ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編

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    前回まだまだぎこちなさもあった香月と春彦のどこか幼さも感じる2人の口喧嘩を微笑ましく感じるようになると同時に、2人が抱える呪いの一端も見えてきた第2巻。豪華絢爛な幽霊列車は怖しくも幻想的で、とても魅力的なだった。2人を取り巻く人間たちも魅力的で、今後の展開がとても楽しみ!

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    2025年11月11日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    『人間椅子』




    乙女の本棚2作目は…
    まきちゃんのレビューを読んで
    こちらに 決めておりました♪




    江戸川乱歩 は 「明智小五郎シリーズ」
    を読んだっきりで…
    「人間椅子」は初めて♥



    ホノジロトヲジさんの 絵が 素敵


    黒い背景に 赤と緑が基調となって
    包丁? ナイフ? を持ってる男の人が
    今にも振りかざしそうな……
    そんなイラストがあるのだけど


    特に好きな1枚 素敵だなぁ
    ゾクゾクしちゃう (*´艸`)フフフッ♥



    それに…
    この 江戸

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    2025年11月01日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    2025/10/28
    p.43
     その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿。伯爵夫人は嬉しげに、いとあどけなき微笑を含みて高峰の手より手をはなし、ばつたり、枕に伏すとぞ見えし、唇の色変りたり。
     その時の二人が状、あたかも二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきが如くなりし。

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    2025年10月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    2025/10/27
    p.37
     声によって想像すれば、それは、まだうら若い異国の乙女でございました。ちょうどその時、部屋の中には誰もいなかったのですが、彼女は、何か嬉しいことでもあった様子で、小声で、不思議な歌を歌いながら、踊るような足どりで、そこへはいってまりました。そして、私のひそんでいる肘掛け椅子の前まできたかと思うと、いきなり、豊満な、それでいて、非常にしなやかな肉体を、私の上へ投げかけました。しかも、彼女は何がおかしいのか、突然アハアハ笑い出し、手足をバタバタさせて、網の中の魚のように、ピチピチとはね廻るのでございます。
     それから、ほとんど半時間ばかりも、彼女は私の膝の上で、とき

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    2025年10月27日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    最後まで作者の手のひらで踊らされていたように思い人間椅子のトリックが不可能ではないが可能なのか?と思ってしまうそしてあのような考えが思いつくだけで恐ろしく天才だと思うまた、イラストも素晴らしく色使いが不気味で美しい

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    2025年10月13日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    まきさんの本棚から

    椅子の中の恋
    ただ触覚と聴覚とわずかの嗅覚のみの恋
    暗やみの世界の恋

    ホノジロトヲジさんの絵の繊細さ色使いに異世界へ踏み込んでしまったかのようだ

    限りなく窮屈で抑圧された恋心に気味悪さを感じながら覚悟を決めてラストに向かった

    私が思い描く結末にはならなかった

    その結末さえも怪しいと思わせる江戸川乱歩の「人間椅子」は、やはり素晴らしい作品だった

    夢からふっと覚めたような感覚が残った


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    2025年10月06日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    おたがいにひとめぼれだったのに、両思いだと気づかなかったがための悲しい結末。麻酔をして、うわごとをいうのがやだ、意中のひとのことを口走るかもしれない。わたし気持ちわかるよ。乙女のこころは、とても透明で純粋だから、グロテスクなんだ。医者は、彼女の意中の人という人が、自分だと気づかなかったのだろう。自分がまさか想われてるなんて、と。彼女、最期は、好きな人の手で死にたかったんだよな、だって愛よりももっと深い感情がそこにあるから。

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    2025年08月04日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    夢野久作の『瓶詰地獄』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ第6巻です。
    とある役場から海洋研究所に宛てて3つのボトルメールが打ちあがった旨の手紙が送られます。
    手紙の内容はそれぞれ遺書、神への懺悔、両親宛ての助けを乞うもの、でした。
    この手紙を出した太郎とアヤ子、二人は大海原を漂流した末にたどり着いた島で長く暮らすことになる兄妹です。
    食料や資源などの豊富な島であったので兄妹は特に不自由なく生活をすることができましたが、長い年月により成長したお互いの肉体を異性として意識するようになっていきます。
    男と女の関係となってしまったものは兄妹には戻れず、それは社会的にも認められないものでし

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    2025年07月22日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    ネタバレ

    この作者の書くバディは外れない。

    大正の世で怪異にまつわる事件を追う(好奇心)文豪に付き合わされる、学生の春彦。凸凹でありながら相性の良い二人のやり取りは見ていて気持ちがいいものがありました。

    いつもながら日本神話に対する解像度が高く、こちらも勉強になるものがありました。

    香月の正体は、作者曰く「一人か二人くらいは今作の設定や会話などから看破する読者が現れるかもしれないと思っている。」とのこと。
    春彦が「一瞬、三本足の巨大な鴉が、この男の背後に蹲っているように視えた。」となっている。
    3本足の鴉といえば八咫烏なので、ちょっと調べたところ賀茂家という陰陽に関係のある家系が出てきた。そのあた

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    2025年06月21日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    はい、45おネェはホノジロトヲジさんと抜群の相性でお馴染み『読まずにレビュー』第8弾です!(パオーン!)

    *『読まずにレビュー』とは?
    表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という傍若無人のレビューです!(先に表紙拡大して確認してみてね)



    はい、やっちゃいましたよ
    あれほど注意してね!って言っておいたのにやっちゃいましたよ
    アレルギーですよ
    一目見てわかりました
    アナフィラキシーショックですよ

    いやほんと笑い事じゃないのよ!!
    生命に関わるのよ!
    救急車〜救急車〜
    いやQ急車じゃなくて!(小ネタ)

    なんのアレルギーか?だって!
    そんなも見ればわかるや

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    2025年06月03日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    ネタバレ

    嗣人さんの夜行堂奇譚シリーズも大好きだけど、本作もとても好みで良い!!
    大正時代と福岡の町がマッチしていて、全体的に雰囲気が良い。
    香月先生の得体の知れないのに優しく変人なところと、こちらもなにやらありそう春彦とバディがいい。
    香月先生の蘊蓄がまた勉強になり、もっと続きを!と思ってしまう。
    怪事件も怖さの中には悲しさがあり、とても良かった。
    どうか次作が早く読めますように!

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    2025年05月07日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    どこか色気すら感じる大正の雰囲気と魅力的な登場人物たち。民俗学的な知見がしっかりあるからこの雰囲気が出るのかな。そして嗣人さんのバディものはなぜここまで尊いのか…

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    2025年04月03日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    文豪・太宰治の二次創作。
    聖書を読んでユダに感情移入してしまい、昂った気持ちのまま勢いよく書いたような作品。
    初めは「可愛さ余って憎さ百倍」なヤンデレ展開ですが、終盤「商人として主を売った」とユダが自身が悪人であることを自覚する流れが、羅生門みたいで好きです。

    最初、挿絵の意味がよく分からなかったですが、小羊(羊小屋で誕生)、小鳥(イエスの棘を抜く前のコマドリ?)、銀貨30枚と狐(罪のイメージ)など、聖書などでイメージが定着している動物が描かれているのかなと思いました。
    全部の意味はわからなかったですが、聖書読んでる人なら理解できるのかも?
    あと、ユダの足が鳥なところも謎です。

    聖書って解

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    2025年02月15日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    ずっと大好きな話です!
    難点は時代が古く日本語が難しいところ、初めはなんにも理解できなかった笑、何度も読んで少しずつ理解が追いてきたときは美しい話だと感動した、私的には内容はわかっていても何度でも読みたくなる話のひとつ。

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    2024年12月09日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    主人公の奥様が書斎で椅子に座ってファンレターの作品を読む。
    それだけなのに、え?…もしかして…、この今座っている椅子の中に変態の椅子職人が…、いる…?
    とぞわぞわ感じさせるのがうまかった。
    そのあと届いたファンレターで、あれは作品だよ、と言われるけどちょっと疑う気持ちも残ったよね。
    私が奥様なら、旦那さんの帰宅後椅子を解体するな。

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    2024年11月24日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    醜い男が椅子の中に入って悪事を働くがそれよりも人が男のひざに座る快楽に目覚めて椅子の中にヤドカリのように住まう
    そして、ある作家婦人の椅子となり恋に落ちる。なんとしても存在を知ってほしいと手紙を出して認める。それをなんとか読み終えた時、また手紙がくる。
    それは創作だという。
    恐怖を味わう。そして今回は絵を見るのも忘れて文章を追ってしまう。そのぐらいひきつけられた作品で色遣いもよく絵は二の次でした。
    この小説は欲しいかも。

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    2024年08月16日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    冒頭の話しかけるところから始まり、最後に話しかけていたのが誰か名乗って終わるというのが好きです。
    愛憎とはこのことだなと思わせてくれる話しです。
    元々、この話の内容は知っていましたが画集として挿絵があるというので購入。
    絵と内容があまり合ってるとは思えませんが、きれいな絵なので良しというか私の解釈とは違った絵なのだろうなと思い楽しんで読みました。

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    2024年07月01日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    ネタバレ

    いつだって、二人きり、二人だけが暮らす世界というものは、歪むというのか、美しいというのか、とても特殊な環境にならざるを得ない。二人が男女なら尚更……その環境内において、相手に対して覚える嬉しさや盛り上がってくる気持ちと、背徳感のような、後ろめたさのような、虚しい気持ちと。そして気持ちがいっぱいになったら縋るのは、神様という
    とても究極的な世界観だと思いました。(ちょうど今、愛することについて学んでいて、その中で神話からの引用がとても多いので、そういう事を思いつくのだと思います。)個人的にはとても好きです。

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    2024年06月02日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    太宰治の書く世界観と、ホノジロトヲジさんのイラストの世界観が合致していて、手元に置いて時々眺めたくなる本だと思いました。まるで絵本のように読み進められる点も良かったです。
    太宰治が1番好きな文豪なので、これをきっかけにもっと著書を読みたくなりました。

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    2024年05月28日
  • しゃくしゃくしゃぐ ホノジロトヲジ作品集2

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    待ってました。1巻に続き2巻も素晴らしい仕上がりになっています。初めてイラストを見た時から、凄く好みの描き方だったので、続巻が出て嬉しいです。これからも応援させていただきます。

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    2024年05月16日