ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 乙女の本棚9 外科室
    外科室での手術で麻酔を拒否する貴船伯爵夫人。
    彼女の視線の先には、外科医・高峰がいた。

    夫人と高峰の心の機微が私の読解力ではうまく汲み取れなかった。
    泉鏡花は難解だった。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。

    第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
    子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。
  • 人間椅子(乙女の本棚)
    作家である佳子に届いた1通の手紙。
    原稿用紙に綴られた文章には、ある椅子職人の生活が描かれていた。

    何この落ち……と脱力してしまった。
    初めて江戸川乱歩作品を読んだが、妖しさ満点の緊張感のある展開は好みだった。
  • 乙女の本棚 女生徒
    東京に暮らす一人の少女。
    彼女のある1日の心の動きを描く。

    繊細なようで図太い。
    猫のように気まぐれで子リスのように臆病、万華鏡のように気分が移ろう少女。
    これぞ思春期って感じがした。
  • 春の心臓(乙女の本棚)
    芥川龍之介が、翻訳をしていた事を初めて知った。読み始めると、うー漢字が読めない。だんだん疲れて挫折。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    乙女の本棚。

    横須賀線に乗った「私」。
    発車間際に乗り込んできた田舎娘と相乗りに。

    退廃的な心持ちでいた私は小娘の蜜柑を見送りに来た兄弟にまくという行為にひととき心を慰められる。
    読みやすかった。
  • 乙女の本棚4 檸檬
    初めて読みました。「檸檬」気になっていた作品だったのですが、難しいという先入観で読んでませんでした。
    イラストがあると、想像しやすく少しですが理解しやすかったです。
  • 春の心臓(乙女の本棚)
    残された少年は老人ともっと一緒にいたかったのだろうな。

    死んだあとのこととか、そんなのものはどうでもいいから、もっと一緒にいて、老人との時間を過ごしたかった。

    伝わらなかった少年の思い。なんとなく切ないな
  • 乙女の本棚4 檸檬
    味のしないはずのびいどろの味を思い浮かべてしまう。
    鮮烈な果物として具現化したという、形のないはずの音楽を想像してしまう。
    ついさっきまで、爽やかで美しくてこころよいと散々褒めちぎっていた物体を、爆弾としたらという妄想に転化する。

    独特の発想に引き込まれます。
  • 乙女の本棚 女生徒
    ようやく購入できた本の一冊。

    乙女の本棚シリーズの「女生徒」

    物語が素敵なイラストとコラボレーションして、より一層イメージが付きやすい。


    「私」と同じ時代を経たことですべてではないけど、共感しやすいなと感じた。

    この本に描かれている「私」の想いや、感情が切なく、悲しく、時に心温まる。

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  • 死後の恋(乙女の本棚)
    こちらも、やはり挿絵を見るために読み終えた。

    うう…夢野久作ワールドにどっぷり浸かる妖しい夜……。
  • 乙女の本棚2 猫町
    何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。
    非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ
    今後、朔太郎もっと読みたいですね
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢

    それからどうなったのか気になる夢がいくつか

    私の好みは第一夜と第三夜

    この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    夏目漱石夢十夜を受け継いだと言われる内田ひゃっけんの東京日記が好きで、遡ってきました。
    何度でも咀嚼したくなるような文章です。庄太郎さーーーーーーーん!!!!!!!
  • 乙女の本棚2 猫町
    いつもみている角度とは別の角度から見ることで世界が変わって見える。つまらない風景もきらめいて見えるかもしれない。
    絵が可愛い、何度見ても飽きないと思う
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    <乙女の本棚>シリーズ。たぶん2018年に読んでいたのに、登録し忘れていた。この本は芥川個人の体験を基にしたのものだろう。読後にほっこりする。絵もいい感じだ。
  • 乙女の本棚 女生徒
    太宰治ってこういう乙女な文章も書くのね。ぼんやりしている今井キラさんのイラストはマッチしている。「ロリイタ」って感じ。
  • 乙女の本棚2 猫町
    ちょっと難しいように感じましたが、薬のせいでみえた世界なのですかね??それを何年経っても信じているのもちょっと怖い気もしますが。
    本だからこそ色々と憶測をしながら読めました。
    イラストがとてもいい。画集感覚で読めます(*^^*)
  • 死後の恋(乙女の本棚)
    ロマノフ王朝の呪い?
    そんな前置きをされたら、嘘臭くて、絶対に聞かないで席を立ちたい。
    たった一夜の間に白髪混じりの老人になってしまった24歳のロシア人の老人。
    「ハラショ」
    ひと通り聞いてみると、気狂いじみていたけれど、私は、本当の、真実の話かもしれない、と、
    思ってしまった。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    夏目漱石は、読みやすい。
    夢十夜は有名な話で、ずっと前に読んだその印象とは全く違う本になっていて驚く。
    夢十夜は、第一夜は美しいのだが、それ以外は恐ろしい印象だったが、
    素敵なイラストが付き、美しい話に生まれ変わった感じ。