ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    無人島に流れついた11歳の兄と7歳の妹。
    三本の空き瓶に託した3通の手紙で時系列を遡って描かれるふたりの状況。
    聖書を焼きすて、堕ちていく。

    昭和初期の作品。
    大正から昭和にかけてはこのような妖しい作品が許されていた時代だったのか。
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    乙女の本棚シリーズ、お堅めなイメージのある日本文学が、視覚から楽しめる一冊に仕上げてられていて非常に良かった。これは全作揃えたくなる。

    今回読んだのは江戸川乱歩の人間椅子。かなり昔に一度読んだことがあったが、内容は殆ど覚えていなかったので、実質ほぼ初見。
    ある夫人宛に椅子職人である男から一通の手紙...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    この作品は好きなため手に取った。テキストはあまり状況説明するタイプの文章では無いため、テキストに忠実なイラストよりもイラスト単体で表現する情報が増えているタイプになっている。それ込みで楽しめる。
  • 乙女の本棚 女生徒
    この作品を初めて読んだ時は自分も同じ女生徒であり本から得た言葉に頼っている狡くて厭なやつでした

    少女のまま死ねそうにないので自分も美しく生きたいと思います
  • 乙女の本棚4 檸檬
    憂鬱な生活を送る青年の、心の呟きと、ある日の行動を描いたお話。ただそれだけなのに、面白いのが、すごい。この感じわかるわ~っていう。

    以前は好きだったモノが、病気や貧乏のために心に響かない。
    お気に入りの果物屋で、手に入れた檸檬をもって、丸善へ。期待とは裏腹に、やはり楽しめない。ふとした思いつきで、...続きを読む
  • 人間椅子(乙女の本棚)
     途中で、「も、もしや!?」となり、最後に「ど、どっちが本当!??」となって、読後奇妙な感情をずっと引きずってしまうような作品。文章は読みやすく分かりやすいので、先を知りたいという気持ちも相まってどんどん読み進めてしまう。
     あ、そうだ、この感覚。うん十年前中学生の頃、ちょっと重たい独特な表紙の怪人...続きを読む
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    江戸川乱歩をこうして読みやすくしてくれると、非常に面白い。

    摩訶不思議とはまさにこのこと。

    余韻がたまらない。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    横須賀線に乗った私がみた、発車間際に乗り込んできた小娘の行動に感動したお話。
    奉公に出る女の子が、見送りに来ていた弟たちに、車窓から蜜柑をなげる。横須賀線に乗った私がみた、発車間際に乗り込んできた小娘の行動に感動したお話。
    奉公に出る女の子が、見送りに来ていた弟たちに、車窓から蜜柑をなげる。鮮やかな...続きを読む
  • OPERA vol.82

    同級生が好きすぎて

    blancを読んだあと衝動買いしました!
    買ってよかったです!
    新婚旅行の温泉宿でひたすららぶらぶいちゃいちゃ最高でしたぁ。。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    「乙女の本棚」シリーズ。夏目漱石『夢十夜』とイラストレーター・しきみ、編。
    もともと『夢十夜』が好きなのだけど、改めて、この企画には、ピッタリの作品だと思った。
    しきみさんの絵も素敵で、小説の雰囲気と合っているな、と。
  • 乙女の本棚9 外科室
    今風の言葉で感想を述べるならば「エモい」の一言に尽きますが、とてもそんな言葉では語り切れないものがこの物語にはあります。
    挿絵がまた大変に美しいのですが、それが更に物語の良さを引き立てています。
    昔の文体で書かれているので、現代語訳をネットで調べながら読むのがおすすめ……。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    黒色の景色がラストで一気に橙色に変わる、色の変化が美しい作品でした。読後感が心地よく、蜜柑のいい匂いまでしそうな気がした。
    著者である、芥川龍之介さん曰く「文章の中にある言葉は、辞書の中にある時よりも美しくなければならない」
    文章の中に、その人がいる。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。
    純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。
    手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。

    全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかった...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    自分しか知らないと思っていた感覚が沢山描かれていて、恥ずかしくなった。今井キラさんのイラストが可愛くてページをめくるのが楽しかった。心に残る一冊。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    『蜜柑』
    この短編は学生時代にも授業で取り上げられていたし、大人になってからも何度か読み直す機会があったのですが、歳を重ねるにつれ、娘が投げた蜜柑の色鮮やかさに切ないものがこみ上げてきます。

    疲労と倦怠、退屈な人生に辟易している「私」の目に飛び込んできた、心が踊るような暖かな色。走り去る汽車で起き...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    今も昔も思春期の子というのは変わらないのですね。
    冒頭から最後に向けて少女が大人になっていくようなそんな感覚がこの一冊に詰まってます。
    少女の気持ち何となく自分も10代に感じていた気持ちのような気がして自分に置き換えながら読みました。もっとこの少女の気持ちを知りたい。ご縁があれば元の本読もうと思いま...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    夕陽と蜜柑の色が鮮やかで、深く心に残る話。
    芥川龍之介はほぼ全作品読んでいて、
    「蜜柑」は好きな作品。
    こんなに素敵なイラストをつけてくれて、げみさんありがとう。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    心が暖かくなるお話でした(^-^)
    げみさんのイラストがいい感じにお話とマッチしててとても読みやすかったです♪
    このシリーズ読みやすくて本当におすすめです♪
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    当時のファンタジー小説みたいなものでしょうか。
    江戸川乱歩発想がすごいですね(^-^)
    イラストも綺麗ですし読みやすかったです(^_^)
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    どのページの挿絵も美しくて幻想的。
    文は昔の口調や表現がそのままで、なんとも言えない不気味さがあるが、スラスラとテンポよく読めた。最後のどんでん返しがある意味、またさらにゾゾっとさせる。
    手がだしにくかった名作達が沢山シリーズになっているので他のものも読みたいと思った。