永田和宏のレビュー一覧

  • 近代秀歌

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    ネタバレ

    20150216-0304. 教科書に出ている有名な短歌から、名前は知っている程度だった歌人の歌まで掲載。まえがきとあとがきから、著者の”教養”に対する思いが伝わってくる。

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    2015年03月05日
  • 近代秀歌

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    近代秀歌の方は本当に評価が定まっている感じ。読んで、教科書かそれ以外かで見たことのあるうたが並んでいて、でも、まとめて読むことで歌が見えてきてよかった。

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    2015年02月01日
  • 近代秀歌

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    明治以降の歌人が生んだ「日本人ならこれだけは知っていて欲しいと思う歌を集めて,解説し」た本.

    久しぶりに短歌を読んだ気がするが,毎日少しずつゆっくり読んで実に楽しい読書だった.もちろん取り上げられている百首もいいのだが,永田和宏さんの歌人の立場からの解説が新鮮でとてもいい.ただ読んでいるだけでは素通りしてしまうようなことにいろいろ気づかされた.

    既に知っていたものは四分の一ほど.高校時代に教科書で習った石川啄木とか斎藤茂吉とかはとても懐かしい.与謝野晶子の歌はあまり知らなかったが,骨太でいい歌が多い.若山牧水ももっと読んでみたいと思わされた.

    これまで名前しか知らなかった人たちの歌にふれ

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    2015年01月24日
  • 現代秀歌

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    自分には短歌の鑑賞眼がないなあとよく思う(他のものについてならあるのか?という痛い問いは置いとくとして)。何故というに、私がいいなと思うのは、どう見てもセンチメンタルな歌ばっかりだからだ。散文なんかだと、感傷的な気分がダダ漏れになっているものは忌み嫌っているくせに、短歌だとすぐにぐっとくる。泣いちゃったりする。そもそも短歌というのが、そういう湿った叙情によく合う性質を持っているのだろうが、それにしても、我ながらこの「女学生趣味」はちょっとどうかと思う。

    本書の「はじめに」には、日々の暮らしの中で大切なことを大切な人に日常の言葉で伝えるのは絶望的に難しいが、歌でなら伝えられると書かれている。「

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    2014年12月02日
  • 近代秀歌

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    難しい書き方はしていないし奇をてらっていないのに、秀歌が多い作者の作品なら、ちゃんと実作の視点に立って「これ」と選歌して紹介しているのがとてもいい。

    短歌に親しんだことがなくても何となく耳にしている作品について、改めて鑑賞するというのは、何となく欠けていた自分のピースがちゃんとハマった感じがしてすっきりする。

    教科書で習ったきりの文学史・短歌。
    そんな風に感じておられる方も、

    短歌は好きで色々読んでみたけど、一度スタートに返って
    名作というものを気軽に鑑賞しようという方も手に取られると
    いいかなと思う。

    私自身も、短歌は好きだが、この本でもう一度作品に触れた
    ことで、歌集をきちんと読ん

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    2014年06月11日
  • 近代秀歌

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    ネタバレ

    歌人で朝日歌壇の選者(本業は細胞生物学者)永田和宏の選による百首歌。近代の秀歌ベスト100を選んだのではなく「せめてこれくらいの歌は知っておいて欲しい」百首とのこと。したがって、歌人にはかなり偏りが生じ、11首選ばれた斎藤茂吉を筆頭に、以下与謝野晶子、石川啄木が各9首、若山牧水8首、北原白秋6首と続く。こうした基準で選ぶならきわめて妥当な選歌だろう。篇中、楽しいのは牧水の一連の酒の歌。また、今回あらためて感嘆したのは釈超空の「たゝかひに果てにし子ゆゑ、身に沁みてことしの桜あはれ散りゆく」―悲痛な絶唱だ。

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    2014年02月21日
  • 近代秀歌

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    明治から大正時代に活躍した歌人たちの作品から「日本人なら、せめてこれくらいは知っておいてほしい一〇〇首」を選び、解説を施している。選ばれた歌人の数は落合直文から土屋文明までの三一人で、多く選ばれているのは、斎藤茂吉で十一首、与謝野晶子と石川啄木で九首で、若山牧水八首、土屋文明七首、北原白秋六首と続く。著者の解説は、岩波新書の「万葉秀歌」、「茂吉秀歌」を意識してか気合いが入っており、日本人の感性の形成に和歌が大きな役割を果たしていることを思い出させる。次に準備されているという「現代秀歌」が楽しみである。

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    2013年05月19日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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    ヒトの身体はその60〜70%が水分であるが、固形成分の約20%はタンパク質である。そして、そのタンパク質の約3%は、毎日古いものから新しいものへと入れ替わり続けている。およそ3ヶ月で体内のタンパク質はすべて入れ替わることになる。ヒトを構成するタンパク質は5〜7万種類。これはDNAの情報に従って20種類のアミノ酸を配列合成したものである。しかし、合成されたタンパク質のうち、正しく機能する(フォールディングする)ものは30%ほどしかないものも少なくない。(中には2%ほどものもある!)では、いかにしてヒトの身体はヒトとして維持されているのか。タンパク質の絶え間ない合成と分解のメカニズム。

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    2013年04月01日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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    "あのiPS細胞研究室の隣で研究していた人"

    【選書理由】
    タンパク質について学びたかった。
    新書でどのように書かれるのか興味があった。

    【感想】
    著者のプロフィールを見て驚きました。
    永田さんは歌人でもあるのですね。なかなか読みやすかったです。
    内容は知っていることが多く、これまでの復習という形で読み進めていきました。
    著者が医学系ということで実際の病気に結びつけて解説している項目が多々あり、楽しめました。
    分子シャペロンのところは著者の専門とあって詳しく書かれていましたが、難しくはないです。
    理系じゃなくても十分読めます。
    そして、タンパク質の、生命システムの凄さが

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    2011年02月08日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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    人の身体は日々、新陳代謝を繰り返しながら新しく生まれ変わっている。ということは、当然ながら体内で生成されたタンパク質も生まれては死んでいくことになる。

    本書は体内の20%を占めると言われるタンパク質が、どのようにさまざまな分別を持って生まれて来て、働き、治療され、そして死んでいくのかが非常にわかりやすく描かれている。

    遺伝子が建築の設計図に喩えられたなら、タンパク質は素材や部品である。設計図の研究が進んだ結果が応用され、素材や部品に対しての知識が非常に広がって、品質管理やリサイクルといった高度なシステムが明らかになっていっている。本書はその入門として、一端を垣間見せてくれる。

    シス

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    2010年01月11日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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     タンパク質の一生を追いかけることで、タンパク質を理解しましょうという本です。タンパク質の基本から丁寧に抑えていて、理解しやすい本と言えます。特にこの本のハイライトたる分子シャペロンについての記述は、著者が力を入れているだけあって興味深いものがありました。もっとも、DNA、mRNA、tRNAの働きについての記述部分も、個人的にはわかりやすくお気に入りです。
     こんだけ褒めてなぜ5点でないか。それはやはり理解が困難な部分があり、どうしてもそこが気になるからです。しかし、いい本であることは疑いがありません。

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    2009年10月04日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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    病気ってたんぱく質の異常だったり 異常なタンパク質が 分解されなかったり タンパク質が足りなかったりすることなんだそうか にんげんって タンパク質の固まりかぁ  

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    2011年09月20日
  • タンパク質の一生 生命活動の舞台裏

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    すごいぞ、体。
    すごいそ、細胞。
    というか、すごいぞ人間!

    こんなに高度なシステムなのか、驚愕した。
    というか、解析したことがそれ以上にすばらしい。

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    2009年10月04日
  • 人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理

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    まさか炉の材質、厚み、高さなど各種寸法から操業の一部始終まで解説されるとは思わなかった。鉧(けら)や銑(ずく)など、読み方も意味も分からない。本書を読んで自分で鉄を作ってみてね、ということなのか… プロト・ヒッタイトで初めて鉄が3700年前に知られて以来、言われてみれば鉄は最も使われている金属だといえそうだ。地球の核も鉄で1/3の質量を占める。鉄は炭素を吸収すると融点が下がり、銅と同じように木炭で溶かすことができた。最初はアナトリアで銅鉱石が少なくなり、硫化鉄を含む硫化銅鉱石を用いたことで偶然に発見されたようだ。取り除いた不純物は石灰と反応してスラグ(ノロ) として分離される。スラグを見れば製

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    2025年11月25日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    【目次】
    はじめに
    第一部 人生後半へ
    第二部 老いの先へ
    第三部 たのしみへ

    身に沁みる歌の数々。
    歌にまつわる解説のおかげでいっそう我が身に迫ってくる。

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    2025年11月04日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    永田さんと河野さん夫婦のドキュメンタリーを観たのは数年前。それで永田さんの歌の本を読んだ。
    人生後半には以前とは異なるいろいろなことを感じ、それを自分も実感した。

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    2025年10月06日
  • 人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理

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    金属工学の専門家による鉄の歴史と実験報告、たたら製鉄から考案した電子レンジ製鉄の提案。個人的にはオーパーツであるデリーの鉄柱の記事や日本刀の刀身の表現に注目。
    専門家故製鉄炉の構造や素材の数値に詳しいが、そもそもをよく分かっていないので理解できたとは言い難い。

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    2025年10月03日
  • 生命の内と外(新潮選書)

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    消化器官は体外…ということに、そんな考え方があるのだ!と驚きました。体は細胞の集まりということが改めてわかりました。いろいろ興味深い内容でしたが、一読では頭に入りません。
    栄養の摂取についてなど今までの私の常識が書き換えられていきましたし、知らないことばかりだなあ、と思いました。

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    2025年09月18日
  • 人生後半にこそ読みたい秀歌

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    歌人であり細胞生物学者でもある著者。
    著者が書いた亡き妻の闘病記を2冊くらい読んでとても感銘を受けた記憶がある。
    大変な愛妻家で、ご家族はさぞかし、妻の河野裕子氏が亡くなるときには著者のその後が心配だっただろうなあと。それこそ、当の河野氏も、著者をおいて逝くことが一番の気がかりではなかったかと赤の他人の私ですら思うくらい。
    本書は、タイトル通り、様々な歌集や一般の人が詠んだ歌などを引いて、人生の機微を思いめぐらしている。
    著名な歌人の格調高い歌も数多くあり、誰もが一度は見たことのある有名な歌もいくつもあるものの、中にはちょっと間の抜けたような、人間のだらしなさのようなものを詠った歌もあり、むし

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    2025年08月22日
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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    ネタバレ

    著名な方々(山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極壽一、永田和宏)の講演・対談集。この著名人の中に興味がある人がいれば楽しめる。何者でもなかった頃、いわゆる若手時代が語られている。自分に響いた箇所は以下。

    「どうしたってインターネットで得られないものがある。それは、考え方です。知識をどう使うか。どうやっておもしろいことを見つけ出すか。」

    「人間の一番重要な能力は、諦めないということです。動物はできなかったら諦めちゃう。人間はしつこいんです。」「失敗しても失敗しても諦めない。だから人間は空を飛べるようになったし、海中深く潜れるようになったし、様々な道具を発明して、人間の身体以上のことができるよう

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    2024年06月08日