エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    面白かった!!
    表現が詩的なところもあり、皮肉たっぷりのところもあり、読み物としても楽しい。悩めるエラリィを応援したくなる。
    犯人は途中でそうかなぁと思ったけれど、分かっても最後まで一気読みさせる。

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    2023年03月07日
  • 九尾の猫

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    社会派ミステリ。
    連続殺人犯を追うエラリイ・クイーン。
    全く手掛かりがない状態から、一気に事件が繋がり、容疑者が見つかるシーンがとても印象的。
    大衆の混乱を描いた章も、価値がある名シーン。
    結末にも一捻りあり、最後まで楽しめた。

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    2023年01月28日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    メタミス的なひねりもあまりない、直球勝負なミステリで、長さも考えるとメイントリックがやはり軽い気がする。その分、読み物としては抜群に面白い。濃すぎる登場人物に、マザーグース殺人と仕掛けも派手。最後の拳銃が見つかってからの、罠と称するエラリイのドタバタなんて過剰サービスの気もする。巻末の解説ではラジオドラマとの関係が指摘されているが、なるほどなあという感じ。
    個人的には生涯で初めて読んだエラリー・クイーン物で、多分中学生(ひょっとしたら小学生)の頃のことで、異様に面白かったことはともかく、終盤の展開(犯人が誰とか、署名を巡るあーだこーだ)をまるごと覚えていたのは、さすがに子供の記憶力。ひさしぶり

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    2023年01月08日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ネタバレ

    お正月に読むのにぴったり!

    よく言われているプロットがすごい、の意味を初めて理解したかもしれない
    犯人やトリックや動機を知ることより、一連の真実を知ったことで"今まで見てきたもの"が全く違う見え方になるのが、そしてそれがとても哀しい話なのが独特の読後感に繋がってるのかな…と思った
    裁判のパートは飽きるかなと思ったけどそうでもなくて、全体的に面白かった

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    2023年01月02日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    クイーンの描く童謡見立て殺人。差出人不明の新聞の切り抜きに興味を引かれ、久しぶりにライツヴィルへと引き戻されるエラリイ。事件の被害者の娘でエラリイを魅了する妖精のようなリーマ。
    エラリイが謎解きを語り始めるまで「何がどうなっているのか」がハッキリしない状況で、久しぶりに先の読めない「事件」に翻弄されて楽しめました。

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    2022年10月17日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    四月四日~六月十三日までのライツヴィルの事件に対するエラリィの取り組み。
    出かけてザーッと調べてパッと解決とはいかない事件。
    現実ってそんなものかなぁと思ってしまう

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    2022年09月17日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    エラリイが謎解きを始める、ラスト五十頁まで、何かが起きている不穏さだけがあって、それがなんなのかが全く分からないと言う異様さ。正攻法の仕掛けで叙述トリックを凌ぐ破壊力というか、しかもその奇妙でダラダラと続く描写が、ちゃんと面白いと言うのがもう凄まじい。

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    2022年09月07日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    国名シリーズとはまた違ったエラリイが見られた。人間模様がまじまじと描かれており、また結末もなんとも儚げなものであった。

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    2022年07月24日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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     読み了えてみれば、犯人はこの人しかいないだろうと思えるのに、そのこの人が解らない。今回もしてやられた。
     なかなか事件が起こらず、ページを繰る手が進まない。「クイーンの最高傑作」というお墨付きを信じて読む。
     エラリイ、モテモテである。ニッキーやポーラはどうなったのだろう?
     1940年といえば太平洋戦争前年。にも関わらず、アメリカ地方都市では余裕ある日常が続いている。
     

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    2022年07月22日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    エラリー・クイーンの作品は結構読んてきたが中でも読みやすい一冊てした。
    割と最後まで、犯人が絞り込めず先が見えなかったがちょっと推理できる展開ではなかったかも。手がかりがすくないし、トラップが多い。人の親としては結構考えさせられる最後。親の愛は偉大。

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    2022年07月11日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    エラリークイーンの国名シリーズを読み終えたので、他の作品もと読んでみた。連続殺人。混乱する市民。犯人を特定するにあたった推理。ミステリーファンにはたまらない作品だった。

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    2022年06月02日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    記憶喪失に陥り、その間何をしているのかに不安を抱えるエラリイの友人・ハワード。彼の悩みを解決すべく再びライツヴィルを訪れたエラリイが巻き込まれたのは、ハワードの抱える秘密にかかわる謎の脅迫事件。とことん振り回されるエラリイがなんだか気の毒になってくる作品でした(苦笑)。
    さまざまな秘密と謀略、不穏な気配は随所に漂っているし、物語としては惹きつけられますが。あまり大きな事件は起こらないのだろうか……と思っていたら、なんと八日目にしてとんでもない急展開が! これ以降については……語れません。読んでのお楽しみです。
    ある意味これはもっとも恐ろしい事件かもしれません。そしてこんな目に遭わされてしまった

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    2022年01月31日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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     評判の良いライツヴィル物。再読になるが、読み終えた今も全く覚えてないし思い出せない(^^;;。が、読んで良かった印象。懐かしいエラリイ、再度逢えただけで満足してる。新訳のハヤカワ文庫、かなり分厚いし。邦画「配達されない三通の手紙」も観てるはず。暇があれば発掘します。また、ミステリーの古典物、再読したい。流れで「フォックス家の殺人」に手を伸ばし……。

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    2022年01月24日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    帯に堂々と「後期クイーン的問題」と謳って、ネタバレしているのには困ったもんだ。ここでのクイーンは騙されます、少なくとも一度は間違った推理をします、と明言してるようなモンだからねえ。まあ、そういうものとして読んで、きちんと面白かったからよしとしよう。この新訳で始めて、「十日間の不思議」を読む人はみんなそんな読み方をするんだろうなあ。

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    2021年10月07日
  • クイーンのフルハウス

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    評価高めなのは、全エラリー・クイーン作品の中で一番というか唯一気持ちが揺さぶられる「キャロル事件」が入っているから。「アメリカの悲劇」的なテーマで、恵まれない境遇から努力で這い上がった主人公が追い詰められる悲しさが胸を打ち、愛情と非情、大切な人達を守るための打算や裏切りなど人間の多面性が掘り下げられている。それら全てを受け止めて探偵がとった行動は、国別シリーズの頃から180度変わってフィリップ・マーロウに近い。
    短編集のタイトルはクイーンにかけて五編でフルハウスというのが、お洒落で気が利いているけれど、どれがスリーカードでどれがワンペアか?長さ基準?この「キャロル事件」に寄席の小噺的「パラダイ

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    2021年09月26日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    『災厄の町』『フォックス家』と世間的には成功とは言えなくとも、関係者を満足させて一応の平和をもたらしてきたライツヴィルを三度目訪れたエラリイと、彼を迎える表面的には豊かな一家。
    この結末はつらい。

    ライツヴィルといえば田舎特有というか、ねっとりした人間関係、ガサツでいやらしい群衆たちというイメージだけど、これまでの二冊に出てきた不快な人々の中でもダントツ不快な二人!と起こりながら読んでた(笑)

    でも最後は辛い。なんともいえない。なるほど、これがエラリイのトラウマになるわけだ…。

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    2021年09月08日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    ネタバレ

    レーンシリーズより面白かったと思う。
    カザリス逮捕の時点で7割ほどの進捗だったのでこの後どんな展開かと思ったら、セレストとジミーの結婚、動機の追求、そして真犯人解明と最後の最後まで楽しめた。

    ただ、犯人が女性だったが、細い紐で抵抗されず男を殺せるものだろうか?そう考えてカザリス夫人を犯人候補から退けていたので、やや疑問が残った。

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    2021年09月07日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ネタバレ

    面白かった。クイーンは旧訳のドルリー・レーンものを四苦八苦しながら読んで以来なので、新訳の読みやすさに感動しながら読んだ。

    エラリイが偽名で滞在するライツヴィルで、借りた家の持ち主の家族の中で計画殺人が??という話だけど、クイーンらしくとてもフェアだし、手がかりは全て読者に示されていて、そこそこミステリ読んできた人なら、なんとなくの真相の大枠は掴めるのではないかなと思う。
    本が梱包されていた件にしたって、エラリイには最終盤になってパットから聞かされるまでわからないけれど、読者にはもう最初から詳らかにされていたわけだし。
    手紙にしても現在進行形のものではないだろう、とか、ジムが不在の三年のうち

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    2021年08月22日
  • ギリシャ棺の秘密

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    ずーっと思ってた、エラリー・クイーンは頭切れるのにほんまに最後の最後までなんも喋らんなあってことがようやく解明された。若いころに得意満面で披露した推理が思い切り間違ってて赤っ恥かいたことがあるからやってんな。それが今作で描かれてて納得した。

    それにしても推理を自分の中だけであたためすぎるからどんどん犠牲者増えてくのはかなり気になる(笑)まあ連続殺人事件なんてそんなもんか。

    今回もかなり入り組んだ事件で登場人物も多すぎて大変。毎度のことながらさっぱり謎解きはできへんかったし最後の最後まで誰が犯人なのかわからんかった。

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    2021年08月14日
  • エジプト十字架の秘密

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    エラリー・クイーンの短編集ばっかり読んでたけどやっぱり長編小説も面白かった。
    国名シリーズの中でも傑作といわれている本作はタイトルと中身があんまり関係ないのだけ残念(笑)
    私はエジプトとかが大好きやから、舞台はエジプトなのかと思って読んだけど違った。

    エラリー・クイーンは本作では最後にはいつも通り素晴らしい働きをするけど最後の最後まで私たちと同じ全くの役立たずやったのが印象的。
    短編では40ページくらいで終わらせる為に事件発生から謎解きまであっという間やったから、今回は一体いつになったらクイーンが事件を解決してくれるのかが待ち遠しかった。

    あまりにも登場人物が多かったけどいつもながら皆そ

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    2021年07月16日