斉藤章佳のレビュー一覧
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この本の趣旨を二度までも見誤った。読み誤った、というべきか。
まず1章を読み始めた時、
この本は、今の日本の男女差別を問題視し、会社の役職者や議員の割合などの、
現状の男社会が今の日本の諸悪の根源だ!と訴えたい本なのかなあと思った。
しかし読み進むうちに様子が変わってきた。
ワーカホリック、過労死、アルコール依存症、痴漢依存症、、、
あれ?依存症の恐ろしさを訴えたい本だったのか、
看板に偽りありだなあ、と多少憤りながら読み進めた。
そうしていくうちにようやくこの本の狙い、ターゲット、言いたいことがわかってきた。
男尊女卑社会の通念、固定観念に縛られたが故の生きづらさにより、
ワーカホリ -
Posted by ブクログ
■子供と信頼関係を築き関係性を巧みに利用して性的な接触をする行為をグルーミング(性的懐柔)という。
・2023年7月に改正刑法が施行され「面会要求等罪」(グルーミング罪)が新設された。
・グルーミングの3つのパターン
①オンライン上でのグルーミング
②面識のある間柄でのグルーミング
③面識のない間柄でのグルーミング
■治療の三本柱
①認知行動療法
②薬物療法
③性加害行為に責任を取る
■再犯を踏みとどまらせる手がかりは3つある。
①社会の中に自分の居場所があること。「自分はここにいていいんだ、ありのままに生きていていいんだ」と思える場所があること。
②裏切ってはいけない大切な人がいること。人と -
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ライターの三浦ゆえ氏が企画・構成を立案し、村瀬幸浩さんをスーパーバイザーとして、著者5人の各テーマの執筆と村瀬幸浩さんと田嶋陽子さんの対談である。更年期の基礎知識と向き合い方。思い込みによるセックスの誤解解消の気づき。パートナーシップによる相手への尊重と傾聴。性志向と性自認の理解。性暴力加害者にならないための知識。そして、「ジェンダー」と「らしさ」をめぐる重鎮対談。受け身こそ「女性らしさ」という呪縛から脱却し、自己主張をもっと積極的にと女性を励ます。ペニス信仰、勃起・挿入・射精という男根主義に慣らされている男性への痛切な批判。性の歴史と在り方を平易に解説し、50歳から学び直そうと提案するが、
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これは非常に良い本だった。50才から学んだのでは遅い。全ての人が定期的に学び直すべき。
第4講までは、とても落ち着いた当然のことが書いてあるなあ…令和の時代にこんな当然のことを認識し直さなければならないなんて…と悲しくなった。
私の時代に学校で学んだ性教育は、第二次性徴や、妊娠の仕組みといった内容だった。一方、今の性教育は自分、他人を大切にすることを教えるものだ、と聞いて、いまいち腑に落ちなかったのだが…、
第5講を読んで、それまでの全てがすっと納得できた。性加害は、性欲が抑えられないから起きるんじゃない、人を大切にできないからなんだ、と知って私には目から鱗。
ラジオで斉藤章佳さんが話されて -
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万引きをする人間の心理、理由、更生・改善させることの難しさが書かれたルポ。
目からウロコがあまりにも多く、同時に当事者に対する自分の偏見の多さを痛感した。
P74)本屋では1冊盗まれると損失カバーのために10冊売らないといけない。
P81)万引き依存症の難しさは、逮捕されなければ変わらない一方で、逮捕だけでは変われない、こと。
それは万引きの再犯率が高いことを示している。まさに全体の1/4。
年齢別に見ると男性の40代、女性は65歳以上が最も多い。女性は年齢が上がるほど再犯率も上がる。
P85) 男性は収入が上がるほど再犯率は下がる傾向にあるが、女性は収入が増えるほど再犯率が増える。こ -
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児童わいせつを犯してしまった人たちが、どのような心境で実行に至ったのか、逮捕や服役した後のことなどとても詳細に書かれていた。本の中での使われ方は違えど、児童へのわいせつを起こす原因として「ケーキの切れない非行少年」にもあった「認知の歪み」という表現が使われているのが興味深かった。
・盗撮や痴漢といったAVを好む人と実際に犯罪を犯す人の統計には関係がみられなかったのに、児童ポルノの所持と児童わいせつの実行率には様々な調査で関係がみられる。児童ポルノの規制は事件の防止のために不可欠。
・小児性愛に目覚めてしまった原因に家庭環境やモテない思いをしたことによる劣等感などがあるが、「原因」があっても罪 -
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ネタバレ不謹慎な言い方かもしれないけど、非常に興味深かった。もっとたくさんの人に読んでほしい。うまくまとめられそうにないので、箇条書きで。
・とにかく、孤独や社会からの疎外感、ストレスは人をダメにするんだな、と思った。家庭内が支配-被支配関係をベースに築かれていたり、精神的に安心できない場所になったりしていると、自分も支配-被支配関係を築いてしまう……それは動物殺しだったり、子どもへの性加害だったり。「ケーキを切れない非行少年」でも強制性交をしてしまう少年の話があって、それが頭をよぎった。回復の過程でもとにかく孤独にしないことが重要視されていて、やはり自分を気にかけてくれる人と触れ合うこと、そして彼ら -
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ネタバレ・小児性犯罪は初めての加害から捕まるまで平均14年、他の性犯罪より長い。子どもがされたことを理解できない/伝えられないので発覚しづらい。再犯率も高い(痴漢は特にものすごい再犯率でそれも衝撃だったが)。1人の加害者が捕まるまでに平均300人ほどの被害者を出すといわれる(1000人くらいいってることも全然ある)
・小児性犯罪は職業を通じて加害行為が行われることが多い。加害者の有職者のうち3割が教師や保育士インストラクターなど子どもを指導する立場の職。執念が強く何年もかけ資格を取り子どもに接する仕事に就いて性加害しやすい環境を作っている。実際本の末尾にあった事例は本当に教師とかばかり。
・他の依存症 -
購入済み
こちらも依存症の本でしたね
先日、同じ著者による性依存症の本を読みましたので、以前購入していたこちらの本も読みました。
痴漢と盗撮がどうやら二大性犯罪らしくて、今さらでしょうが、暗然たる思いはしますね。当然、依存症の当事者は病識等はない訳ですから。
この本も分かりやすく語りかけるような口調で書かれていますので、すぐ読了は出来ましたが、軽い本ではありませんね。
文明の力としての情報機器、やはり有効活用などできずに悪用ばかりになったりでは情けないのですが、現状の日本の社会はその程度には未成熟でしょうし……大変でも問題点を整理して法制化すべきですね。
ネットの有象無象的な反応を相手にしていても無益に過ぎますからね。
己の加害性 -
購入済み
性教育等の重要さ
新書ですので1時間もかからずに読了できましたが、内容は決して軽くはありませんでしたね。
私の元配偶者もアルコール依存症を家族ぐるみで隠していましたので、こういう本の内容は、本当に他人事ではありませんでした。
本文でも紹介されている津島隆太氏のまんが作品も参考になりますが、こちらは臨床の当事者の本でもあり、重要なことを分かりやすく書いていますね。
中高の図書室等に常備して欲しいような1冊でしたね。
強くはなれないので、賢くあれ、はホントそう思いますが、ネットの有象無象等、視野狭窄なお山の大将、は幾らでもいますし、山谷えり子や故・古賀俊昭みたいな政治屋が有害無益なのもよく分かりますね。
巻末の森林 -
ネタバレ 購入済み
性依存症になりました
1巻で通院治療とグループセラピーが終わり自助グループに入ったので、2巻は自助グループの話になります。
引き続きいろんなタイプの性依存症患者が出てきます。
自助グループのプログラムはどれも依存症に真剣に向き合うことを必要とし、本当に楽ではないものですね。
ついに作者はブラザーになり、仲間を助けることで自分を助けることになっていきます。
作者が仲間とともに依存症から自分自身を取り戻す過程には希望を観じました。 -
購入済み
性依存症は病気である
作者のTwitterをたまたま目にして無料サイトで途中まで読んだのですが、この作品は最後まで読まなければいけないと思い、購入しました。
作品の性質上、重くて読んでいて辛い話も多かったですが、通院治療や自助グループを通じ、作者が仲間と助け合い自分と向き合いながら依存症から自由になっていく過程に明るい気持ちになれました。
性依存症は被害者を生むだけでなく、本人も苦しんでいること、治療は本当に大変な道のりだということがわかりました。
この作品を描いてくださった作者に心から感謝したいと思います。