中村至宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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久々にこのシリーズを読み直そうと思い手にしました。私の大好きな作品です。全シリーズ購入して持っているので、好きなタイミングで読めるのがいいですね。ゆっくり、全巻読んでいきます。
祖父が経営していた印刷所を、孫娘の弓子が継いで再開するお話なんですが、活版印刷と弓子の想いを通じて、皆が前に進んでいきます。
弓子は活版印刷を再開したばかりで、新しいことに挑戦していきますが、「慣れたことだけをしていてはダメ」という言葉に共感します。今までに経験していない新しいことにいつまでも手を出していきたいと思わせてくれます。それこそ、活版印刷をや -
Posted by ブクログ
活版印刷の店を受け継いだ若い女性。
手作りの小さな印刷物のいとしさ、しっとりした雰囲気の連作短編集です。
川越の町の一角に、ひっそりと「活版印刷三日月堂」があります。
ドアから覗くと、大量の活字が上から下までびっしり並んでいる迫力な店内。
店主の弓子はまだ若い女性だが、もう身内がいないのでした。
祖父から受け継いだ店の、大きな印刷機はもう使えない。
それでも子どもの頃の思い出が懐かしく、小さな印刷機を動かしてみると、活字を一つ一つ選んで並べた仕上がりには、独特な味わいがありました。
そんなお店があることにふと気づいて、やってくる人々。
依頼するお客さん達の視点で描かれ、話を聞いた弓子さんの