆく。

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    2024年04月29日
  • 知の体力(新潮新書)

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    教育の呪縛
    ・必ず答えがある
    ・答えは誰が導いても一つである
    ・城跡を叩き込む
    ↓実社会
    ・答えはないかも
    ・二つ答えがあるかも
    ・定石なアプローチだけでは捌けない

    高校まで→学習
    大学や社会→学問

    読書の効果→無知だった自分自身を認知
    知の開拓の感動、自己の相対化

    科学的な実験
    →"対照"との"差"を見出すこと

    コラーゲンの経口摂取は無意味。体内でアミノ酸、ペプチドに分解されその後ようやくコラーゲンが生成されるから。肉を食べてた方が良い。

    "必要な知識というものは、現場で必要になったときに、調べて仕入れるのがもっとも身につくもので、

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    2024年04月29日
  • 知の体力(新潮新書)

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    質問の大切さ。どんな先生も同じことを3回掘り下げて聞けば答えられなくなる。質問することを躊躇するようになったら成長のストップのサインなんだろう…
    大学の理学の先生だから当然だけど、実学的・社会的というよりは、アカデミアのこと、内省的なことのウェイトが多く若干の古くさい印象も。とはいえ、その価値観自体を押し付けることはなく。あくまで著者の考えや人生を通して感じてきたことが書きとめられた書籍と理解。知に対する謙虚さみたいなところは忘れずに生きていきたいと思えた。

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    2024年03月31日
  • 現代秀歌

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    小野茂樹 あの夏の數かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ
    岩田正 イヴ・モンタンの枯葉を愛して三十年妻を愛して三十五年

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    2024年02月02日
  • 知の体力(新潮新書)

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     現実世界で問題が起きたときに、その局面に対処するために、自分の知識、情報の総体をいかに活用することができるか。それが「知の体力」。

     学校で学んだことは無駄にはならないと思うけれども、「答えは必ずある」という呪縛を解くことが、「知の体力」への第一歩。それ故、大学の果たすべき役割についても言及している。

     さらに生き方についても語る。特に印象的だったのは、①選択の機会が訪れた時に、おもしろい方を選べるか ②自分で自分を評価しない ③「二足のわらじ」という生き方、自分の居場所を複数持つ ④言葉は究極のデジタル。

     著者後書きに記しているように、これからの生き方について考える、ある種のヒント

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    2023年08月11日
  • 知の体力(新潮新書)

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    数学者 岡潔に触れたところが印象に残った。岡潔の授業を受けた朝永振一郎が、”みずからの情熱を研究にささげている、その情熱が学生にも伝わってくる”と述べているとの事。そしてこういうことが微分方程式の解法を教えるといったことよりはるかに重要だ、というところ、共感した。教師の情熱といったことは言葉以外で生徒に伝わり、それが生徒を動かすのだと思う。言葉で伝える内容、言外で伝わる内容があるとし後者が非常に重要だというのは、教育現場に限らずビジネスの世界でもよく感じる事である。

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    2023年02月12日
  • 知の体力(新潮新書)

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    妬みと羨み、「愛する」こと、もっと早く読んでおけばよかったと思いました。
    文学にも生物学にも通ずる著者だからこその視点、言葉の使い方にもっと意識を向けようと思います。

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    2023年01月17日
  • 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    池田理代子さん、平田さん、大隅先生のパートが良かった。

    池田理代子は成功した漫画家の地位を捨てて47歳で音楽家を目指し大学に入りなおしたことで有名だが、"私にとって一番怖い後悔は、あの時やろうと思えばできたのにどうしてやらなかったのかというものです。"というところに共感した。やって失敗したらしょうがないがそもそもやらなかったことは非常に引きずるものである。

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    2022年11月27日
  • 知の体力(新潮新書)

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    •社会で生きていくうえでは正解がない事
    •言葉はあくまでデジタルでしか無く、相手のして欲しい事は言葉だけでは無くもっと本質を見る
    •愛すべきは、相手の欠点を感じない人、相手といると自分が輝いていると感じる人
    ••••

    挙げきれないくらい刺さるテーマが沢山!

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    2022年10月27日
  • 知の体力(新潮新書)

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    高校生ぐらいの若者向けに書かれた本ですが、年配の方まで、すごくタメになるのではないかと思う。
    こういう先生がいいけど…

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    2022年09月24日