斉藤章佳のレビュー一覧
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■行為・プロセス依存の7つの特徴
・強迫性
・反復性
・衝動性
・貪欲性
・有害性
・自我親和性
・行為のエスカレーション
■すべての依存症の診断において,「コントロール喪失」と「離脱症状」が重要なポイントとなる。
■置換の動機は性生活の充実やセックスレスとは異なる。
■性風俗店の利用は痴漢行為の抑止とならない
■痴漢行為は彼らにとって”ストレスへの対処法”
・ストレスへの”コーピング(対処行動)”
■痴漢には勤勉な者が多い。その一方で何らかの劣等感を抱いていたり自己肯定感が低かったりするのも彼らの特徴。
■すべての依存症には,自身の内にある心理的苦痛や不安感,孤独感を一時的に和らげる効果があ -
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町田そのこさんの「月とアマリリス」を読んで、加害当事者や加害者家族の背景が気になり手に取った本。
こちらの本は主に性犯罪についての内容なのだが、すべてはそうとは限らないけれど、性加害は単なる性欲の問題ではなく、誤ったストレスコーピングの結果であったり、共感性の欠如、歪んだ認知が原因だったりもすると。
ある日突然、「あなたの夫(息子)を逮捕しました」と警察から電話がかかってきてからの日々。
逮捕から判決までの流れを分かりやすく説明してくれている。
加害者家族もある意味、被害者であること。
加害者家族に対する支援が日本と欧米に大きな差があること。
とても勉強になった本。 -
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ネタバレ「包括的性教育」の勉強をしていて、性被害を防ぐには「性加害者」について学ばなければならないと思い、この本を手に取りました。
以下、勉強になったことメモ。
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グルーミングとは、子どもと親しくなり、信頼関係を築き、その信頼を巧みに利用して性的な接触をすることです。オンライン、面識のない間柄、面識のある間柄の3パターンがありますが、オンライン、特にSNSでの接触が増えているようです。
(この本を読むとわかりますが、出会い系だけではなく、ゲームで有料アイテムのプレゼントなどから親しくなることもあるようです。)
2022年の内閣府の行なった16−22歳向けアンケート(6224 -
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痴漢は犯罪の中でも陰湿で卑怯な最低の犯罪だと思っていたので理由があるなら知りたいと思って読んだ本。
男が痴漢になる理由はきっかけがあれば誰でもなりうると読み取れた。もし夫や息子が満員電車で偶然触ることができたら痴漢脳が発動するということかと想像したら恐ろしい…
偶然触って何も咎められなかったから次から偶然装えばオッケーと思うとかやっぱり人として最低だと思う。痴漢行為をやるかどうかは性的満足のために限らずストレス発散のためとか支配欲や優越感を満たすためとか読んでてムカムカした。
AVはもっと規制厳しくするべきかも。成人に向けて精神科で処方するとか?誰も加害者にも被害者にもならないで欲しい。
私が -
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非常に面白く、とても学びになりました。
一番感じたのは「こういう人がいるのだ」と思ったことです。
実は僕自身、依存症ではないか?と自分で疑いをかけて、この本に出会い読みました。本に出てくる事例や対談で、「そのパターンがあったか」「そう考えるのか」と思うことがありました。けれど、これはどちらともとれます。
「そのパターンがあったか」「こう考えるのか」は、自分とは別の視点を得たということです。つまり、次そのような場面になったときに、考えてしまうフックができてしまったのです。
本で言葉にしてくれておかげで、この考え方は「認知の歪み」ということを認識すると同時に、また新たに考えてしまうフックになった。 -
購入済み
なんか凄い…
よく判らないけど、なんか凄い…。
理解不能だけど、理解してって?
う〜ん、困る…。
なんでこんなに理性を失うかね?
そもそも秘め事なのに、人前でこんなになる?
とにかく凄いという事だけは、判った。 -
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依存症専門家の著者による一冊。本作は「男尊女卑」の観点から依存の背景を語る内容。
「男尊女卑依存症におけるシラフの状態とは、勝つこと、人より優位に立つことへのこだわりから解放され、自分の弱さを受け入れ認めること」
「男らしさはコスパもタイパも悪い」
<アンダーライン>
★★★★★
自分がずっと抱えてきた価値観と反対のものに出会ったとき、人は抵抗や反発を覚え、葛藤する
★★★
痴漢が常習化した人は、女性に人格があるとは思っておらず、「モノ化」することで自分より下の存在に位置付けている
★★★
依存症の援助者に向いているのは「援助しない人」
★★★DV加害者たちは、一見やさしげな風貌 -
Posted by ブクログ
依存症を認知心理学の観点から観察した本。
理解しがたい人物でも、認知の違い(そもそもの物事の見え方が違う)から説明されると理解しやすくなる。
他人からは異常行動に見えたとしても、本人の中では合理的なのだ。「認知」とは、「そのようにしか見えない」ということなのだから。たとえ歪んでいたとしても俯瞰する発想がない。というか、自身の内面世界に外側(現実世界)があることを知らないのだ。
また、万引きをするたびにドーパミンが出て快感を感じるらしい。繰り返すと「ドーパミンの耐性」が強くなるため、さらにそれを求めて繰り返す。
<アンダーライン>
★★★
なんであれ、やればやるほど人は麻痺していく
★★★