斉藤章佳のレビュー一覧

  • 校内盗撮(インターナショナル新書)

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    大人の包括的性教育は必要だと思ったが、ジェネレーションギャップを埋めてその必要性を説くのは難しいとも思った。性教育の本質は、子どもを不幸にしないためのものではなく、幸せにするもの。自分のからだは自分のもの。自己決定権についてもう一度考えてみようと思った。

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    2026年09月06日
  • 校内盗撮(インターナショナル新書)

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    ■一般的に依存症が進行するプロセスには3つの共通点がある。
    ①報酬の即時性
     行為の直後、快感や達成感がすぐに得られる。
    ②アクセスのしやすさ
     スマホという身近な道具で、いつでもどこでも実行できてしまう
    ③セルフエスティーム(自己効力感)の肯定的変化
     「自分でもやれた」「支配できた」「コントロールできている」という感覚により、一時的に自己効力感が変化する。
    ■人が特定の物質や行動にのめり込むメカニズムを理解する上でカギとなるのが、自己治療仮説に基づく、「正の強化」と「負の強化」という概念。
     快楽、達成感、多幸感、優越感などを得るために、特定の物質や行為を繰り返し求めることを、「正の強化」という。多くの依存症において、最初の入口となるのがこの「正の強化」
     一方、「負の強化」は苦痛の緩和。適切なストレス対処法を持ち合わせていない人の場合、アルコールや薬物といった苦痛を一時的にせよすぐに和らげてくれるものを使い続けてしまうことは、依存症当事者でない方にも想像がつくもの。自らの「生きづらさ」という苦痛の緩和のために、アルコールや違法薬物などの精神作用物質を使用し、大脳辺縁系を麻痺させ続ける。依存症の本質は快楽の追求ではなく「苦痛の緩和」にある。
    ■性加害少年たちが静的な情報に初めて触れたときの平均年齢は「6.5歳」である。
    ■「いい子」に育てると製菓会社になる?
     かつての非行少年は家庭環境に恵まれず、非行を繰り返すといった固定観念があったが、盗撮などの性加害を繰り返す「性非行少年」たちは学校生活にうまく適応している、いわゆる「いい子」が大半を占めている。
     性加害の問題で受信した286名の少年のうち、76%は不登校の経験がなく、87%には万引きなどの非行歴がない。更に身体的虐待やネグレクトといった明らかな機能不全を抱える家庭で育ったケースは3割ほど。つまり7割近くの少年はごく標準的な家庭環境で育っていた。ASD、ADHDを発症しているケースは全体の約4割を占めているものの、約半数はこれといった特性は見られない。
    ■性加害が起きる3つの条件
    ①加害したいと思っている人がいる
    ②ターゲットとなる被害者がその場にいる
    ③周囲から見つからずに加害できる環境が整っている
    ■盗撮犯の3人に1人が再犯
     盗撮は非常に常習化しやすく再犯率の高い性犯罪。「犯罪白書」では盗撮で検挙された人の打ち36.4%、およそ3人に1人が5年以内に何らかの罪を再び犯している。ここで注視すべきは再犯の内容であり、「性犯罪再犯」が27.3%。盗撮そのものが目的化し、常習化している。同様の稽古いうは痴漢でもうかがえる。
    ■依存症の世界で古くから語り継がれている哲学が「強くなるより、賢くなれ」という言葉。「賢さ」とは単に知識を詰め込むことではなく、「自分の弱さを正しく知ること」を意味する。自分の足りない部分、脆い部分を、まずは自分自身が深く理解するイメージである。認知行動療法のリラプスプリベンションモデル(再犯防止モデル)で言うと、この「弱さ」は再発のリスクやトリガーに当たる。この「弱さ=自分のトリガー」を正しく知ることが適切なリスク回避行動につながる。
    ■性加害者の再犯リスクは、何年経ってもゼロにはならない。過去には問題なく日常生活を送っていた人が、21年目に再犯してしまったケースもある。
    ■子供は脳の報酬系(快楽を感じる脳内回路)が敏感な一方で、理性を司る前頭前野などの制御系は未発達な状態である。そのため、一度成人向けのアダルトコンテンツという強い刺激を受けると、脳のブレーキが効かなくなり、延々と視聴し続けてしまう危険性がある。こうした状態は「ポルノ脳」と呼ばれ近年多くの研究者が警鐘を鳴らしている。

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    2026年08月29日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    被害者と加害者にこれだけの認識の差があると突きつけられた。私自身も被害者側と加害者側双方について誤解していたように思う。知らない状態で性暴力の問題について触れることの恐怖を感じたが、この本に出会えて、少なくともそれぞれの認識をテキストベースでも知ることができ良かった。
    だからこそ、にのみやさをりさんの強さを改めて痛感した。
    性暴力被害に遭ったことのある友人はこれを読み進めるのが苦痛のようだった。過去の経験に苦しむ方は無理はしないでほしい。

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    2026年05月23日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    SNSで見かけて気になったので読みました。

    過去に性暴力の加害経験がある男性たちと、何度も性被害に遭った経験を持つにのみやさをりさんが、対面での対話と往復書簡を通して、今まであまり語られることがなかった加害者側の思考パターンや認知の歪み、また対話によって見えてきたものをまとめた一冊。

    価値観の変容やSNSの発展によって、今まで見過ごされていた(なかったことにされていた)性加害問題がようやく取り上げられるようになり、被害者の近しい人物や教師など、また有名人の性加害報道を目にしていく中で、自分にとっても見過ごせない問題なので、何冊か被害者側からの視点やその後のケアに関する本を読んだことはありますが、加害者側の思考について掘り下げられたものは初めて読みました。
    それはやはり何よりも優先して、被害に遭われた方の痛みや想いに寄り添わなければならないからだし(この本を読んだ後もそれは揺るがない)、加害者の思考や抱えているものなんて到底取り扱いたくないし、性欲を持て余した歪んだ人間であると決めつけているからだ。
    しかしそれはある種、性加害問題の大きな一部について目を瞑ってしまうことであるし、今現在痛みを抱えている方の声をもっと拾うためにも、また新たな被害を生まないような社会にするためにも必要であると思わされました。
    だからこそ当事者でない者がこれを読むことが重要であり(当事者が読むのはかなり負担があると思います)、自分自身の内面に加害性の小さな種のようなものが存在していないか日々確認するためにも、その手がかりとして読めて良かったです。

    加害者の生い立ちにおいて、過去に親や上司からモノとして扱われた経験があり、それが人間的な歪みとなって自分よりも弱い立場の人をモノ扱いすることで自分の優位性を取り戻したいという点において、人間として扱われないことの辛さから壁を作ることは自分と重なるところもあって理解ができました。
    しかし、周囲は自分を持て囃してくれるのが当たり前であると思い込んでおり、社会に出ると誰も自分を持て囃してくれず、その歪んだ承認欲求が満たされず勝手に恨みを募らせていくのは、周りからしてみるとたまったものじゃないと思った。
    さらに女性をどう捉えているかについての項目はその歪みは大きくなっており、しかしこう考えている男性は実生活の近い場所にかなりの割合でいるよなと辟易させられた。

    やはり自分の内面を見つめられず、問題や悪い部分から逃げてしまうのが大きな原因だと思った。
    加害者は他責思考に染まっており、加害をしても「肌を露出しているのは自分を誘っていたから」と被害者のせいにしたり、アイツの加害より身体に触れていない自分のケースの方がまだマシと、自分を傷つかないように防御することと内面から逃げるクセがついている。被害者に謝罪したいと願うときも、謝罪をすることで自分が楽になりたいからだ。どこまでいっても主観でしか物事を捉えられず、想像力や他者への思いやりがなくて自分の内面に目を向けない。
    自分の心の問題点を他人のせいにするのではなく、歪みが歪みであると認知することによって、ようやくその部分を直すため考え始めることができる。

    そして重要であるのは「加害者に時効はあるが、被害者には時効がない」ことである。
    加害者は捕まったとしても、刑期を終えればあの時の加害行為が許されて(そう思い込んで)、社会復帰に向けて歩んでいく。被害者の想いを無視した自分のためだけの時間が再び動き出すのだ。
    しかし加害者にとってその加害行為が一瞬だったとしても、被害者にとっては一瞬ではなく長く続き、今も自分を苛み苦しめている最中であり、ひっくり返された人生と木っ端微塵にされた尊厳を取り戻すために必死であるから、今も被害の真っ只中にいるのだ。
    被害の前の自分の状態に戻れないと受け止めるのでさえも相当辛く、せめて自分の一部が被害であると思えるようになるまでにも本人の頑張りと周囲の理解・助けを要する。長い時間が必要なため、そこまで辿り着けない人もいる。
    だからこそ人間そのものを木っ端微塵にしてしまう加害行為を我々は忌み嫌うべきであり、加害者は許されないし、その十字架を一生背負うべきなのだ。

    にのみやさんは加害者と「ヒト」として向き合うことに拘り続けた。
    対話や手紙のやり取りを続けていくうちに、加害者たちは自分たちの想いや考えが人間として大切に扱われていることが分かり、それを受けて内面の認知の歪みや危険な思考パターンについて認識・回避できるような方向へと進んでいく。
    責任を取ることから逃げて「自分は加害者だから仕方ない」と壁を作って閉じようとしたときも、それを許さず人間として世界とどう繋がっていけばよいのかを考え続けることを促した。
    自分自身が辛い目に遭いながらも、加害者と「ヒト」として向き合うことに拘り続けたにのみやさんを心から尊敬します。

    性加害の問題について考える、また男性の危険な思考パターンを知る上でも多くの方(特に男性)に手に取ってほしい一冊です。

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    2026年05月10日
  • 性被害のせいで、息子が不登校になりました

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    泣きました

    息子が被害者の勇くんと一学年差でいるので、辛すぎて泣いてしまいました。
    子どもにしにたいって言われたりとか、犯人に何も出来ない歯がゆさとか、平穏な日常、何より子どもの心をめちゃくちゃにされる辛さが伝わってきたし想像できて、悲しかったです。
    性被害にあう人がこの世からいなくなりますように、性加害者には厳罰が下る世の中になるように切に願います。

    #切ない #泣ける #ドキドキハラハラ

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    2026年05月01日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    読みすすめている最中にエプスタインやマンガワンのことがあり、しんどくて読むのを中断していた。
    性暴力被害者のにのみやさんと性暴力の加害者の人たちの手紙のやりとりを収録しつつ、被害者は被害を受けたあと、どんな生活を送るのか、なぜ加害者は加害をしたのか。
    様々なアディクション臨床に携わる斎藤章住氏が記録し、探っていく。
    加害者が他者をモノ化して加害するのは、性欲ではない、支配欲だけでもなく、承認欲求が関わっているのではないか、また承認欲求がゆがんでしまうのは社会から(親や身近な人たちから)男という役割を押しつけられ、押し込められるからではないか。
    女性から拒絶(受け入れてもらえず、承認されない)されると、より弱い存在でああるこどもへその承認欲求が向かい、子どもなら受け入れてもらえるとゆがんだ認知をしてしまうためではないかと書かれていた
    この社会で最も弱い存在である子どもへ加害してしまうほど、自身の欲求や認知をゆがませてしまう、そう差し向ける社会なんてもう終わりにしないか?と言いたくなる
    「おわりに」でにのみやさんの書いていた言葉がまさにそうで、なぜ加害者と対話をするのかと聞かれてたにのみやさんが”怒りや憎しみを連鎖させてはならない”と言っているのを見て、私もそういう気持ちがあることに気づいた
    私が男性学の本や差別する側、抑圧を仕向ける側のことを知りたいと思うのはにのみやさんと同じく、ここで断ち切りたいと願っているからだと気づいた
    問題を提起する本やエンタメはそれなりに作られている。エンパワメントを促すものも。
    じゃあ加害する側、抑圧する側がどうすればいいのか、自身の何に向き合えばいいのかとう取り組みは少ないように思えるし、またそれについて書かれたり、作られたりしたものも少ないように感じる
    私はこういう本やフィクションがもっと作られてほしいと思う
    またこの本には性暴力の加害者の言葉がかなり出てくる。「はじめに」のところでトリガーワーニングも明記されているが、読む際には充分自身の心身のことを鑑みて読み進めてほしい

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    2026年03月07日
  • セックス依存症になりました。<合本版> 1

    HAN

    無料版購入済み

    広く知らて欲しい

    依存症についてとても深く考察されて書かれた作品だと思います。
    依存症は誰もが直面する可能性があると思います。
    書いて下さってありがとうございます!

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    2026年03月05日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    ネタバレ

    次々と法令が改正され、新たな罪状が追加されていく性犯罪について、現状を徹底的に理解できる一冊です
    例えば、ひとりの子どもの性被害を一本の樹とすれば、それを取り巻く加害者や法令、その人たちを治療する立場の医療従事者が、密集した樹海を感じさせる情報の濃さです
    被害に遭う、というリアリティが、生々しい湿度と熱気を感じさせます、それは多数の加害者に治療の場で接した著者だから文章を通じて感じさせるものだと思いました むしろ著作の中では、具体的な被害については、ニュースの被害状況の報道のように、多くを語らない形で書いているのにです
    知識として、男性でも大学生ぐらいまでは、女性と同様に性被害に遭うということは、犯罪白書から知っていたのですが、男児たちが性被害に遭うのは、芸能界のごく一部の話ではなく、むしろ子どもへの性被害の一般的なケースだと伝えてくれている貴重な読書体験となりました
    今、読んでおかないとマジでヤバイですよ って感じさせられる本は久しぶりでした なんだかんだ専門外の読書って余暇の消費にしかならないじゃないですか それを令和になって、男児を取り巻く実情が、やっと法的に保護されたのだなぁということが分かります
    かえって、これまでの男児への性加害が、どれだけ見過ごされていたのかという驚愕がありました
    純粋な読書として、著者が誤解を招かない表現を心掛けた読み物としての魅了があります こういう、文章の細部から、誤解を生じさせない息遣いを感じた本は、人生で四度目ぐらいです それだけ性犯罪について語ることは、慎重な表現が求められるのだと思いました
    この先、社会的に男児への性加害や不同意性交が関わる価値観が揺れ続けるのは、目にみえています 読むのが早ければ早いほど、次世代の価値観へ脳みそをアップデートできるので、オススメです!

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    2026年01月03日
  • 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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    夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」。斉藤章佳先生の著書。性暴力が許せないのは誰だって同じ。でも加害者家族を許さないというのはあまりにも傲慢身勝手。反省すべきは性暴力加害者であって加害者家族ではないもの。上から目線で偉そうに正義をふりかざしたつもりになって加害者家族を攻撃するなんて許されない。加害者家族も苦しんでいるのだからそれ以上加害者家族を苦しめる必要なんてないもの。

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    2025年12月31日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    著者は性加害の加害者臨床に携わる人物で、依存という視点から加害当事者の更生に取り組んでいる。
    実際の性被害者と、著者が臨床場面で携わっている加害者たちとの対話を通して、被害者だけでなく加害者も、自分の人生を取り戻そうとする取り組みを著したものが本作である。
    私自身、職業柄加害者被害者どちらにも出会う機会があり、何が正解か、どこへ向かっていくことが必要なのか、その事実が起きた背景にある課題がひとつではないからこそ、とても悩ましく思うことがよくある。
    その回答のひとつが、対話によるそれぞれの理解ということになるのだろうが、まあ、こんな簡単な言葉で済ませられるような話でもないことは明らかで。

    でもひとつ、ああそうだよねと思ったのが、本書の中で言及されている「グッドライフモデル」の考え方。依存行為自体が自己治療であるという捉え方で言えば、そこには治療が必要な傷みや不全、課題があるわけで、それを取り除くことが被害者の苦しみや加害によってしか自分を癒せなかった加害者の歪んだ自己治療から離れることができる。
    被害者はもちろん、加害者も自分の幸せのためにどうすべきかを考えることが、彼らには必要なことなんだなと。
    単なる贖罪に留まらず、その先へ進もうとすることこそが、彼らを救う唯一の方法なのかもしれない。

    そうは言っても、そのためには時間と手間ひまをかけて、じっくり彼らのこれまでを紐解く必要があり、何より彼ら自身に、自分と真正面から向き合おうとする強い思いがなければ、それは実現できない。そこに持っていくことがそもそも難しい。だからこそ悩ましい。

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    2025年11月02日
  • 夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」

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    ■「カーリング子育て」とは、医師でヘルスプロモーション推進センター代表の岩室紳也氏が提唱した言葉。カーリング競技で選手がストーンを滑らせる際に、氷の表面をブラシで掃く姿になぞらえ、親が子供の障害物や困難を予め取り除き、スムーズな道を整える育児スタイルのこと。子ども同士のトラブルを親が介入して未然に防いだり、子供がミスをしないように親が先回りして学校の宿題を手伝ったり、完璧に仕上げたりすること。子供がストレスを感じにくい環境が作られる一方で、悩んだり痛みを感じたりすることがないので、子供本人の問題解決力が十分に育まれんないことや、ストレスへの体制が弱くなることも懸念される。
    ■九州工業大学名誉教授の佐藤直樹氏によれば、「世間」とは、西洋史学者の阿部謹也氏が紐解いた概念で、その言葉自体は「万葉集」に出てくるほど歴史が古いという。
    ■東京大学先端科学技術研究センター教授で医師の熊谷晋一郎氏の有名な言葉に「自立とは依存先を増やすこと」というのがある。一人で問題を抱え込むのではなく、周囲に助けを求めながら生きていくことが大切だということ。

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    2025年10月26日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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    できたら目を背けたい腹立たしい犯罪だけど、ニュースを見るたびに「なんでそうなるの?」と疑問が多く湧き上がるので、知識がほしくて手に取った。

    ・「性的グルーミング」という概念
    ・加害の動機は性欲ではない
    ・性加害は依存症の側面がある
    ・男児をターゲットにする理由
    ・被害者が加害者になる負の連鎖
    ・現在の日本での治療プログラムについて
    ・性犯罪者の個人情報を住民に公開することの功罪

    など、現状を知ることができ、疑問に思っていたこともだいたい整理できた。
    大切なのは厳罰化じゃなく、どう再犯を防止していくか。被害者を増やさないことが何よりも大切。

    最初は読むのが怖かったけど、知識として入れば距離を持って見れるし、子を持つ親としては性的同意についてしっかり教えていきたい。

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    2025年09月29日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    読む決心がつかず、ずっと積読本になっていたが、
    ニュースで小児性愛教師たちの盗撮グループが見つかった信じられない事件があったので読むことにしました。
    実際の加害者となった人の意見がそのままの表現で載っているので読むのかなりきついですが、ぜひ飛ばし読みをしないで読んで欲しいです。

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    2025年08月03日
  • 50歳からの性教育

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    40代前半ですが、めちゃくちゃ勉強になりました。
    言語化できていなかった部分を、医師・弁護士・ライター・精神保健福祉士の多面的な面で語られれている。
    生きるための教育が日本はされていない。
    セックスについて学ぶ機会がないだけでなく、更年期について学ばないため、どのように対応して良いかわからない。パートナーとの関係の構築方法もわからないし、誰でも性加害者になりうる現状も赤裸々にかかれている。性加害者の多くは、「四大卒、会社員、既婚の男性」、つまりモンスターではなく、周りにいいる普通の人たちであり、自分が加害者である自覚はない。結局、性暴力は支配欲を満たし、ひとときの心の安定と満足を得る行為。お互いの関係が対等でないところで起きる。
    心に穴があいた時にストレスコーピングスキルによって暴力を抑止することが必要。
    つまり、大人が性教育、生き方、コミュニケーションについて学び直しが必要。

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    2025年05月18日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    修復的対話という新しい形式で、加害者と被害者が向き合う場を作ることで新たに見えてくることが多い。
    にのみや氏が対話に集まった参加者への感謝を述べた場面から始まり、とりわけ「心の殺人」と称されながらも、非当事者には見えにくい被害者のその後を自己犠牲的に語ることが、教科書的な反省の弁すら跳ね除けて真の贖罪を加害者に突きつける。
    被害者同士で寄り添うために声をあげることですら、多大な勇気が必要とされることであろうに、生涯にわたる深い傷を被ったにのみや氏が、それを背負いながら日常生活を営む傍らでこのような活動に勤しんでいるという事実にはひたすら感嘆するばかり。

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    2025年03月22日
  • つながりを、取り戻す。

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    アルコール依存症と実母からの性暴力を受けた福岡雅樹さんと斉藤章佳さん、 竹内達夫さんの対談でできています。

    そんな辛い過去を持っていても人間は生き直す事ができるんだ!と希望を与えてくれる本です。
    未来はどうなるかもわからないけど自分なりに今を生き直す事、将来を守る動きができる事を教えて下さりありがとうございます。

    自分には関係ないと思い読む事はなかったと思う「しくじらない飲み方」(斉藤章佳さん)も読んでみたくなりました。

    私たちに必要なのは【つながりを、取り戻す】事なんだと熱く感じました。

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    2025年02月28日
  • 「小児性愛」という病――それは、愛ではない

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    勉強になった。
    認知の歪みについては知っていたが、条件反射の回路、プロセス依存、背徳感など、本書で指摘されて気づかされる情報も多々あった。

    ・「行為・プロセス依存」
    ・依存行動がやめられないのは、意志の弱さ、だらしなさが原因だと思われがちですが、その人のなかに条件反射の回路ができあがっているため、やめたくてもやめられなくなっているのです
    ・問題行動を達成すれば、優越感や支配欲、飼育欲さえも満たされます。人間として超えてはいけない一線を越えているという背徳感でやみつきになり、当然やめようなどとは思いません
    ・死なないために依存する

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    2025年02月25日
  • 50歳からの性教育

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    そもそも寝た子を起こすな、とばかりに教育というか正しい知識を教えないという選択を続ける国に対して、実際世の中に蔓延しているのは男性に都合のいいファンタジーならばその無知によって導かれるのは不幸な関係になるのでは

    お互いが真に理解するべく対話をするのも大事であるが、腫れ物にさわるかのような扱いにしてきた過去を踏まえてこれからはきちんとした教育をしていく事の方が誰にとってもプラスになると思うんだけどどうだろう

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    2025年02月24日
  • 性暴力の加害者となった君よ、すぐに許されると思うなかれ

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    被害者のその後の日常を読んだ時の衝撃。
    胸が痛かったです。
    加害者と対話しようと思ったにのみやさんすごいです。

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    2025年02月05日
  • 子どもへの性加害 性的グルーミングとは何か

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     子供に対する性犯罪についてのパターン、グルーミング、そして、どのようにすることが際犯防止になるのかということがしっかりと書かれていました。世間の厳罰かを求める声ももっともですが、それだけでは再犯防止をできないというエビデンス的な側面も無視するわけにはいかないのだろうなと。

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    2025年01月29日