ホノジロトヲジのレビュー一覧
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「私」であるイスカリオテのユダを主人公とした視点で、イエス・キリストへの愛憎渦巻く感情や言動が綴られている。
聖書において、ユダが"裏切り者"の弟子であることは有名だが、会計担当で金銭をくすねていたこととか、イエスはそれを承知のうえだったとは知らなかった。
いわゆる最後の晩餐の席で、イエスがとうとう苦しげに告発し、一つまみのパンをユダの口に押し当てるシーンは厳かさがある。そのままそこを飛び出して、「あの人(イエス)を罰して下さい」と駆け込み訴えるユダ。イエスに対する、尊敬と侮蔑。彼の屈折した台詞の端々に、それでも私はどこか悲しさを感じた。 -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、イェイツさん(アイルランドの詩人)・訳は芥川龍之介さんで、ホノジロトウジさんのコラボ作品「春の心臓」です。ホノジロトウジさんのイラストはどこまでも、幻想的で神秘的な感じを醸し出しています。
物語の舞台はジル湖の湖岸…登場人物は老人と少年。17歳の顔の赤い少年は老人を師匠として慕い、老人は老いと断食などの修行からその顔には鳥の脚のように肉がない…。ここで秘密の儀式を行うために、少年は老人からの命を受けて、抱えきれないほどの薔薇と百合の花を集める…。
ちょっとわかりにくかったかな…遠い国のお話なので色々がつかみにくかったのは、私の読解力がたりなかったからだと思いま -
Posted by ブクログ
伯爵夫人は、麻酔をしないでくれという。
うわ言が怖いから。
医学士→高峰様→イケメン。
しかし、痛いから。
麻酔なしには手術が出来ないので、
周りの人達が伯爵夫人を説得する。
麻酔は要らぬ、切ってくれと言う夫人。
医学士はついに夫人の白い胸にメスを入れる。
夫人は医学士に
「貴下だから、貴下だから」
「貴下は、私を知りますまい!」「忘れない」と言い捨て、ばつたり枕に伏す。
描写が美しい。そしてエロい。
9年前に、高瀬様がまだ医科大学の学生だった頃、
2人が偶然すれ違った時の事。
そこに夫人の想いがあった。
からの、そういう結果だったと解釈するが、あっているのか?
文章が(言い回しが)難しいので