エラリイ・クイーンのレビュー一覧
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ネタバレ結婚したばかりのノーラが、「夫のジムが自分を毒殺しようとしているのでは?」と疑念を抱くところから始まる。
実際ノーラは毒の症状でずっと体調が悪いのだが、新年を迎えるパーティーの中、ノーラのグラスを奪い取ったローズマリー(夫の姉)が毒で死亡し、グラスを用意していたジムが疑われる。
ジムの無実を信じるノーラの家族たちだが、この町の人達にはこの一家を敵とみなすような態度をとられ、それでもあきらめずに戦う。主人公のエラリーも見捨てずに家族に寄り添う。
ノーラとジムのことは悲しい結末だけど、ノーラの赤ちゃんは生まれ、パットとカートの手で幸せになるように育てられていくだろう。真実は知らせず、きっと墓場 -
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”<ポッツ靴>はアメリカの靴ーどこでも3ドル99セント” 製靴業で一財産を築いたポッツ家の現当主コーネリア。彼女には2人の夫との間に6年の子供がいた。先夫との間の3人の子はいずれも変人揃い。現夫との間の子、3人はまともであるが、コーネリアからは抑圧されていた。
そんなある日、名誉を傷つけられたとして長男は異父弟に対し、拳銃での決闘を申し込む。彼らと関わることになったエラリーは、実包を空砲とすり替えて重大な結果を回避しようとするのだが、思わぬ事態が生じてしまった。そして更なる悲劇が……というお話。
強圧的な姿勢で家族に臨む女主人と、不満を持ちながらも彼女に逆らうことのできない子どもたち。自 -
Posted by ブクログ
時々、こういう古典を読みたくなる。
エラリーとクイーン警視父子のやりとりが好きで読んでいるようなもの。
事件のトリックとか謎の解明の方法とか今読むとなんだかなという感じになってしまう。
個人的には、もっと安楽椅子探偵っぽいのが好きだ。なので、本作のように、事件がニューヨーク全体を恐怖に陥れる描写や、事件解決のために一般女性に危険な囮捜査をさせたり、最後は高名な学者に会いにウィーンまでいって精神医学的議論の上事件の真相を明らかにしていく流れは、読んでいて疲れる。
真相を知っても、勝手なエラリーのこじつけのようにも感じ、なるほど!とはならない。
でも、いいのだ。
あの二人の会話、醸し出す空気感を -
Posted by ブクログ
正直途中で中だるみしたけど、普通に楽しめた。
ドルリー・レーンのようなユニークな紳士の探偵は好きだし、もっとテンポよく物語が進んでいけば面白かったかもしれない。
描写が細かく説明されているところと小説的な風景描写…?のバランスが変だったかな…読まなくても良いところとしっかり読むべきところの見分けはすぐにつくけど、読まなくて良いところの文章が多すぎて、読むべきところで目が滑ってしまう…
ただトリックはミステリに求めている意外性と面白さもあったので、そこはよかった。
エラリー・クイーンの作品は初めて読んだけど、他にも良作がたくさんあると思うので、引き続き読んでいきたいな。