ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 死後の恋(乙女の本棚)
    夢野久作 × ホノジロトヲジさんコラボ作品
    「死後の恋」読みました

    みすぼらしい服を着たロシア人のコルニコフと名乗る二十四歳の男が語るものがたり。
    それは、自分の戦友のリヤトニコフとは当時、心を通わせ合っていたという話であった。
    そして彼から自分の身の上話を聞かされた事は、貴族の出身、それも国(ロ...続きを読む
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    やっぱすげーな江戸川乱歩!

    てなわけで乙女の本棚をおっさんが読むシリーズ第2弾です
    なんだ、そのシリーズ

    ていうかもう2冊目にして乙女とか気にならなくなってます
    普通に受け入れ体制整っております
    ええやんええやんです

    あー、まず『人間椅子』ね
    江戸川乱歩の超有名作ですね
    簡単に言うと「むぐぐぐ...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    『瓶詰地獄』
    夢野久作、ホノジロトヲジさんコラボ作品です。

    この本は「読むと精神に異常をきたす」といわれている[ドグラ・マグラ]の著者の…作品。
    短編小説です。

    ホノジロトヲジさんのイラストは、とても素敵でしたので、恐る恐る…読んでみました。

    この本の構成は物語の全てが手紙文になっています。
    ...続きを読む
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)
    もう絵が最高です。
    としか言えない。

    ストーリーは元あるものとして、
    それに掛けた絵がもう見てて飽きない。
    どんな意図でこの絵を描き込んだのか、
    細かく見ているのが楽しい。

    文豪の好きな短編と好きなイラストレーターのコラボ。
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    太宰治と人気漫画家の紗久楽さわさんのコラボ作品。
    「葉桜と魔笛」
    切ない、姉妹愛を感じる作品でした。

    主人公である老婦人の、三十五年前の回想という形で進む物語。
    二十の主人公は既に母を亡くしていて、中学校長である頑固で厳格な父親と十八の病弱な妹と三人暮らし。
    妹の死期が迫り、ただ側で黙ってみている...続きを読む
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    江戸川乱歩、三作品目を読みました。
    またまた、奇抜で濃密な、非日常の世界に行くことができました。

    いつとも知れぬ……ある日「私」は、
    態々(わざわざ)魚津へ蜃気楼を見に出掛けた帰り途に、汽車で押絵の額を窓に向けている男と出会う。
    その男は顔は細面で両眼がギラギラし過ぎていた外はよく整っていてスマー...続きを読む
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    江戸川乱歩、初読み作品です。
    奇妙な内容に気持ち悪くなりながらも引き込まれてしまって一気読み。
    丁寧な表現での文体なだけに、気持ち悪さが増して感じられてゾワゾワしながら読んだ。

    ホノジロトヲジさんはオンラインゲームのキャラクターデザインやイラストを数多く手掛けている。アーティスティックで唯一無二の...続きを読む
  • 乙女の本棚2 猫町
    この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか?
    「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」
    「三半規管の喪失」

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  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
     乙女の本棚シリーズから、夢野久作さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「瓶詰地獄」です。「この表紙いいね~!今まで借りた中で一番いい!」と、ボカロ好きなうちの息子が言いました。現役乙女世代にも、いい感じに見えるんですね!でも息子は読まないと思うけど(^-^;

     浜辺に流れついた、ビール瓶3本…その...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
     乙女の本棚シリーズから、梶井基次郎さんとげみさんのコラボ作品の「檸檬」です。まずは、いつものように表紙から…なんとも懐かしいようなぬくもりを感じるような、それでいて檸檬の色彩がはっきりしていて、思わずわくわくしてしまいます(^-^)

     肺病を患い、借金もあり友人宅を転々としている主人公の青年…。...続きを読む
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)
    うあああ・・!
    文庫でこの作品は事前に読んでいたけれど、やはりスゴい・・!
    愛憎、思慕と幻滅、自己嫌悪と裏切り、推しを思う心と勝手?それとも的を得てる自己解釈。
    人間の心情って決して単純ではない。移り変わる心は複雑。
    でもなにか(小説などの作品や報道記事)を作るとついわかりやすくしてしまう。
    煩雑...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    蜘蛛の糸、鼻、地獄変、羅生門、河童、杜子春、魔術など、どれも個性ある独特な非日常の世界観の作品が印象深い芥川龍之介
    私はどれも大好きなのだが、この
    【蜜柑】という作品はちょっとタイプが違う
    日常の風景の些細なひとコマを切り取ったような素朴な作品であった

    素朴な作品であっても、そこは芥川作品
    【蜜柑...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    肺の病に苦しんでいた梶井基次郎。
    迫りくる死の恐怖と様々な複雑な不安な気持ちと共に
    研ぎ澄まされた鋭敏な感覚を持っていた人だったのではないかと感じた。

    この作品、五感に訴えてくるように鮮やかな文章で美しさも感じられて心震わせられた。
    不朽の名作。素晴らしかった!

    『得体のしれない不吉な塊が私の心...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    『女生徒』の素晴らしいところは、感情の描写のリアリティさにあると思う。
    本当に繊細に、丁寧に伝わる。美しい。
    実際に共感できるし、なるほどこの子ならそう言語化するのかと関心する。
    ヒロインの名前が最後まで明かされないミステリアスさも魅力。太宰作品は、苗字か名前どちらかでも明かされることが多い気がする...続きを読む
  • 乙女の本棚2 猫町
    はじめての萩原朔太郎作品。猫の町、かぁ。
    胡蝶の夢うんぬんが心に残った。狐に化かされた人の見る錯覚された宇宙。みてみたいものだけど。
  • 乙女の本棚4 檸檬
    乙女の本棚シリーズ。
    梶井基次郎の「檸檬」初めて読みました。
    檸檬が爆弾!?文豪ストレイドッグスの梶井基次郎の異能力と同じだ!と思いました。
    げみさんの温かみのあるイラストも素敵です。
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    表紙をみて男性と女性かと思っていたら、どちらも女性、しかも姉妹。太宰の少女目線の話は、読むと心がきゅっとする。なんでこんなことわかるんだろ。
  • OPERA vol.85

    始まった!

    ミブ先生の「夜と漣」!pixivで見かけてからずっと焦がれておりました!!!さらに洗練らせた絵で2人のディープなお話が読めて嬉しい!!!!!Operaは購読決定です!
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    なんともあたたかく、せつなく、美しい情景。
    娘の手からこぼれる蜜柑をこの眼で視たような心持ちになった。
    同じ果物を表題にしたという点で、太宰の“桜桃”をつい思い出し、両者の世界観の違いにほくそ笑んだ。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    無人島に流れついた11歳の兄と7歳の妹。
    三本の空き瓶に託した3通の手紙で時系列を遡って描かれるふたりの状況。
    聖書を焼きすて、堕ちていく。

    昭和初期の作品。
    大正から昭和にかけてはこのような妖しい作品が許されていた時代だったのか。