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  • つながりを、取り戻す。
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    ~家族を壊したのは、母の意思ではなく、アルコール~ 物心ついた頃から母親は一日中お酒を飲んでいた。 両親は毎晩ケンカをしていた。 家族がうまくいかないのは、 母親の酒のせいだと気が付いた福岡雅樹少年は、 学校から帰るたびに母から酒を取り上げ、シンクに流していった。 それでも母親は酒をやめられず壊れていく。 ある日少年は、母親から性的虐待を受けた。 まだ幼かった少年は、それが罪だとも知らずに母を受け入れた。 その後、両親は別居。母は亡くなった。 母を奪ったアルコールが憎かった。 だけど少年は大人になり 自分も母と同じ病気になってしまう。 そこからどのようにアルコール依存症を克服し、現在に至るのか? 依存症を支援し続けるソーシャルワーカー・斉藤章佳と、 依存症の回復を模索し続ける医師・竹内達夫との 「語り」から見えてきた、 この冷たい日本を生きていくための処方箋! 「悪いのは母親ではなく、この液体なのだ。  この液体が、母をモンスターにしてしまったのだと……  その後しばらくして、両親は離婚しました」 ―――福岡雅樹 「この疾病は決して〈自業自得〉でも、〈自己責任〉でもないのです。  本当に嫌な言葉ですよ。最近流行の〈自己責任〉というのはね」 ―――竹内達夫 「自己責任だと断罪する国というのは  カミングアウトしにくいですし、助けを求めにくい世界です。  それよりも〈回復責任論〉を大切にしたいと思っています。  これは、依存症という病気になった責任は個人にはないけれど、  そこから回復に取り組む責任はあるよ、という考え方です」 ―――斉藤章佳

ユーザーレビュー

  • つながりを、取り戻す。

    Posted by ブクログ

    アルコール依存症と実母からの性暴力を受けた福岡雅樹さんと斉藤章佳さん、 竹内達夫さんの対談でできています。

    そんな辛い過去を持っていても人間は生き直す事ができるんだ!と希望を与えてくれる本です。
    未来はどうなるかもわからないけど自分なりに今を生き直す事、将来を守る動きができる事を教えて下さりありがとうございます。

    自分には関係ないと思い読む事はなかったと思う「しくじらない飲み方」(斉藤章佳さん)も読んでみたくなりました。

    私たちに必要なのは【つながりを、取り戻す】事なんだと熱く感じました。

    0
    2025年02月28日

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