ホノジロトヲジのレビュー一覧
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美しい絵に中和されたところは多少あるが、苦手な戦争モノだった。。。作品のテーマは戦争ではないのだが、戦時中の物語で、苦手な戦争のグロさが途中でいきなり出てきて、最後まで読めたもののしんどかった。。。
苦手なジャンルでも最後まで読ませるくらい物語としては興味深いのですが唯々苦手、という一言に尽きる。と...続きを読むPosted by ブクログ -
一家具職人の"醜い容貌"の男から、外務省書記官の妻で美しい閨秀作家として知られる佳子の元に届いた一編の原稿。それは世にも恐ろしい一種の"恋文"だった…。最後の一行で「さすが大乱歩の作品だ」と唸らせられる。ホノジロトヲジ氏の"絵"と相まって、また雰囲気の違う『人間椅子』になっていると思った。Posted by ブクログ
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赤とんぼと別荘と思われるところへやって来た女の子のひと夏の出会いと別れ。
色使いがとても綺麗な絵が、この物語をより幻想的なものにしている。
装丁もおしゃれで、和紙っぽい見返しもとっても綺麗だ。
大人の絵本だね。Posted by ブクログ -
夢十夜は、最初に“こんな夢を見た”とされ、、多少の理不尽や非合理性は、許してね、ということになる。その絵を描くというのはあまりに許容範囲が広すぎて難しかったでしょうねと思います。
第一夜
死んだ女が百合の花に転生する夢。
愛する女を失った男の夢。
「もう死にます。百年 私の墓の傍で待っていてくださ...続きを読むPosted by ブクログ -
大乱歩氏の有名な短編に、しきみ氏のイラストがコラボされた作品。相手は昔のまま変わらないのに、自分だけが年老いて行く悲しみが切なく感じる。儚い恋愛小説としても読めると思った。Posted by ブクログ
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ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々...続きを読むPosted by ブクログ -
乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ!
何がいよいよなんでしょうね
良くないなー
良くないよほんと
夢野久作なんてね
分かんなくて普通ですからね
どうとでも取れるんですから
どうとでも取れるように書いてるんですから
どうとでも取っていいんですよ
それをこうなんかもうナイスアシスト...続きを読むPosted by ブクログ -
「私」は常に「あの人」への羨望と嫌悪、愛憎を拗らせていた。物語の終盤「あの人」の唐突な振る舞いに対して、「私」は「あの人」は寂しさを抱えているのだと慮り、背信を取りやめようとする。その瞬間だけは「私」にとって「あの人」は神ではなく、2個上の自分と同列の人間であり、引け目を感じることなく愛せる対象にな...続きを読むPosted by ブクログ
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夏目漱石 × しきみさんコラボ作品
「夢十夜」読みました
「こんな夢を見た」から始まる十夜の夢の物語。
好きな順
○第一夜
死ぬ間際の女から
「百年待っていてください」と言われて
待つ主人公ー
凄くヘンテコで不思議な世界観だった。
でも幻想的な感じで、いろいろと綺麗で
主人公の永遠の愛が
文章...続きを読むPosted by ブクログ -
乙女の本棚シリーズから、イェイツさん(アイルランドの詩人)・訳は芥川龍之介さんで、ホノジロトウジさんのコラボ作品「春の心臓」です。ホノジロトウジさんのイラストはどこまでも、幻想的で神秘的な感じを醸し出しています。
物語の舞台はジル湖の湖岸…登場人物は老人と少年。17歳の顔の赤い少年は老人を師匠...続きを読むPosted by ブクログ -
乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!
こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつか...続きを読むPosted by ブクログ -
かあいいおじょうさんと赤とんぼの交流を描いた童話。
ねこ助先生の絵は、この作品ではどことなく日本画っぽい色味と構図で美しい。赤とんぼの擬人化はかわいい。
書生・山田は少し不憫というか、不器用、人間関係や子ども相手が下手なのかな、と気になるところ。Posted by ブクログ -
蜃気楼を見に行った帰りの汽車で、わたしは押絵を持った男と出会った。男はその押絵について語りはじめ……。
物語が独特の怪しさを含んでいて、変てこれんな気持ちになった。
読みやすいんだけど、特殊な癖が滲み出ているように思う。Posted by ブクログ -
浜辺に流れ着いた3通の手紙。
そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。
1通毎に時が戻る。
死を決意→じわじわ狂っていく→健やか
暗かった。
タイトルの瓶詰地獄にふさわしい。Posted by ブクログ -
ジル湖の岸に魔術師の老人と弟子の少年がいた。
老人は戒行の終と心願成就を目前にしていたが、少年は師を助けながらも恐れていた。
老人は少年に己のこれまでの行いと目的を語る。
ホノジロトヲジさんの挿絵と芥川の訳も手伝い私の目には妖しく暗い幻想物語だと映った。Posted by ブクログ