石戸諭のレビュー一覧

  • 「嫌われ者」の正体―日本のトリックスター―(新潮新書)

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    書店の平積みで目に留まって、読んでみた。

    いわゆる嫌われ者、とされる人物と団体にスポットを当て、ときに本人への直接インタビューもしてまとめている。 まず、可能な限りフラットに書いている点が良い。こういう点は(ある意味)良いがこの点はいただけないと、どちらも一理あると思える内容で、これぞ両論併記と感じた。

    個別に見ると、西野氏に関する章が自分の中ではあまり聞いたことのない話が多く、ちょっと見方が変わったように思う。 失敗をしてないが故の危うさなど、あらためて苦手に感じる面も再確認したが、新たな視点を得られた。

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    2024年12月19日
  • 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

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    寂しさや不安から来る孤独や一人ぼっちの孤独なら分かる気がする。17人の作家陣の考える孤独と孤独へのアプローチが様々で、孤独って奥が深いんだなと思った。想像力や創造力を生み出す有意義な孤独を味わいたいと思った。

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    2024年09月14日
  • 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

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    十人十色の「孤独論」とあるが、実際に20人近くの知識人、著名人による寄稿の寄せ集めなので、ダイジェストとしての読み応えはあるが、全てが皮層的で浅い。なんだか格言や至言を探し出したり、その言葉の周辺を少しだけ肉付けしたような文章。それでも思考のきっかけを得たり、脳内に連鎖して考えさせられるのだから、読書は面白い。複数人分を読んで、余韻で考えるのが、私自身のオリジナルな「孤独論」というわけだ。

    人は、社会的分業をしているために完全な自給自足にはなり得ない。また、直接会話をする相手がいなくても、本や看板など、目に入る日本語は、その集団に帰属している証拠。ゆえに言葉が分からぬ海外での孤独感は一層強ま

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    2024年05月25日
  • ニュースの未来

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    こんな思いを持って文章を書いている人がいるって嬉しい。
    色んな葛藤が、キャリアの中であったんだろうな。

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    2023年02月01日
  • ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~

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    前半ではタイトル通り百田尚樹の現象について、インタビューも交えて書かれる。これは良いのですが、後半では90年代のつくる会についての記述がほとんどで、この本を手に取る人はだいたい知ってるのではないかとも思いました。
    とはいえ結論としては、つくる会の活動と百田尚樹は地続きのように見えて明らかな切断がある、という内容なので、現象の違いを浮き彫りにするためには必要な記述だったのだろうと思います。

    つくる会自体も当時は冷ややかに見られがちでしたが、そこからさらに劣化したかのように思われている百田尚樹的なものが、どうしてそのような印象を持たれてしまうかについては、わかりやすくまとまっていると思います。

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    2023年01月10日
  • ニュースの未来

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    SNSは種全体に情報発信する事で、本能として備わっている、物語を紡ぐ欲求。例えば、秘密話を共有したいとソワソワするような欲求を満たしてくれる。そうした人間本能に根差した新たな仕組みを見れば、本著で書かれる「巨大なデジタルプラットフォーム」を基盤にした「市民メディア」の実現はあり得たかもしれない。しかし、著者が言うように、その実現可能性は低い。

    本題にされる「良いニュース」に対して、これら市民メディアのクオリティが落第点だという原因が確かに大きい。プロフェッショナルである著者が記載するニュースの基本型である三点。速報、分析、物語。仕事としての取材と原稿。とりわけ、市民とプロのクオリティの差は、

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    2022年05月03日
  • 東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で

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    決してライトなテーマではないのに、読後感が清涼飲料水のよう。文章がこざっぱりしている。それがファッション的でもあり、現代的でもあり、著者を表していると感じた。若者のすべて、が印象に残った。

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    2023年12月15日
  • ニュースの未来

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    Twitterで話題に挙がっていたことから興味持ち、購入。

    大手(毎日)→ネットメディアへ移っても、ネットメディアもまた大手と同じような道に陥ったりする。著者の葛藤する様子が伝わるとともに、感情に訴えるタイトルや速報を出したところ勝ちな点というのは、凄く分かる感じがした。

    著者が挙げた良いニュースの条件というのも、個人的に納得感あった。確かにそのような記事増えると、またニュースは面白くなると思う。

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    2021年10月29日
  • ルポ 百田尚樹現象 ~愛国ポピュリズムの現在地~

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    雑誌の時(ニューズウィーク)の時の方が、短くまとまってて好きだったかな。
    特に『百田尚樹現象』というタイトルで、まあそれを理解する必要はあるとはいえ、後半は丸々「新しい教科書を作る会」のルポとなっていて、結構ゲンナリとした。

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    2020年06月28日