斉藤章佳のレビュー一覧

  • 男が痴漢になる理由

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    ■行為・プロセス依存の7つの特徴
    ・強迫性
    ・反復性
    ・衝動性
    ・貪欲性
    ・有害性
    ・自我親和性
    ・行為のエスカレーション
    ■すべての依存症の診断において,「コントロール喪失」と「離脱症状」が重要なポイントとなる。
    ■置換の動機は性生活の充実やセックスレスとは異なる。
    ■性風俗店の利用は痴漢行為の抑止とならない
    ■痴漢行為は彼らにとって”ストレスへの対処法”
    ・ストレスへの”コーピング(対処行動)”
    ■痴漢には勤勉な者が多い。その一方で何らかの劣等感を抱いていたり自己肯定感が低かったりするのも彼らの特徴。
    ■すべての依存症には,自身の内にある心理的苦痛や不安感,孤独感を一時的に和らげる効果があ

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    2018年02月17日
  • 男尊女卑依存症社会

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    依存症が、男らしさや女らしさへの縛りから来るものというのには目からウロコ。

    男女の役割分担や、男は強くあるべきといった価値観は、親世代が変わることはないだろうな…。

    わたしの次の世代には、より自由に生きられるようになっていてほしいけど、どうかな。。

    一応経営者の立場にあるので、自分の会社から、より生きやすい環境にしていきたい。

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    2025年11月30日
  • 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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    警察からの一本の電話で家族の運命が変わる。
    一日あたり9件の不同意性交等罪、16件の不同意わいせつ罪が起こっているという。
    本書は加害者の家族に焦点を当ててそのケアについて語るもの。筆者は依存症回復施設で、性犯罪者等の治療に関わるソーシャルワーカー。
    被害者サイドの苦痛はもちろん、加害者家族が引越しや自殺を余儀なくされる例もあるという。
    またインターネットによるデジタルタトゥーやネット私刑など、新たな問題も。
    依存症や家族の実態を知る貴重な機会。

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    2025年09月28日
  • 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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    町田そのこさんの「月とアマリリス」を読んで、加害当事者や加害者家族の背景が気になり手に取った本。

    こちらの本は主に性犯罪についての内容なのだが、すべてはそうとは限らないけれど、性加害は単なる性欲の問題ではなく、誤ったストレスコーピングの結果であったり、共感性の欠如、歪んだ認知が原因だったりもすると。

    ある日突然、「あなたの夫(息子)を逮捕しました」と警察から電話がかかってきてからの日々。
    逮捕から判決までの流れを分かりやすく説明してくれている。

    加害者家族もある意味、被害者であること。
    加害者家族に対する支援が日本と欧米に大きな差があること。
    とても勉強になった本。

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    2025年08月11日
  • 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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    あまりスポットライトが当たることのない加害者家族の苦しみについて書かれている本です。加害者の家族は加害者とは別人格であり、罪を犯しているわけではないのに、ひどく苦しんでおり、それを支援する家族会なるものもあるそうです。勉強になりました。

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    2025年07月20日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    ネタバレ

    「包括的性教育」の勉強をしていて、性被害を防ぐには「性加害者」について学ばなければならないと思い、この本を手に取りました。

    以下、勉強になったことメモ。
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    グルーミングとは、子どもと親しくなり、信頼関係を築き、その信頼を巧みに利用して性的な接触をすることです。オンライン、面識のない間柄、面識のある間柄の3パターンがありますが、オンライン、特にSNSでの接触が増えているようです。
    (この本を読むとわかりますが、出会い系だけではなく、ゲームで有料アイテムのプレゼントなどから親しくなることもあるようです。)
    2022年の内閣府の行なった16−22歳向けアンケート(6224

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    2025年07月03日
  • 男が痴漢になる理由

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    痴漢は犯罪の中でも陰湿で卑怯な最低の犯罪だと思っていたので理由があるなら知りたいと思って読んだ本。
    男が痴漢になる理由はきっかけがあれば誰でもなりうると読み取れた。もし夫や息子が満員電車で偶然触ることができたら痴漢脳が発動するということかと想像したら恐ろしい…
    偶然触って何も咎められなかったから次から偶然装えばオッケーと思うとかやっぱり人として最低だと思う。痴漢行為をやるかどうかは性的満足のために限らずストレス発散のためとか支配欲や優越感を満たすためとか読んでてムカムカした。
    AVはもっと規制厳しくするべきかも。成人に向けて精神科で処方するとか?誰も加害者にも被害者にもならないで欲しい。
    私が

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    2025年06月01日
  • セックス依存症

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    非常に面白く、とても学びになりました。
    一番感じたのは「こういう人がいるのだ」と思ったことです。
    実は僕自身、依存症ではないか?と自分で疑いをかけて、この本に出会い読みました。本に出てくる事例や対談で、「そのパターンがあったか」「そう考えるのか」と思うことがありました。けれど、これはどちらともとれます。
    「そのパターンがあったか」「こう考えるのか」は、自分とは別の視点を得たということです。つまり、次そのような場面になったときに、考えてしまうフックができてしまったのです。
    本で言葉にしてくれておかげで、この考え方は「認知の歪み」ということを認識すると同時に、また新たに考えてしまうフックになった。

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    2025年05月27日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    若年妊婦のことや男尊女卑について調べていたらたどり着いた本。第一章の日記から読むのも悍ましくてずっとムカムカ胸焼けしながら最後まで読みました。小児性犯罪は1ミリも共感できない本当に許せない犯罪と思いながら読み進めていたら昔から強いものが弱いものを虐げる社会、男だけでなく女にもその男尊女卑社会の価値観が根付いているというあたりは興味を持ちました。もっと掘り下げてみたいと思います。また、子どもが安心して過ごせる社会にするために子どもに伝えることに私の中にあるかもしれない男尊女卑の価値観をまず見つめ直したいとも思いました。

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    2025年05月11日
  • セックス依存症になりました。<合本版> 1

    購入済み

    なんか凄い…

    よく判らないけど、なんか凄い…。
    理解不能だけど、理解してって?
    う〜ん、困る…。
    なんでこんなに理性を失うかね?
    そもそも秘め事なのに、人前でこんなになる?
    とにかく凄いという事だけは、判った。

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    2025年02月25日
  • 男が痴漢になる理由

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    ネタバレ

    万引き依存症から続けて読んだ
    万引きも痴漢もストレスコーピングに起因するらしい
    つまり、明日は我が身ということね〜〜

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    2024年11月27日
  • 男尊女卑依存症社会

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    ネタバレ

    著者はこれまでに盗撮、痴漢、万引きなどへの依存症をテーマにした書物を著してきた。それらでも触れられていたが、日本の依存症の根源には、男尊女卑の観念が働いているというのが著者の見立てであった。
    本書でも、解決策はこれまでどおり自助グループに入ることなどだ。しかし、今回は満を持して男尊女卑社会に切り込む。これまでの著作を読むかぎり、男尊女卑のゆえに女性を痴漢、盗撮の対象としても恥じないと論じていくのかと思っていたが、そうではなく、男らしさへのこだわりが依存症を生んでいくと言うのだ。それはけだし至言である。

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    2024年10月31日
  • 50歳からの性教育

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    ★★★★☆読んで良かったです。少し偏った考え方の意見だなと思うお話も見受けられました。第5講 性暴力の講演はとてもわかり、これからどうすれば良いかということまで深く考察されていて共感できました。感情を言語化する訓練の大切さを話されている方が数名いて大事なことだと思いました。過去の自分の言動や行動を振り返って反省して見直すきっかけになりました。

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    2024年10月04日
  • 50歳からの性教育

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    私は女性なので「そうそう、そうなのよ!」と思いながら味方を得た気分で読み終わりました。
    本当は男の人(特に40〜50代に)みんなに読んでほしい。「本当にそうだよね」と思える男の人がどのくらいいるかな...。女の人たちは毎日感じているこの違和感が少しでも軽減するといいなあ、と思いながら家事をしているんだけど…。

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    2024年06月29日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    大人に是非読んでもらいたい本。
    再発率や被害者の年齢層など具体的なグラフも多く載っていた。
    第一の被害者を出さない為にも、小児性愛障害者が犯罪の一歩を踏み出さない為にも現在の社会の構造を変えなくてはならない。
    一人一人が小児へと向かう性犯罪を知り、変革していくことで犯罪の抑制に繋がると思う。

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    2024年06月20日
  • セックス依存症

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    なかなか読みやすかった。
    依存症の治療というのは難しい。
    完治はできないが抑えることはできる。
    1日単位でやめることを継続して、やめ続けることが大事なのか。
    子供への性教育も大人になったときの依存症や誤った性知識をつけさせないためにも重要と教えてもらえた。

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    2024年06月08日
  • 盗撮をやめられない男たち

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    盗撮や痴漢する理由を精神学的に紐解いた本。
    この本を読み進めるとわかるが、ストレスからの解放と男尊女卑の固定観念が1番大きな原因だと感じた。

    なんとなく、性犯罪者はとても強い性的衝動が犯行動機だと思っていたが、痴漢や盗撮は少し違うと理解できて、勉強になった。

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    2024年05月23日
  • 男尊女卑依存症社会

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    依存症専門家の著者による一冊。本作は「男尊女卑」の観点から依存の背景を語る内容。

    「男尊女卑依存症におけるシラフの状態とは、勝つこと、人より優位に立つことへのこだわりから解放され、自分の弱さを受け入れ認めること」

    「男らしさはコスパもタイパも悪い」


    <アンダーライン>
    ★★★★★
    自分がずっと抱えてきた価値観と反対のものに出会ったとき、人は抵抗や反発を覚え、葛藤する

    ★★★
    痴漢が常習化した人は、女性に人格があるとは思っておらず、「モノ化」することで自分より下の存在に位置付けている

    ★★★
    依存症の援助者に向いているのは「援助しない人」

    ★★★DV加害者たちは、一見やさしげな風貌

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    2024年04月12日
  • 万引き依存症

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    依存症を認知心理学の観点から観察した本。
    理解しがたい人物でも、認知の違い(そもそもの物事の見え方が違う)から説明されると理解しやすくなる。
    他人からは異常行動に見えたとしても、本人の中では合理的なのだ。「認知」とは、「そのようにしか見えない」ということなのだから。たとえ歪んでいたとしても俯瞰する発想がない。というか、自身の内面世界に外側(現実世界)があることを知らないのだ。

    また、万引きをするたびにドーパミンが出て快感を感じるらしい。繰り返すと「ドーパミンの耐性」が強くなるため、さらにそれを求めて繰り返す。

    <アンダーライン>
    ★★★
    なんであれ、やればやるほど人は麻痺していく

    ★★★

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    2024年03月12日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    この問題に関する様々な背景、実態について学ぶことができた。途中読むのが辛くなる場面もあったが、この問題に真正面から取り組む作者の強い意思も感じられ、社会問題化しているこの課題に対して、一緒に考えることができた。

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    2024年01月28日