中村至宏のレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    「活版印刷三日月堂」シリーズ第5弾。
    本編は第4巻で完結しているので、第5弾は番外編。
    弓子の祖父母や両親のこと。
    弓子が三日月堂に戻るきっかけ等々。
    じんわり心に沁みる。
    うん、好きなシリーズ。

    文庫初版本の扉ページはなんと活版印刷で刷られたもの!
    紙も他のページとは違って、何とも味わい深い!

    この本をずーっと積読していた私。
    シリーズ第4弾を読んだのはいつだろう?と読書ノートを見てみると
    2019年2月だった…

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    2024年06月29日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    三日月堂シリーズ第三弾。
    今回は特に良いお話が揃っていたかんじ。

    「カナコの歌」と「庭のアルバム」が好き!

    カナコさんの短歌がどれもすごく良かった。
    短歌素敵だな。「万葉集」は好きだけど、現代の歌人の歌集も読んでみたくなった。

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    2024年05月07日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズのスピンオフ。
    本編に登場した人達の過去のお話。
    それぞれの想いが本編のお話と重なり、深いものになった。

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    2024年02月26日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    ふれる機会のなかった活版印刷というものを知り、
    文字の温かさとか、残されていく技術の大切さを感じながら読み進めた。
    穏やかな中にも芯を感じる物語で、読んでいてとても心地よかった。

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    2023年12月09日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    1話目が特に好き!読んでて活字の良さを感じて読書好きになりそう。どう表現したらいいかわかんないけど、紙の質感インクの匂いとか、見えないし触らないのに読んでて感じることができて好きな作品。まだ2巻までしか見てないのでまた読み続けたい。

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    2023年11月24日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    私は活字が大好き❤1話めのお話は数年前に体験した息子との別れを思い出し、気持ちがシンクロしすぎて、なんとも表現し難い気持ちになりました。私の幼い頃、母が和文のタイプライターで内職していたことを思い出した。懐かしい暖かい気持ちになれた。

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    2023年10月27日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    シリーズ第二弾。 今回も人の繋がりで物語は進んでいきます。 それぞれの想いが、三日月堂で形になっていく。 活字の温かみを大切にしたい。 4話目は、今までと展開が少し違ったのも良かった。

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    2023年10月06日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    活版印刷所「三日月堂」から繋がる人との出会い。
    どれも温かく、微笑ましい。
    希薄になりがちな人付き合いや、無機質に感じる印刷物からは見出せない大切なことを思い出させてくれた。

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    2023年09月11日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    ほしおさなえの活版印刷三日月堂星たちの栞を読みました。
    舞台はやはり川越です。
    五年前に止めてしまった印刷所に灯りが点いているところから始まります。
    活版印刷の良さや思い入れが温かい物語として描かれています。
    35年くらい前、マックでDTPが出来るようになり、今ではすっかりパソコンで何でも出来るようになりました。
    今また活版印刷が見直されています。
    世界は森、八月のコースター、星たちの栞、一つだけの活字の四編から校正されていますが、面白かったです。
    星たちの栞は銀河鉄道の夜を扱っていて、また銀河鉄道の夜を読んでみたくなりました。

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    2023年09月07日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    東浩紀さんの奥様ってどんな方だろうと思って読んでみた。予想通り、感情豊かで味わい深い物語であり素敵な方なんだろうなと思った。

    「舟を編む」のときも思ったけど、言葉を扱う道具って、人の思考や表現やコミュニケーションに直接関わるものなので奥が深いし、それを生み出したり届けたりする人の責任感は予想以上に強いものだなと考えさせられた。
    そして、活版印刷を中心に交わる登場人物達の背景や心情の切実さとか純粋さが印象に残る物語だった。特に「まわりから見て個性に映るものって、その人の世界への違和感から生まれるものなんじゃないかな。それが強い人ほど人を惹きつける。でも、本人にとっては苦しいものでしょう? それ

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    2023年08月13日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    この度も、どれも手にとってみたくなるような印刷物のお話。落ち着いていて、がんばりすぎなくていい。パワーみなぎってる感じじゃないときに穏やかに読める。

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    2023年06月17日
  • 迷宮のキャンバス

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    ネタバレ

    香純ちゃん、悪い子ではないんだけど、ちょっとガキっぽすぎてしんどかった。
    素直なのも、それをペロッと言っちゃうのもいいんだけど、見栄っ張りなところや「年下のくせに」みたいな言い草がちょっとなぁ。
    絵画にまつわる謎はおもしろくて、なんだかんだ夢中で読んだ。

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    2023年02月14日
  • 団地のコトリ

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    団地に住む中学生美月。
    バレーボール部ではあるが背が低く、ちょっと自信喪失気味、がんはいるんだけど。
    おばあちゃんから預かって飼っているインコのピーコがある日、外へ出てしまい探していると独り暮らしのはずの柴田さんの家に小学生ぐらいの女の子が居ることに気づく。
    その女の子と美月の物語が交互に出てくる。
    同じ団地で片やバレーボールに青春を掛け、方や狭い団地の一室に誰にも知られずに日々を送っている。
    団地の一室で暮らすことになった経緯等が曖昧な点はあるが色々考えさせられる物語ではある。
    近隣の人々との関係の希薄さなど、今の社会の縮図かも。
    しかし、美月が思う、簡単に色々受け入れて良いのかと言う言葉は

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    2023年02月09日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    三日月堂で働く人が増えそうな予感✨
    小さな印刷物がメインの印刷屋から、次のステップへ。本が印刷できる平台が動く日もすぐそこ。
    ①人生に焦り、人と比べて落ち込むなんて、若い時期は日常茶飯事。本当にやりたい事は見つけれますか。
    ②弓子さんのお母さんが生前作った短歌を印刷する。バンドを組んでたメンバーとの確執や、仲直り、成長。
    ③不登校の高校生の子が、活版印刷に興味を覚え、バイトに入る。自分に自信を持って生きるのは難しい。でも、まずは、目の前の興味ある事を追い求めよう。人生の成功はひとつじゃない。
    ④活版印刷のイベントで、同じ平台を持つ盛岡の印刷会社の方と知り合い、平台の練習をさせてもらったり、修理

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    2023年01月31日
  • 団地のコトリ

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    たまたまだが、「満月の娘たち」にも美月ちゃんがいたが、この物語も主人公が美月ちゃん。
    団地に母親と住み小鳥を飼っていて日々、部活のバレーボールを頑張っている。

    ある日、開け放していた窓から小鳥が出てしまい、探していたところ下の階に住む柴田のおじいさんの家の窓枠にいたのを見つけた。
    ところが誰かの姿を見たような…。

    住むところも仕事もなければ、誰かに救いを求めたくなる。
    独りで、希望もなく過ごす日々なら一緒に住んでもいい。
    だけどこのままで良いわけはない。
    それはお互いにわかっていただろう。
    辛くて悲しいことなのだけど。

    美月に助けを求めた陽菜ちゃんが、ギリギリの状態だったことに切なくなる

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    2023年01月19日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    ネタバレ

    シリーズ読破。最後の巻は三日月堂にゆかりのある方々の後日談と未来を見据えたお話。これにて全登場人物を網羅したといった感じ。時代は進めど、三日月堂はずっとそこに存在し、川越の人々に「文字」で想いを届け、「あと」を残してきた。ときにそれが生きる力となるかもしれない。もちろんそれは活字だろうが印刷された文字だろうが手書き文字だろうがその本質は変わらない。その想いだけは廃れることはない。活版印刷がそれを再認識させてくれた。
    ありがとう、三日月堂。

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    2023年01月16日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    ネタバレ

    今回は身に沁みる話が多かった。
    特に「チケットと昆布巻き」や「庭のアルバム」など、他者と比較し自分の現状に悩む主人公たちにちょっと共感。弓子さんという人物の掘り下げも行われて、本の町「神保町」で出会った登場人物が弓子さんの想いを引き出す。弓子自身の物語が動き出した模様。

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    2023年01月16日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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     これまでに登場した皆さんの、その後。三日月堂のその後。大人も子供も成長していく。泣き所多いなか、1話「マドンナの憂鬱」柚原さんのジョギング仲間たちの小旅行のお話は軽快で楽しかった。
     印刷だけでなく、ガラス工芸、紙漉きなどにも丁寧にフォーカスしていて良い。

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    2023年01月12日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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     三日月堂に関わる人たちの過去が描かれ、弓子の子どもの頃から大人になり川越にやってくるまでちゃんと時系列になっている。「最後のカレンダー」は、菓子屋横丁シリーズに登場する紙屋さんの番外編でもあるのかな。
     死や別れが必ず出てくるし東日本大震災も起こり、心傷むお話も多いのだけれど、生きて欲しいという作者さんの願いが聞こえるような作品。

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    2023年01月09日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    活版印刷所、三日月堂のお話。どれも心に染み渡り、涙無しには読めない、温かい話。
    ①朗読を習ってる3人が朗読会を開く。読み方に正解はない。伝え方に正解はない。だからこそ染み渡るものがある。
    ②生後3日で亡くなった姉のファースト名刺を11才の弟が作る話。自分が死を迎える時どうなるのか、人の死を乗り越えるとは…?死にまつわる温かな話。
    ③亡くなった奥さんが伝えたかったものは?離れて行った元カレが伝えたかったものは?人と一緒にいるからこそ、傷つくもの、見つかるもの、両方がある。豆本が欲しくなった(笑)
    ④自分もそんな少年時代もあったなぁ、自分の息子を見ながら思う父に、30年前に死んだ父から手紙が届く。

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    2023年01月09日