中村至宏のレビュー一覧

  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    今回は生と死がテーマなのか。
    死を意識するから生があり、生きていればいずれ必ず死が訪れる。

    いなくなってしまった人に対し、あの人が生きていれば、と思うことは多い。
    でも今現在も其処此処にその軌跡は残っているし、自分の心にも生きている。
    そんなことを強く感じた。

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    2021年04月16日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    あわゆきのあとが特に良かった。自分も小さい頃感じてた死への恐怖をすごく的確に表現されてて、子どもの気持ちも親の気持ちも丁寧に書かれていた。泣けた。
    心理描写が上手いなぁ。

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    2021年04月14日
  • 団地のコトリ

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    "住所不明"の理由によっては、保険証がないから病院に行けなかったり、住民票がないせいで学校に行けなかったり。援助する と言っても、現実には縁者じゃないと難しい。
    学校については、DVから逃れてきた などの理由で住民票を移せない子供の学習機会を確保するために、個別対応で受け入れている所もある。PTAで広報誌を発行するときなんかに、そういった子が写りこんでいないか、校長チェックが入る(情報管理のため、校長しか、該当の子のことは知らないそうです)。

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    2021年04月12日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    ネタバレ

    弓子さんの仕事に対するひた向きさ、その人柄で、どんどん街に馴染んで人と人が繋がり、集まってくる。
    弓子さんに恋愛が絡んでくるのはどうなんだろう…と思っていたが、それもアリか。
    新しい家族の物語に繋がっていくといいな、と思う。
    「でも、思うんですよ。夢だけがその人の持ち物なんじゃないか、って」
    その夢を形にし、世界に返して、抱き、旅立った水上さん。
    最期は幸せでしたね。

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    2021年03月11日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    シリーズ6作目。これまでから時間軸が進んだ三日月堂の話。
    6つの短編のなかで「二巡目のワンダーランド」での、世界の裏側を知ってからが人生二巡目という話がよかったのと、「小さな折り紙」で保育園時代の弓子の描写はすごく泣けた。

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    2021年03月04日
  • 団地のコトリ

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    ネタバレ

    題名から、どんなストーリーなのか気になり購入。

    学生が主人公なので、青春な爽やかな描写が多いのかな?と思ったがいい意味で裏切られた。

    家族の愛、友情、人との繋がりが深い内容だった。

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    2021年02月05日
  • 団地のコトリ

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    家族とは違う独特なつながりが団地なのかなぁ。私にはひなちゃんのお母さんはどうしようもない人に感じたけれど…。なかなか難しいお話だった。

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    2021年01月31日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    シリーズ5作目。4作目までより過去の出来事の短編で番外編という感じ。突然、自宅周辺が出てきてとても驚いた。

    なにが「ほんとうのさいわい」か正解を考えるんじゃない。「ほんとうのさいわい」をみなで探すこと。そう決意し、そのために生きること。それが「ほんとうのさいわい」なんだ。ーーーーーという言葉がとても響いた。あと、届かない手紙でも書いていいんだということ。

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    2021年01月30日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    ネタバレ

    スピンオフ完結。それぞれ今まで出てきたひとたちの話はもちろんよかったのですが、やはり最後の主人公の未来のお話が幸せそうで一番良かったです。

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    2020年12月22日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    短編集版。シリーズのときもそれぞれ独立したお話で読みやすかったけど。三日月堂に関わったことのある人たちのお話。うっすらと涙が出る物語も。
    届かない手紙。きっと届いてる。
    空色の冊子の背景にはあの地震の影響があったか。

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    2020年11月30日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    4作で完結したシリーズのスピンオフ。三日月堂が復活する以前の弓子の両親や祖父母の時代が語られる。活版印刷って懐かしい言葉のように感じるが、ついこないだまでそれが普通だったんだよなあ。

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    2020年11月29日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    完結したシリーズの、スピンオフ後日譚。
    シリーズを通して、こんなに登場人物がいたんだなあ、と再確認できる。
    結婚した弓子さんのその後が描かれたのが、表題作の「小さな折り紙」。

    埼玉の細川紙(和紙)の話も面白かった。
    それにしても、技術の継承の問題は興味深い。
    簀桁を作る職人さんがいなくなりつつあること、楮を自ら育てて収穫しないと材料が手に入らないことなどを知った。
    このシリーズで活字鋳造がもうできなくなっているということが何度も語られていたが、まさに同じ話。
    一つの技術は、生態系のようにネットワークの中にある。
    その一つの要素が損なわれると、存続が難しくなるんだなあ、と気づく。
    新しい技術が

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    2020年11月29日
  • 団地のコトリ

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    ネタバレ

    不思議な感覚の物語。団地に住むバレーを頑張る母子家庭の美月、大家族で友達から浮き気味の愛梨、奥さんが亡くなり引きこもり気味の柴田さん。一人暮らしのはずの柴田さんちから聞こえた子供の声…。突拍子ない話かもしれない、児童書ならではの書き方、でも、なんだろう「良い本読んだな」と思う。インコも死ななくて良かった…。1人になるかもしれない孤独や不安…そういうのが、それぞれ表現されていて考えさせる物語。この先、綺麗事でもみんなで幸せになるといいな、

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    2020年11月09日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    帯に「号泣」と書いてあって、どんなラストを迎えるのか若干ハラハラしながら読んだ。それぞれの物語に想いがあって、ほっこりした内容だった。弓子と悠生の近寄り方が素敵だな。
    この本のおかげで九ポ堂さんほか、実際の活版印刷の商品を気に書けるようになった。

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    2020年10月28日
  • 活版印刷三日月堂 空色の冊子

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    人生のページをめくるように人生を綴り書き留めていく。
    記録するのはインキが染み込む活版印刷。どんな人生を印刷するのだろうか。

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    2020年10月26日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    シリーズ3作目。このシリーズは本当に、前勤めていた印刷会社の人たちにお勧めしたい本だなぁ。今印刷業界は、斜陽産業とか結局は捨てられてしまう物を作っているとか酷い言われようだけど、この本を読むと「思いを文字にして世に出す」ことの特別さが自然と感じられてスッとする。
    今回は「カナコの歌」「川の合流する場所で」が好きだった。弓子さんの母親についても本作で知ることができた。何だか弓子さんと一緒に働いている気分になってきたな。自分も活版印刷で何か作ってみたくなった。今年の年賀状は活版印刷で作ろうかな。

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    2020年10月22日
  • 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

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    あわゆきちゃんのファースト名刺の話がすごく好きだったんだけど、その広太の父親の小学校時代からつづられる「二巡目のワンダーランド」が良かった。
    いろんな人たちがどんどんつながっていくのが、東京バンドワゴンのようで見守りたくなる。

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    2020年09月28日
  • 活版印刷三日月堂 雲の日記帳

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    沢山の仲間たちと一つの事を仕上げるのは有意義な事
    以前一緒にいた人々を思い出す
    いろんな事ができてよかった
    今はひとつの物語のように感じます
    現在何人かはあちらの世界にいたり、遠くにいたり

    活版は、ノスタルジーだけでやっていけないと思うけど
    ここでは美しい物語になってます

    大きくなるときは、迷惑かけたり、助けてもらったり、失敗したり
    それをしないと大きくならない
    慣れたことだけしてたらダメなんだ

    自分の身体 財産 大切な人 大事にしていたもの
    仕事 業績 世のため人のためににしたこと
    ーーーーその人のものじゃない 持っていけない
    思い 記憶 夢
    ーーーーーその人だけのもの

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    2020年09月23日
  • 活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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    年齢も立場も住んでる所も違うけど
    今の自分に近い人達がこの小説の中にいると思う
    自分の身近な人達もこの物語のように小さな幸せを見つけられますように

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    2020年09月16日
  • 海辺のカフェで謎解きを ~マーフィーの幸せの法則~

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    福岡の海の近くのカフェ、マホロバで働く少し年の離れた兄弟が、来店する客のちょっとした問題や悩みを解決していく。
    マーフィーの法則というとなんとなく懐かしい感じがするが、ちょいちょいと法則が出て来るが直接問題を解決する訳ではないのが笑える。

    お店で出される料理は想像するだけでもよだれが出そうになるし、本に囲まれた空間と言うのもとてもいい感じ。

    福岡県の糸島が舞台だと思われるが、ものすごく素敵な街なんだろうなぁと、頭の中に思い浮かぶ。
    読むだけでその空間に身を置く事ができる不思議な感覚が持てた作品でした。

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    2020年09月15日