ホノジロトヲジのレビュー一覧

  • 乙女の本棚9 外科室

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    『外科室』は泉鏡花が明治時代に発表した恋愛小説。儚くも美しい、刹那の恋が描かれます。

    その『外科室』を現代のイラストレーター・ホノジロトヲジさんが独特の解釈で描いたイラストが魅力的な一冊です。

    やんごとなき身分の伯爵夫人が病に冒されるものの、手術での麻酔を拒む。「私は一つ心に秘密がある」ため、麻酔でうわごとを聞かれたくないからだ。

    執刀医の高峰は、夫人の意図を汲み麻酔を使わず執刀する。

    夫人「でも あなたは、あなたは、私を知りますまい!」

    高峰「忘れません」

    やがて夫人は亡くなり、高峰もまた同じ日に命を落とした。

    夫人と高峰は9年前に一度だけ出会っています。しかし二人は一度も言葉をかわすこともなく、ただ一度姿をみただけ。

    たったこれだけ。

    でもそれが、一生に一度の刹那の恋。そして、その秘密に殉じて二人は逝くのです。なんて切なく、美しく、残酷なのでしょう。

    泉鏡花の繰り返し訴える美麗な文章が、切なく美しい恋の模様を彩っています。

    ホノジロトヲジさんのイラストが小説の世界を的確に表していているんです。この現代風解釈のイラストが、明治の文豪作品を身近なものにしてくれます。

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    2026年10月11日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    オーディブルの沢村玲さんの声で拝聴。
    愛憎入り混じる独白が色気ある沢村さんの声で再生され、うすら怖い美しさを楽しませていただきました。嫉妬の表現が秀逸でした。
    オーディブルはいつも2.8倍再生ですが、初めて1倍再生で聴きました。こうやって声を楽しむエンターテイメントもあるのですね。

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    2026年09月02日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    このシリーズ、イラストがあり、フォントも工夫されていて、とても読みやすかった。乙女の本棚シリーズっていうタイトルは、正直言うとサブカル臭がして敬遠していましたが、昔の良作を発掘できるので、良い取組だと思いました。

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    2026年08月01日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    泉鏡花の『外科医』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズの一冊です。
    画師の“予”と医学士の高峰、そして手術を受ける患者の伯爵夫人が主要人物の独特な雰囲気を持つ作品です。
    夫人の手術が行われる部屋に3人が揃い、いざ手術というところで夫人は麻酔薬を使うなと発します。
    それは誰にも言えない秘密を漏らしてしまいたくない、という理由からでした。
    さて、執刀する高峰は麻酔無しで手術を開始するのですが…。
    美しい純文学を美しいイラストが彩り、世界観を更に色濃く描く良書です。

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    2026年07月08日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    まだ乙女の本棚シリーズでの作品を一冊も読んでいないけれど、これから読むのが楽しみになった(^^)♪原作を読んでいる時はもっとオドロオドロしいイメージだったものも、どれも美しく脳内変換された(*^^*)さすが乙女の本棚

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    2026年06月21日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    むかしに読んだ短編がこのシリーズで出ていると知って。
    歪んだ心の椅子職人が作り上げたぞっとするような椅子。
    思いつくことも、それができてしまう才能にも震撼する。
    そして、そんな原稿を送りつけられた女性を襲う恐怖。
    そこから続くラストも、、、

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    2026年06月20日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    これまで読んだ「乙女の本棚」シリーズは、イラストと文学作品の整合性がどうしても私にはわからなかったが、本作は初めて、イラストと文章に協調を感じた。人間椅子自体がもちろん素晴らしい作品。張り詰めた不気味さと、構成の巧みさと、とても上質なミステリー。その緊張感と文学的美しさに重なり合うようなイラストが素敵でした。

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    2026年06月10日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    猟奇的な作風だが猟奇そのものを描きたいのではなく、あくまで猟奇はカモフラージュで深部の不条理や不条理に依って生み出された悲哀を描きたいのかな、と思った。面白かった。
    美麗な絵が主張しすぎず、わかりやすく載っていて、絵本としても読みやすかった。夢野久作はあんまり読んだ事が無かったのだけれど色々読んでみたくなった。

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    2026年05月26日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    幻想的なイラストが怪しげな雰囲気をさらに醸し出していて大人の絵本として楽しめました。
    なかなかこの時代のものは言葉遣い的にすんなり頭に入れるのが難しいのですが、イラストもついているととても分かりやすいです。

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    2026年05月26日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    乙女の本棚でございます♡



    とりあえず江戸川乱歩を読んでいこうということで、3作目です!



    やっぱり、ぞぞぞぞぞ、、、となるのが江戸川乱歩なんでしょうか




    鳥肌が立ちました
    想像するとぎょえーってなりました




    ホノジロトヲジさんのイラストが奇妙さを増してとてもいいです




    不気味なのに、気色悪いのに
    面白いってどういうこと!!



    さっ、ほかの乱歩さんもまた借ります!!









    さて、暑くなってきて
    『あいつ』をチラホラ見かけるようになりましたね



    そう



    『蚊』


    です




    蚊かよ!って思いました?



    でも、いろいろ考えてみたんですが
    私クモより、ゲジゲジより、
    蚊が嫌いだと思います( ̄▽ ̄)
    (どうでもいいか)


    Gか蚊かはいい勝負
    (まだ続くんか)



    その蚊が我が家に侵入してきたようで
    一晩で6つ刺されました



    娘が。笑



    足の裏も刺されたようで
    ずっと痒い痒い言っててうるさいです笑



    幸い私の寝室にはいなかったようで
    こちらのメンバーはまだ無事


    息子は刺されるとめちゃくちゃ腫れるし
    めちゃくちゃ掻くし、
    今からゲンナリしてます_:(´ཀ`」 ∠):


    あ、無事じゃなかった
    どうやら私も指を刺されたみたい


    かゆい、、、

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    2026年05月18日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    #読書 #再読 #江戸川乱歩 #ホノジロトヲジ
    ⭐️人間椅子
    読み進めるにつれ増幅するゾワゾワ感!ラストに驚愕!二度の驚き!
     孤独と欲望と狂気の傑作!
    何度読んでも楽しめる!

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    2026年05月04日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    椅子の内に潜み、他人の温もりに寄り添うその生は触れることを許されぬ者の、歪んだ祈りのようでもある。
    孤独がここまで形を持つときそれはもはや不幸ではなく、一つの完成なのかもしれない。

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    2026年04月10日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    いい意味で気持ち悪すぎました。個人的にはかなり読みやすく、惹かれる内容でした。江戸川乱歩の他の本も読んでみたいなと思える本でした。

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    2026年02月20日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    小説家の香月の生い立ちが気になる謎を残しつつも
    大正浪漫の学生と作家の怪奇を追いかけるバディものは
    とても面白かった。テンポよく読め、甘いものや美味しいものがたくさん出てくるあたり博多だ……とにやにやしてしまう。シリーズ化しているのだろうか、またこの2人の物語を読みたい。

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    2026年02月15日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    「乙女の本棚」シリーズ。泉鏡花。
    手術を麻酔なしでして欲しい、というか麻酔を拒否する伯爵夫人。
    そして外科医、高峰、のお話。
    絵が非常に好みです。

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    2026年01月14日
  • 文豪は鬼子と綴る

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    幻想怪奇小説とでもいうのでしょうか、面白く趣があり、不思議な引力がありました。
    作家と少年の掛け合いがテンポが良くておもしろいです。箱入りお坊ちゃんな作家と、歳の割に大人びた聡明な少年のやり取りが楽しい。父親の情けなさも笑えてきます。
    その上で徐々に足を伸ばしてくる怪奇の恐怖。
    ミステリーとしては真相などにパンチがかけますが、時折作家先生の話す言葉に胸を打たれます。
    続編が読みたくなりました!

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    2025年12月23日
  • 文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編

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    前回まだまだぎこちなさもあった香月と春彦のどこか幼さも感じる2人の口喧嘩を微笑ましく感じるようになると同時に、2人が抱える呪いの一端も見えてきた第2巻。豪華絢爛な幽霊列車は怖しくも幻想的で、とても魅力的なだった。2人を取り巻く人間たちも魅力的で、今後の展開がとても楽しみ!

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    2025年11月11日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    『人間椅子』




    乙女の本棚2作目は…
    まきちゃんのレビューを読んで
    こちらに 決めておりました♪




    江戸川乱歩 は 「明智小五郎シリーズ」
    を読んだっきりで…
    「人間椅子」は初めて♥



    ホノジロトヲジさんの 絵が 素敵


    黒い背景に 赤と緑が基調となって
    包丁? ナイフ? を持ってる男の人が
    今にも振りかざしそうな……
    そんなイラストがあるのだけど


    特に好きな1枚 素敵だなぁ
    ゾクゾクしちゃう (*´艸`)フフフッ♥



    それに…
    この 江戸川乱歩の 「人間椅子」 という作品
    初出は1925年
    今から100年前ですって !!
    Σ(゜Д゜)わぁぁぁぁぁぁ!!
    なんとタイムリー 100周年記念?
    お導きかしら? なぁーんてね(*´艸`)フフフッ♡




    100年も前に書かれていただなんて…
    凄すぎる…今 読んだって
    きちんと不気味で ちょっぴり怖くて
    こんな発想?
    こんな視点で小説を
    書くことができるだなんて…って
    脱帽しちゃう



    江戸川乱歩をはじめ
    芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、
    三島由紀夫にしても他にもたくさんの
    文豪といわれる方たち…
    後世に作品を残しているけれど…
    天国でみてるかしら?
    嬉しく思ってくれてるかしら?


    俺こんなに凄くなっちゃってるけど…って



    届いていたらいいのにな♥
    でも…出てきちゃダメよ(⁎⁍̴̛ᴗ⁍̴̛⁎)

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    2025年11月01日
  • 乙女の本棚9 外科室

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    2025/10/28
    p.43
     その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿。伯爵夫人は嬉しげに、いとあどけなき微笑を含みて高峰の手より手をはなし、ばつたり、枕に伏すとぞ見えし、唇の色変りたり。
     その時の二人が状、あたかも二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきが如くなりし。

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    2025年10月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    2025/10/27
    p.37
     声によって想像すれば、それは、まだうら若い異国の乙女でございました。ちょうどその時、部屋の中には誰もいなかったのですが、彼女は、何か嬉しいことでもあった様子で、小声で、不思議な歌を歌いながら、踊るような足どりで、そこへはいってまりました。そして、私のひそんでいる肘掛け椅子の前まできたかと思うと、いきなり、豊満な、それでいて、非常にしなやかな肉体を、私の上へ投げかけました。しかも、彼女は何がおかしいのか、突然アハアハ笑い出し、手足をバタバタさせて、網の中の魚のように、ピチピチとはね廻るのでございます。
     それから、ほとんど半時間ばかりも、彼女は私の膝の上で、ときどき歌を歌いながら、その歌の調子に合わせでもするように、クネクネと、重いからだを動かしておりました。

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    2025年10月27日