ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    うあああ・・!
    文庫でこの作品は事前に読んでいたけれど、やはりスゴい・・!
    愛憎、思慕と幻滅、自己嫌悪と裏切り、推しを思う心と勝手?それとも的を得てる自己解釈。
    人間の心情って決して単純ではない。移り変わる心は複雑。
    でもなにか(小説などの作品や報道記事)を作るとついわかりやすくしてしまう。
    煩雑、まとまらない気持ちを本当に丁寧に、しかししっかり描いているのはさすが文豪。
    イラストのホノジロトオジ氏ははじめて読む人のために「私」が誰なのか、徐々にわかっていく過程を楽しんでもらうためにわかりやすいシンボルは最初は避けていたとのこと。
    わかりやすい挿し絵ではないけれど、独特の雰囲気はすごい。

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    2023年06月20日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    無人島に流れついた11歳の兄と7歳の妹。
    三本の空き瓶に託した3通の手紙で時系列を遡って描かれるふたりの状況。
    聖書を焼きすて、堕ちていく。

    昭和初期の作品。
    大正から昭和にかけてはこのような妖しい作品が許されていた時代だったのか。

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    2023年03月20日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    この作品は好きなため手に取った。テキストはあまり状況説明するタイプの文章では無いため、テキストに忠実なイラストよりもイラスト単体で表現する情報が増えているタイプになっている。それ込みで楽しめる。

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    2022年11月29日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    今風の言葉で感想を述べるならば「エモい」の一言に尽きますが、とてもそんな言葉では語り切れないものがこの物語にはあります。
    挿絵がまた大変に美しいのですが、それが更に物語の良さを引き立てています。
    昔の文体で書かれているので、現代語訳をネットで調べながら読むのがおすすめ……。

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    2021年10月19日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    ネタバレ

    美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。
    純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。
    手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。

    全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかったのか…なおさら悲しいと思ってしまった。

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    2021年08月29日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    ネタバレ

    あまりにも月並みな言葉になってしまうが、「エモい」とはこういうことか……みたいな気持ちになります。

    お互いにお互いのことなど知らぬまま続くはずだったろう人生が、思いがけない再会により覆ってしまうのは運命的で素敵だけれど、だからと言って何を望むことも出来るはずもなく。
    「忘れません」という言葉が、彼女にとってどれだけ救われ、どれだけ嬉しいものだったかを思うには、どうにも想像力が足りない気がしてしまう……。
    文字通り墓場まで持っていくつもりだったのだろう、秘めたる想いは、もしかしたら血よりも鮮やかな赤だったのかもしれない……などと思ったり。
    彼岸の向こうで、二人はもう一度逢えるのでしょうか……。

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    2020年08月14日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    ネタバレ

    過不足の無かったはずの楽園が、時を経て性徴という魔力を前にじわじわと崩壊していく様の、うつくしさと残酷さ。
    そして、神の目から逃れるように、救いを投げ出すように目印を倒し聖書を焼いたのに、瓶の中に残されていた手紙に綴られていたのはひたすらに懺悔だった。
    そういう歪さに、ただただ感服させられたというか、謎の高揚めいたものを覚えてしまいました。昔の作家はすごい……。

    第二の手紙を読み終えた時に、「間に合わなかった」(或いは抗えなかった)ことを示す第一の手紙の意味を知り、締めくくりの第三の手紙で得も言われぬ気持ちにさせられる構成の巧みさも良いです。
    挿絵がまた大変に美しいので、文章だけの本が苦手な

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    2020年07月25日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    夢野久作さんがすき!
    ホノジロトヲジさんのイラストも好き!
    な、私にとってこんなにも嬉しい本はないです。
    ありがとうございます…!!



    挿絵は20枚ほど収録されていて、全て描き下ろしです。
    見開きページの迫力、美しさは息を呑むほど…。
    各ページによって文字や紙の色に違いがあって、ページをめくるたびにドキドキしました。

    描かれる無人島の兄妹は西洋のお人形風で華奢な美男美女。
    耽美で繊細な線や色合いから、彼らの住まう無人島が現世から切り離された小さな楽園。という世界観も、鮮烈に伝わってきます。どちらかと言うと、あまり夢野久作作品からは想像もつかないような雰囲気なので読む人によっては違和感を

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    2018年01月03日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩を手軽に読めるものを探していると、乙女の本棚シリーズを発見。
    古い言葉遣いや当時の暮らしを想像する難しさを、現代のイラストで和らげてくれるので読みやすさがある。
    また内容に合わせて背景が色彩豊かで、話の雰囲気の分かりやすさがある。文章のまとまりで改ページしたり、その余白にイラストがあるなどアート感があって素敵。

    久しぶりに読んだ感想は、現実と虚構を曖昧にする作品が大好物で、乱歩の発想の斬新さと文章の巧みさに再読にも関わらず鳥肌が立った。
    視点の切り替わりが面白い。一般的には謎を解きやすい・感情が移入しやすい視点での展開・視点の切り替えが多い認識。それに対して乱歩は、曖昧さや感情移入

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    2026年05月24日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    みんな大好き外科室
    わたしもだ〜いすきだけど、恋に落ちる描写もう少し書いてくれてもよかったのに……と思います カプ厨なので……………

    絵はとっても素敵でした!

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    2026年04月24日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ユダがキリストを裏切るまでの間に、本当にこんな葛藤があったのでは無いかと思わせるほどの説得力があります。今でもユダは裏切りものとして言い伝えられていますが、ユダからすると先に裏切ったのはキリストの方なのかもしれないと思うと、聖書の解釈も色々出来るのだなあと思いました。

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    2026年04月11日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    好きな作品であると同時に、かなり振り切った描写がある作品。乙女の本棚でどう表現されるか少し不安だったが杞憂だった。幻想的で動きのある素晴らしい挿絵でファンとしては嬉しい限り。挿絵なしで読んだ時とは語り手やキャラクターのイメージが一部変わったが、設定から考えるとこの挿絵の方が正しいと思う。
    作品への自分の好感度は近代作品TOP3に入るが、文体の完成度等が高い訳ではないので星4。

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    2026年04月05日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    初の乱歩作品です。椅子の中に潜んでいるという臨場感がよく伝わってきてとてもハラハラしました。オチについても、結局どっちなん?という考察の余地があって良い読後感を味わえました。

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    2025年12月29日
  • 文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編

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    シリーズ2作目。
    白蓮がでてきたり、香月の出自がわかったり興味深い。
    前作の方が勢いはあった気がするけど、春彦と香月の兄弟のようなあたたかい関係が築いてる感じが良かった。

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    2025年11月09日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    醜い容貌の家具職人。誰からも見向きもされない。そんな職人が思いもよらない目論見を。自分が作った椅子の中に身を隠し、その椅子に座る人との革一枚隔てて伝わってくる感触を楽しむように。ある日座った女性に名状しがたい熱情を抱くようになる。その思いをついに手紙で伝えて一度会いたいと。その手紙を受け取った女性は…。
    どんでん返しの結末に唖然とする

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    2025年10月26日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    ホノジロトヲジさんが描いた乙女の本棚の挿絵と、夢野久作の作品である、縊死体が収録された画集です。
    縊死体、夢野久作らしさ全開で意味が分かりません。読後の置いてけぼり感がすごかったです。挿絵はとても凝っていて、新聞の紙面風のデザインをよくよく見ると、別の夢野久作の作品のフレーズが隠れていたりして、そこでも楽しめます。妖しさも増々でした。

    画集としても、乙女の本棚シリーズの一冊としても楽しめるお得な作品でした。

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    2025年09月22日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の『人間椅子』を美しい絵と装丁で。
    この奇怪な話を最後まで読めたのは『乙女の本棚』シリーズだからこそ。
    挿し絵が繊細で、不気味さをもっと刹那的な美しさに昇華させてくれている。
    ラストのオチにうなり、考察を読みたくなりました。

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    2025年09月13日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    どこか浮世離れ?した人気作家先生と、毒舌中学生の2人組で、とっても刺さった
    シリーズ1作目とのことなので、今後2人の秘密が明かされていくのも楽しみ!

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    2025年08月11日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    くるたんさんの本棚からです。
    くるたんさんありがとうございます!


    時は文明開化の明治時代をへて、文化が花開いた平和な大正時代。
    舞台は博多。
    文豪の青年、香月と、自らを鬼子と蔑む十四歳の少年、春彦が物語の主人公です。
    作者あとがきにもありましたが、この時代の少年の精神年齢の高さには驚きました。
    十四歳とは思えない春彦。

    二人は堅粕町のバラバラ殺人事件を調べ始めます。
    そこで人の死ぬ日時を言い当てるという占い師に出会います。

    占い師は千代という十六歳の巫女で、同じく巫女の姉、八重を捜していました。

    二人は千代と一緒に八重を捜そうとしましたが…。



    この作品はタイトルからいって、私の

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    2025年07月25日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の屈指の名作が乙女の本棚に!
    あのエログロナンセンスの世界観にイラストをつけたら、どんな感じになるのかと思ったが、シャープな感じのイラストがこの作品を読みやすくしている。
    100年前の短編ながらホント良く出来た作品だよなぁと再認識!

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    2025年06月01日