中村至宏のレビュー一覧
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シリーズ第四弾。
活版印刷所「三日月堂」をめぐるシリーズも、この巻で本編完結との事で、一巻からの登場人物達が次々と登場するのも感慨深いですね。
登場当初は、運送会社でバイトをしていた弓子さんもすっかり三日月堂店主として板についてきた感じです。何より三日月堂という印刷所が、訪れる人達に気づきや癒しを与える場所になっていますよね。
この巻のハイライトは水上さんの本づくりの場面かと思うのですが、今まで三日月堂に関わってきた人達に加えて、水上さんの旧友の方々が一丸となって“活版印刷で本を作る”という、とんでもなく手間がかかることに取り組む様子に胸が熱くなりました。(でも楽しそう!)
このシリーズに出 -
Posted by ブクログ
続編であり、少し記憶を取り戻すの時間がかかると思ったが、冒頭より紫さんが登場し一気に記憶が蘇る。
謎解きというというか、お悩み解決というかちょっとした相談(ご本人にとってはちょっとしたではないが)が持ち込まれるカフェ。
兄弟で運営しているが、料理上手で頭の切れるかっこいい兄貴に対して、なんとかスマートに物事を解決したいと考えるもなかなか上手くいかないが、紫さんがいいタイミングで合いの手を入れたり、新しい解釈を加えたりして円満解決に向かう。
いつも冷静沈着な兄貴のイメージとは違う内面が見られたり、新しい顔を見せてくれてどんどん引き込まれる。
が残念ながら3分の2で公開期間終了。残りが気になる -
Posted by ブクログ
完結したシリーズの、スピンオフ後日譚。
シリーズを通して、こんなに登場人物がいたんだなあ、と再確認できる。
結婚した弓子さんのその後が描かれたのが、表題作の「小さな折り紙」。
埼玉の細川紙(和紙)の話も面白かった。
それにしても、技術の継承の問題は興味深い。
簀桁を作る職人さんがいなくなりつつあること、楮を自ら育てて収穫しないと材料が手に入らないことなどを知った。
このシリーズで活字鋳造がもうできなくなっているということが何度も語られていたが、まさに同じ話。
一つの技術は、生態系のようにネットワークの中にある。
その一つの要素が損なわれると、存続が難しくなるんだなあ、と気づく。
新しい技術が