斉藤章佳のレビュー一覧

  • つながりを、取り戻す。

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    アルコール依存症と実母からの性暴力を受けた福岡雅樹さんと斉藤章佳さん、 竹内達夫さんの対談でできています。

    そんな辛い過去を持っていても人間は生き直す事ができるんだ!と希望を与えてくれる本です。
    未来はどうなるかもわからないけど自分なりに今を生き直す事、将来を守る動きができる事を教えて下さりありがとうございます。

    自分には関係ないと思い読む事はなかったと思う「しくじらない飲み方」(斉藤章佳さん)も読んでみたくなりました。

    私たちに必要なのは【つながりを、取り戻す】事なんだと熱く感じました。

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    2025年02月28日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    勉強になった。
    認知の歪みについては知っていたが、条件反射の回路、プロセス依存、背徳感など、本書で指摘されて気づかされる情報も多々あった。

    ・「行為・プロセス依存」
    ・依存行動がやめられないのは、意志の弱さ、だらしなさが原因だと思われがちですが、その人のなかに条件反射の回路ができあがっているため、やめたくてもやめられなくなっているのです
    ・問題行動を達成すれば、優越感や支配欲、飼育欲さえも満たされます。人間として超えてはいけない一線を越えているという背徳感でやみつきになり、当然やめようなどとは思いません
    ・死なないために依存する

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    2025年02月25日
  • 50歳からの性教育

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    そもそも寝た子を起こすな、とばかりに教育というか正しい知識を教えないという選択を続ける国に対して、実際世の中に蔓延しているのは男性に都合のいいファンタジーならばその無知によって導かれるのは不幸な関係になるのでは

    お互いが真に理解するべく対話をするのも大事であるが、腫れ物にさわるかのような扱いにしてきた過去を踏まえてこれからはきちんとした教育をしていく事の方が誰にとってもプラスになると思うんだけどどうだろう

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    2025年02月24日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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     子供に対する性犯罪についてのパターン、グルーミング、そして、どのようにすることが際犯防止になるのかということがしっかりと書かれていました。世間の厳罰かを求める声ももっともですが、それだけでは再犯防止をできないというエビデンス的な側面も無視するわけにはいかないのだろうなと。

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    2025年01月29日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    旧ジャニーズ事務所における性加害問題で広く知られるようになった、子供への性加害。
    男の子でも被害者になるんだ、と驚いた人も多かっただろう。
    売名だとか、嘘つきだとかそういった反応も多かった。
    だが、実際は残念ながら珍しいことではない。
    限られた子供だけが被害に遭うわけではないのだ。
    親には言えなかったけれど、私も露出狂に遭ったり、電車内の痴漢、デパート内で陰部を押し付けられたりしたことがある。
    今はSNSを入り口にした性犯罪が増加している(26頁 警察庁統計より)。
    決して、関係ない世界の出来事ではないのだ。

    加害者の頭の中は、認知が歪み過ぎていて腹立たしい。
    「相手が嫌がっていないと思った

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    2024年07月24日
  • 男尊女卑依存症社会

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    依存症の症状と治療という視点から見る
    日本の性差(ジェンダー)問題を分析した
    いい本でした。

    本の主な内容は 
    依存症の治療についてですが
    依存症の原因分析から 
    日本社会の男性に優位な社会制度と
    その代償として
    男性に背負わされる
    男らしさという鎖の重さを
    依存症の事例と治療方法を
    例に挙げながら 解説しています。

    あまり堅い文体・内容ではなく
    読みやすい文で書かれているので
    気軽に読めるる本です。

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    2024年07月17日
  • 男が痴漢になる理由

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    なろうとして痴漢になるのではない、ふとしたきっかけで足を踏み入れてしまう…というのが大半。人生を崩壊させるきっかけはいつ訪れるか分からない恐怖を改めて認識。

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    2024年07月03日
  • 50歳からの性教育

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    ■どんな本か
    人間と性をテーマに長年教育に携わってきた著者を『校長』とし、各教科の『先生』達がそれぞれのテーマを教え、最後には対談も交えながら人生と性について論じる本。

    ■内容
    生きるうえで性について知ることは不可欠だ。
    自己を知り人を知り、関係を育むのが性教育であるべきなのに、日本の学校では今日現在もセックスを教えないなど【はどめ規程】が残り、産む性にとどまっているこたが問題だ。

    ①更年期(高橋怜奈)
    ・女性は閉経前後5年間。閉経50歳が平均だから45-55歳。(とはいえ50歳過ぎても半数が生理ある。個人差あるから年齢だけで区切るのは注意。)
    人生100年時代、まだ折り返し地点。

    原因

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    2024年07月03日
  • 50歳からの性教育

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    婦人科系の病気にかかり、改めて、自分の身体について知らないことが多すぎたと実感。第1章の更年期については特に自分も誤解していたところも多く読んでよかった。
    一つ一つの章が、自分には学びだと思ったが、年代に関係なく読んでもいいと思うし読みつがれていくといいと思う。どなたかも感想に書かれていたようにタイトルで少し損をしているかも。

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    2024年06月10日
  • 男尊女卑依存症社会

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    ネタバレ

    アルコールや盗撮、薬物などの依存症は、日本社会の男尊女卑が原因であり、男女の刷り込まれた役割分担が大きいと分析している。また特に男性は、仕事や日常生活で男性という衣を着せられているが、それを脱ぎ弱さを認めることによって依存症から抜けることが書かれている。

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    2024年05月28日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    ずっと眉間に皺を寄せて読む。日本はどうしてこんなにも性犯罪、小児性加害に甘いのか。こんなに再犯率が高いのに執行猶予判決が多く再発防止の為のシステムもほぼないに等しく野放し状態。子どもたちが全く守られていない。
    日本社会が変わらなければならないという言葉に共感。

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    2024年04月29日
  • 男尊女卑依存症社会

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    この本の趣旨を二度までも見誤った。読み誤った、というべきか。

    まず1章を読み始めた時、
    この本は、今の日本の男女差別を問題視し、会社の役職者や議員の割合などの、
    現状の男社会が今の日本の諸悪の根源だ!と訴えたい本なのかなあと思った。

    しかし読み進むうちに様子が変わってきた。
    ワーカホリック、過労死、アルコール依存症、痴漢依存症、、、
    あれ?依存症の恐ろしさを訴えたい本だったのか、
    看板に偽りありだなあ、と多少憤りながら読み進めた。

    そうしていくうちにようやくこの本の狙い、ターゲット、言いたいことがわかってきた。

    男尊女卑社会の通念、固定観念に縛られたが故の生きづらさにより、
    ワーカホリ

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    2024年03月27日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    ■子供と信頼関係を築き関係性を巧みに利用して性的な接触をする行為をグルーミング(性的懐柔)という。
    ・2023年7月に改正刑法が施行され「面会要求等罪」(グルーミング罪)が新設された。
    ・グルーミングの3つのパターン
    ①オンライン上でのグルーミング
    ②面識のある間柄でのグルーミング
    ③面識のない間柄でのグルーミング
    ■治療の三本柱
    ①認知行動療法
    ②薬物療法
    ③性加害行為に責任を取る
    ■再犯を踏みとどまらせる手がかりは3つある。
    ①社会の中に自分の居場所があること。「自分はここにいていいんだ、ありのままに生きていていいんだ」と思える場所があること。
    ②裏切ってはいけない大切な人がいること。人と

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    2024年03月03日
  • 男尊女卑依存症社会

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    本書の例に挙げられている痴漢は、満員電車を解消すれば解決するものではなく根本的に本書で述べられている男尊女卑依存症社会という構造的問題を可視化し、解決に向かわなければいけないとつくづく感じました。目から鱗の部分も多かったです。

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    2024年02月10日
  • 50歳からの性教育

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     ライターの三浦ゆえ氏が企画・構成を立案し、村瀬幸浩さんをスーパーバイザーとして、著者5人の各テーマの執筆と村瀬幸浩さんと田嶋陽子さんの対談である。更年期の基礎知識と向き合い方。思い込みによるセックスの誤解解消の気づき。パートナーシップによる相手への尊重と傾聴。性志向と性自認の理解。性暴力加害者にならないための知識。そして、「ジェンダー」と「らしさ」をめぐる重鎮対談。受け身こそ「女性らしさ」という呪縛から脱却し、自己主張をもっと積極的にと女性を励ます。ペニス信仰、勃起・挿入・射精という男根主義に慣らされている男性への痛切な批判。性の歴史と在り方を平易に解説し、50歳から学び直そうと提案するが、

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    2023年09月24日
  • 50歳からの性教育

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    これは非常に良い本だった。50才から学んだのでは遅い。全ての人が定期的に学び直すべき。

    第4講までは、とても落ち着いた当然のことが書いてあるなあ…令和の時代にこんな当然のことを認識し直さなければならないなんて…と悲しくなった。
    私の時代に学校で学んだ性教育は、第二次性徴や、妊娠の仕組みといった内容だった。一方、今の性教育は自分、他人を大切にすることを教えるものだ、と聞いて、いまいち腑に落ちなかったのだが…、
    第5講を読んで、それまでの全てがすっと納得できた。性加害は、性欲が抑えられないから起きるんじゃない、人を大切にできないからなんだ、と知って私には目から鱗。
    ラジオで斉藤章佳さんが話されて

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    2023年09月07日
  • 万引き依存症

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    万引きをする人間の心理、理由、更生・改善させることの難しさが書かれたルポ。
    目からウロコがあまりにも多く、同時に当事者に対する自分の偏見の多さを痛感した。

    P74)本屋では1冊盗まれると損失カバーのために10冊売らないといけない。


    P81)万引き依存症の難しさは、逮捕されなければ変わらない一方で、逮捕だけでは変われない、こと。
    それは万引きの再犯率が高いことを示している。まさに全体の1/4。
    年齢別に見ると男性の40代、女性は65歳以上が最も多い。女性は年齢が上がるほど再犯率も上がる。

    P85) 男性は収入が上がるほど再犯率は下がる傾向にあるが、女性は収入が増えるほど再犯率が増える。こ

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    2023年06月26日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    児童わいせつを犯してしまった人たちが、どのような心境で実行に至ったのか、逮捕や服役した後のことなどとても詳細に書かれていた。本の中での使われ方は違えど、児童へのわいせつを起こす原因として「ケーキの切れない非行少年」にもあった「認知の歪み」という表現が使われているのが興味深かった。

    ・盗撮や痴漢といったAVを好む人と実際に犯罪を犯す人の統計には関係がみられなかったのに、児童ポルノの所持と児童わいせつの実行率には様々な調査で関係がみられる。児童ポルノの規制は事件の防止のために不可欠。
    ・小児性愛に目覚めてしまった原因に家庭環境やモテない思いをしたことによる劣等感などがあるが、「原因」があっても罪

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    2023年03月26日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    ネタバレ

    不謹慎な言い方かもしれないけど、非常に興味深かった。もっとたくさんの人に読んでほしい。うまくまとめられそうにないので、箇条書きで。
    ・とにかく、孤独や社会からの疎外感、ストレスは人をダメにするんだな、と思った。家庭内が支配-被支配関係をベースに築かれていたり、精神的に安心できない場所になったりしていると、自分も支配-被支配関係を築いてしまう……それは動物殺しだったり、子どもへの性加害だったり。「ケーキを切れない非行少年」でも強制性交をしてしまう少年の話があって、それが頭をよぎった。回復の過程でもとにかく孤独にしないことが重要視されていて、やはり自分を気にかけてくれる人と触れ合うこと、そして彼ら

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    2023年03月24日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    ネタバレ

    ・小児性犯罪は初めての加害から捕まるまで平均14年、他の性犯罪より長い。子どもがされたことを理解できない/伝えられないので発覚しづらい。再犯率も高い(痴漢は特にものすごい再犯率でそれも衝撃だったが)。1人の加害者が捕まるまでに平均300人ほどの被害者を出すといわれる(1000人くらいいってることも全然ある)
    ・小児性犯罪は職業を通じて加害行為が行われることが多い。加害者の有職者のうち3割が教師や保育士インストラクターなど子どもを指導する立場の職。執念が強く何年もかけ資格を取り子どもに接する仕事に就いて性加害しやすい環境を作っている。実際本の末尾にあった事例は本当に教師とかばかり。
    ・他の依存症

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    2023年01月28日