中村至宏のレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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     ひとりぼっちで始めた三日月堂も、気付けば良いお客様、良いパートナー、たくさんの人に支えてもらっている。
     並行して「菓子屋横丁月光荘」シリーズを読んでいるのだが、そこに出てくる古書店関連の登場人物たちが出てきて、お話もオーバーラップしてきたのがおもしろい。

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    2023年01月02日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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     各登場人物たちのどこかに必ず共感できる部分があり、各話に泣ける部分がある。関わる人たちの心を動かし、弓子の世界も広がっていく、前2作よりもっと大きな波を感じる。
     お母さんに繋がる依頼や盛岡散策、大型印刷機のこと、どんどん惹き込まれていく。「死」が常に語られているようで、静けさがあるけれどどこか力強い。続きに期待。

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    2022年12月31日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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     各話の主人公(語り手?)が三日月堂を訪ね、何か背中を押されて動き出すのと同じく、弓子さんにも少しずつ新しい挑戦がある。豆本はある程度話の分かる者同士、濃密な時間だっただろう。
     そして同人誌の依頼のところではついに、大型印刷機を動かさなきゃ、と心動く。これからまだ続く印刷所の変化や人々との出会いが楽しみ。

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    2022年12月27日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    本編の番外編で、本編より少し短いお話が7編入ってました。全て本編に出てくる方々の『過去』のお話です。

    本編の裏側を見ることが出来て嬉しかったです。本編ではもう亡くなってたりする方々の目線でお話が進んだり。「あのエピソードの時こう感じてたんだ」とかがわかったり、より深く楽しむことが出来ました。

    弓子さんの弓子さんのご両親の馴れ初めや弓子さんに対する想いと願い…弓子さんの祖父母の想いや気持ち…。幼い頃から弓子さんはとても愛されていたんだなと思ったら胸の奥がポカポカして、嬉しくなりました❥

    切ない気持ちにもなるけれど、それが日常の一コマなんだなと思いました。

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    2022年07月26日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    生と死は隣同士。
    今、生きている人がずっとそこにいることはない。

    だからこそ、その人の生きた証を
    どう形作るのか。
    その人の思いもあるし、
    周りの人たちの思いもある。

    悲しい話なのに、美しい話。

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    2022年07月17日
  • 団地のコトリ

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    団地に暮らす中学生の美月。
    父の過労死、部活、受験など様々な出来事に対する心情描写が良い。
    階下で起こった出来事など、社会問題の要素もあり、試験問題に選ばれそうな作品だと思った。

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    2022年07月07日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    番外編と知らずに読む。
    何とも悲しく切ない話。
    本編には、希望はあるのだろうか。

    悲しく切ないけど、
    無性に本編を読みたくなった。

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    2022年06月26日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    幸せな気分になったりほっこりしたりするお話ではない少し切なさも感じるお話たちなんだけど、読んだあとは穏やかな気持ちになれる。

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    2022年05月16日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    シリーズ6作目。本編は4巻までで、5巻は過去のお話、6巻は未来のお話。

    この巻を読みながら、私は昔から、ハッピーエンドで終わった少女漫画の、その後を描いた番外編がすごく好きだったことを思い出しました。

    番外編自体は期待外れなこともあるけれど、幸せにやってるんだなぁと思えることに満足しちゃいます。

    番外編の5、6巻は、時間の幅が広く、弓子の人生を定点観測しているような感じで、番外編好きには嬉しい構成でした。

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    2022年02月02日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    ネタバレ

    2022.1.23
    人との繋がりで動き出すものがある。
    心も日常も。
    自分の仕事柄、新たな人と出会うチャンスは少ないので羨ましく感じるが、その分今の人間関係を大切にしようと思わせてくれる本です。
    最後の叫んじゃう所は意外すぎて驚きました。
    が、弓子さんも一巻の頃とは違って自分を語れるようになったり成長してるんだな。

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    2022年01月23日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズ5作目、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。

    本編では描かれていなかった弓子の家族が登場して、温かい家族のもとで育ってきて良かったと思えました。

    このシリーズの主人公も、少し前に読んだ「ツバキ文具店」や「農ガール、農ライフ」の主人公もたまたまだけど天涯孤独の独身女性。

    ぬくぬく生きている私には、読んでいて心苦しくもなるけれどど、優しい文章や主人公の前向きな生き方には惹かれます。

    シリーズ最後の6冊目は、本編の未来の話のようなので、弓子が幸せになってほしい。

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    2022年01月12日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    基本はオムニバスだが、人物が複雑に絡み合っているので、復習が必要。
    3、4巻未購入(本屋に在庫なく)で飛ばしたせいもあるけど。

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    2021年11月22日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    シリーズ完結編となっている第4巻。

    全編を通して、活版印刷、人の縁、そして死がテーマだったのかなと思います。

    あらすじに「涙が止まらない」と書いてあるので外出先に持って行かないようにしましたが、この巻では涙は出ませんでした。

    最後に今までの登場人物がたくさん出てきて、みんなが少しずつ繋がって何かをするというのが、読んでいて嬉しかったです。

    現実世界ではこんなにみんながいい人ではないし、簡単に繋がれないけれど、同じことに興味がある人とは通じ合えるものがあるのだと思います。

    番外編の2冊も楽しみ。

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    2021年11月12日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    シリーズ第3弾。

    連作短編集で、主人公が毎回変わり、身近な人の死にまつわる話が多く、ついつい感情移入して泣いてしまう話がある。涙もろくなったなぁ。

    泣けたのは2作目の「カナコの歌」、1番良かったのは「庭のアルバム」。

    今回は続きが気になる終わり方。

    3巻目にして、ようやく活版印刷についてネットで検索してみました。

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    2021年10月27日
  • 団地のコトリ

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    中学生の美月目線で描かれていて、自信がなかったり、気持ちが揺れたり、やりたいことで迷ったり。
    応援したい、優しい気持ちで読める本。
    ティーンエイジャー向けで、とても読みやすいです。

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    2021年09月29日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    表紙の女性は、弓子さん?
    縁と時系列が繋がっている。
    ほっこり系のお話。
    悪い人も出てこないし、読み後も良いです。

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    2021年09月07日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    失われようとしつつあるものへの視点がいい。
    優しい、温かい、理解したい、時間がかかる、向き合うのが怖い、目を反らしたい。
    どれも否定しない。

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    2021年08月13日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    シリーズ第四弾。

    活版印刷所「三日月堂」をめぐるシリーズも、この巻で本編完結との事で、一巻からの登場人物達が次々と登場するのも感慨深いですね。
    登場当初は、運送会社でバイトをしていた弓子さんもすっかり三日月堂店主として板についてきた感じです。何より三日月堂という印刷所が、訪れる人達に気づきや癒しを与える場所になっていますよね。
    この巻のハイライトは水上さんの本づくりの場面かと思うのですが、今まで三日月堂に関わってきた人達に加えて、水上さんの旧友の方々が一丸となって“活版印刷で本を作る”という、とんでもなく手間がかかることに取り組む様子に胸が熱くなりました。(でも楽しそう!)
    このシリーズに出

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    2021年06月08日
  • 海辺のカフェで謎解きを ~マーフィーの恋の法則~

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    続編であり、少し記憶を取り戻すの時間がかかると思ったが、冒頭より紫さんが登場し一気に記憶が蘇る。
    謎解きというというか、お悩み解決というかちょっとした相談(ご本人にとってはちょっとしたではないが)が持ち込まれるカフェ。

    兄弟で運営しているが、料理上手で頭の切れるかっこいい兄貴に対して、なんとかスマートに物事を解決したいと考えるもなかなか上手くいかないが、紫さんがいいタイミングで合いの手を入れたり、新しい解釈を加えたりして円満解決に向かう。

    いつも冷静沈着な兄貴のイメージとは違う内面が見られたり、新しい顔を見せてくれてどんどん引き込まれる。
    が残念ながら3分の2で公開期間終了。残りが気になる

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    2021年05月31日
  • 団地のコトリ

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    小中かけもちしている先輩司書さんの選書。

    全体的に暗くならないけれど、現代社会の抱えるいろいろな問題を考えさせられます。

    最初の方でインコが死んでしまうのかと思ったけれどそうではなかったり、友達が仲間外れにされてたのもいつの間にか終わっていたようだったり、本筋ではないからいいのかもしれないけど、ちょっとうまくまとめすぎかなあとは思いましたが、中学生に勧める価値はありそう。

    身近に主人公と同じ小4でお父さんを亡くした子もいますが、実際そういう経験をした子には読むのは辛いかも。

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    2021年05月12日