小野寺史宜のレビュー一覧
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46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。
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前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。
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クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。
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そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキングに行きたらふく食べる。それが彼のご褒美なのだ。
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音也はルールを守らない人が大嫌いで、度々喧嘩騒ぎを起こす。
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物語の後半では、そんな下田と音也が同居生活を始め、色々な事が少しずつ変わっていく。
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まっすぐで破天荒な音也と、几帳面で保守的な下田の凸凹コンビの関係がとても面白いです。 -
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ネタバレシリーズ第3弾。あっという間に読めてしまう、それがいい、そんなシリーズです。
新キャラクター、女性配達員筒井さんは、さっぱりしていて線引きがきちんとできる人。相手のミスに対しても、自分のミスに対しても、なあなあにすることはありません。うーん、かっこいい。
もう一人の新キャラクター、荻野くん。
仕事って、働くって、なんだろう、と彼を通して改めて考えました。
仕事を楽しむということは、やるべきことをきちんとやったうえで、楽しみを見出すということだ、と先述の筒井さんが教えてくれました。
彼がもう一度戻って来てくれてよかった。もちろん、小説だから、というのはありますが、小説ぐらい夢を見させてほしいものです。
気になる点が二点。
一点め。
ここは、読点では?という箇所が句点になっていることがしばしばありました。いやいや、句点で合っています!と言われればそれまでですが…。「、」が「。」になるだけで、かなり読みづらかったです。「、」と「。」のもつ力ってすごいんだな、なんてことを考えてしまいました。
二点め。
裏表紙に書かれているあらすじがしっくりきません。
「〜筒井美郷は、気が強く、周囲をハラハラさせてばかり。フォローにまわる主人公・秋宏は、彼女が親子二代の配達員と知り、興味を抱き始めるが──。」
周囲をハラハラ?
フォローにまわる?
親子二代のことに興味を抱く?
そんな描写があったでしょうか。
特に、二代目の話については、この巻のサブタイトルにもなっていますが、そこまで強いエピソードだとは思いませんでした。
たしか、前回も同じようなことを思ったはず。このあらすじを読んで本を手に取った人は、話が違う、と思う気がします。 -
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ネタバレ安心して読める、日常系の話です。
「そのあとが大事」は、分かるー!と思って読みました。若いうちは、謝ることは負けを宣言することのような気がしていました。しかし、社会人生活も長くなり、謝ることの大切さが分かってきました。何をどう謝るのか。自分個人としてではなく、一会社の者として、ある部分に関して謝る。秋宏くんが何度も言うように、気を付けていてもミスや間違いはあるのだから。大事なのは、その後ですね。
嬉しかったのは、宮島大地くんが出てきたこと。中学生時代ですが。そこでようやく、「あ!みつば!」と気づきました。もしかしたら、「ホケツ!」の方に郵便屋さんが出ていたかもしれません。好きな話だったから、そちらをもう一度読んでみようかと思いました。 -
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シリーズ第三作。
今回は女性配達員と、大学生のアルバイト配達員が新メンバーとして加わる。
女性配達員の美郷は気が強く物怖じしない。集配先の会社からクレームがあっても聞いている秋宏がハラハラするほどはっきりと応対する。
一方のアルバイト荻野は覚えがよく慎重に仕事に取り組むが、割り切りが早い。
郵便ハガキだとわずか60円ほどで全国配達してくれる。封書でも普通郵便なら数百円。
雨による多少の滲みや仕分け中のちょっとした破れ折れなどは許容範囲だろう。
だがそのハガキや手紙にどんな思いが込められているのか、出す人受けとる人にとってどれほど大切なものかは分からない。
あまりに一つ一つを丁寧に慎重に扱っていたら配達は終わらない。でもそういう思いが込められているものかも知れないという気持ちで扱ってくれる配達員さんには敬意を表したい。
タワーマンションに住むおばあちゃんとの話は今時だなと思う。
お茶やお菓子を勧められたら基本的に断らない秋宏だが距離感は難しい。踏み込んで良いのか通りすぎるべきか。
その時の一瞬の判断が人を救うこともあれば、トラブルに巻き込まれる場合もある。
失敗したら次からしないように気を付ければ良い。それでまた失敗したら謝れば良い。
美郷の言葉は非常にシンプルだが、プライドや感情や人間関係が邪魔をして難しい。
みつばの郵便配達員たちはみんなキャラクターが違う。考え方、価値観、思考回路が違うからそれぞれ助け合って補い合って、色々なアプローチや考え方に気付かされて良いのかも知れない。
一度ドロップアウトしても、それで拒絶というのではないのも良い。これも色々な配達員がいるからだ。
それにしても、両親が離婚して実家に一人で暮らすことになっても、弟が人気俳優でも、その彼女がこれまた人気芸能人でも変わらない秋宏は凄い。芯がしっかりしているということだろう。 -
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小野寺史宜といえば物静かな男性主人公の日常がちょっとだけ揺らぐ話です。当然今回もそうです。
主人公の豊永守彦が妻の連れ子との関係悪化をきっかけに離婚、それでも周囲の人々と表面的に関係を持ち続けた結果、「すべては愛の程度だ」と解脱したような内容。
著者の作品にしては登場人物に特殊な人物が多く登場する。
効率厨で人生をRTA実施中の元妻の成恵、主人公にコナをかけつつ大事なところは浮気で別れた元夫を頼ってしまう結衣、どう考えてもビッチ認定の品田くるみなど、全体的に恋愛観・結婚観・家庭観がまともではないキャラクターがもりだくさんだ。登場人物で唯一まともなのは小池君くらだよぉ…