ホノジロトヲジのレビュー一覧
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無人島に流れついた11歳の兄と7歳の妹。
三本の空き瓶に託した3通の手紙で時系列を遡って描かれるふたりの状況。
聖書を焼きすて、堕ちていく。
昭和初期の作品。
大正から昭和にかけてはこのような妖しい作品が許されていた時代だったのか。Posted by ブクログ -
乙女の本棚シリーズ、お堅めなイメージのある日本文学が、視覚から楽しめる一冊に仕上げてられていて非常に良かった。これは全作揃えたくなる。
今回読んだのは江戸川乱歩の人間椅子。かなり昔に一度読んだことがあったが、内容は殆ど覚えていなかったので、実質ほぼ初見。
ある夫人宛に椅子職人である男から一通の手紙...続きを読むPosted by ブクログ -
この作品は好きなため手に取った。テキストはあまり状況説明するタイプの文章では無いため、テキストに忠実なイラストよりもイラスト単体で表現する情報が増えているタイプになっている。それ込みで楽しめる。Posted by ブクログ
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途中で、「も、もしや!?」となり、最後に「ど、どっちが本当!??」となって、読後奇妙な感情をずっと引きずってしまうような作品。文章は読みやすく分かりやすいので、先を知りたいという気持ちも相まってどんどん読み進めてしまう。
あ、そうだ、この感覚。うん十年前中学生の頃、ちょっと重たい独特な表紙の怪人...続きを読むPosted by ブクログ -
「乙女の本棚」シリーズ。夏目漱石『夢十夜』とイラストレーター・しきみ、編。
もともと『夢十夜』が好きなのだけど、改めて、この企画には、ピッタリの作品だと思った。
しきみさんの絵も素敵で、小説の雰囲気と合っているな、と。Posted by ブクログ -
今風の言葉で感想を述べるならば「エモい」の一言に尽きますが、とてもそんな言葉では語り切れないものがこの物語にはあります。
挿絵がまた大変に美しいのですが、それが更に物語の良さを引き立てています。
昔の文体で書かれているので、現代語訳をネットで調べながら読むのがおすすめ……。Posted by ブクログ -
美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。
純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。
手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。
全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
当時のファンタジー小説みたいなものでしょうか。
江戸川乱歩発想がすごいですね(^-^)
イラストも綺麗ですし読みやすかったです(^_^)
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どのページの挿絵も美しくて幻想的。
文は昔の口調や表現がそのままで、なんとも言えない不気味さがあるが、スラスラとテンポよく読めた。最後のどんでん返しがある意味、またさらにゾゾっとさせる。
手がだしにくかった名作達が沢山シリーズになっているので他のものも読みたいと思った。Posted by ブクログ