中村至宏のレビュー一覧
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小学4年生のときに過労死で父親を亡くして以来、保育士の母と市営住宅でふたり暮らしをしている美月は、低身長のせいで部活のバレーボールでも活躍できず悔しい思いをしていた。
中学2年が終わるころ、下の階で一人暮らしをしている柴田のじいちゃんの家に、母娘の気配を感じるようになったが、その姿は見えない。
秋が始まるころ、柴田のじいちゃんが1ヶ月前にスーパーで倒れてそのまま入院したことを聞く。母が見舞いに行くと意識不明状態が続いていた。じいちゃんの家に行くと明かりは漏れていたものの、声をかけても誰も出なかった。
10月の半ば、柴田家に敬老の日の祝いを持ってきた民生委員と出会った美月は、エアコンの室外機が動 -
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三日月堂シリーズ、「未来」が描かれる番外編(シリーズ六冊目)。
今までのシリーズに登場した人達の、サイドストーリーや後日談・6篇が収録されています。
今回も、活版印刷で刷られた扉ページが“お出迎え”してくれるのが嬉しいですね。
どの話も優しい視点から“それぞれの生きる道”が描かれていて、温かな気持ちになります。
第六話「小さな折り紙」では、弓子さんと悠生さんの息子・佑くんも登場し、時の流れを感じます。
そう、誰もが昔は子どもでしたし、子ども達も時を経て大人になっていく・・この、あまりに当たり前な人の営みがとても尊いものなのだと本書は思わせてくれます。
因みに第一話「マドンナの憂鬱」の柚原さん -
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ネタバレ貧困を描いた作品。
児童文学のせいか、あまり貧困を感じられなかった。
居場所を知られないよう学校にも行かずに、一人暮らしのおじいさんの家に隠れて住んでいた母子がいたが、設定に疑問を感じた。
母親は子供に愛情がないように見えたが、実はそうでなかったり、飢え死にしそうなくらいになるなら、生活保護を申請したらいいのに、などいろいろ考えてしまった。
おじいちゃんもいい人なのだろうが、もっと母子にとっていい方法を提示できなかったのだろうか?
けれども、実際団地の一室で孤独死する老人とかも、こんな感じなのかもしれない。
床一枚隔てた場所でどんなことがおきているかわからないのだから。 -
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海の近くに店を構えるカフェ「キッチン・マホロバ」。そこでは、イケメン兄弟が店を経営しています。
ここでのカフェメニューがとにかく美味しそうに描かれています。何回もゴクンと飲み込むほど、美味しさが伝わり、読み手を誘惑させてくれました。文章が巧みに描かれていて、想像しやすく頭に浮かびやすかったです。こういうお店が近くにあったら、毎日通いたいぐらい行ってみたいです。
また、食べ物だけでなく、ミステリーとしても楽しめます。ただ、本格ミステリーではなく、お客からの困り事を解決していくとして捉えた方がいいかと思います。キーワードは「マーフィーの法則」。なんとなく、テレビドラマの「遺留捜査」で糸川刑事が科