エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    ネタバレ

    9人も被害者がいる(エラリーが捜査に加わる時点ですでに5人が被害に遭っている)こともあり、かなり展開はあったので最後まで面白く読めた。
    犯人に関してはそもそも候補者が少ないので想定内ではあったが、被害者の繋がりが判明する部分は納得のいく説明がされていてとても面白かった。
    事件そのものも面白いんだけど、それによって街や市民たちの間に不安とか恐怖が漂う様子が不気味。残りページ数とか雰囲気でまだ何かあるんだろうなとは思いつつ、犯人が逮捕されいったん解決したかのような描写が入ってからの真相パートが良かった。エラリーが苦悩しているのは少し辛いけど、締めくくりとしては前向きなものだと感じた。
    ジミーが失礼

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    2026年03月05日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    たぶん初クイーン。他のシリーズ作品を読んでいない(記憶に無い)ので、これが「シリーズ最高傑作」と言われても比較しようがないのだけど、シンプルなトリックかつ人間心理の深層がよく描かれていて、確かに面白かった。エラリー・クイーン氏のチャラすぎる描写だけはマイナスポイントにせざるを得ないけど、時代を感じさせない古典ミステリの傑作だと思う。
    作品の主題とは少しずれるけど、村八分とか空気を読むとかの言葉に代表されるように、集団同調圧力が強いのは日本特有の現象なのかと思っていたんだけど、本作を読んでいてアメリカでもあんまり変わらないんだなというのが個人的に印象深かった。

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    2026年02月27日
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)

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    久々のクイーン!クイーンの良さは、理詰めで犯人に迫っていく迫力ですが、残念ながら、あまりその良い点がなかったように思いました。ひとつめの話は、日本人にはまず解くことは不可能。二つめの話も、知識のある日本人ならという感じで、三つめの話も、最後の最後に肝となる情報が提示されて、あまりフェアではなかったです。最後のストーリーも、犯人の割り出し方が、かなり強引に感じました。少し残念な一冊だったかな。

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    2025年10月20日
  • フォックス家の殺人

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    ライツヴィル物は他のエラリイ・クイーンのシリーズとは雰囲気が違いますね。全体的に暗い雰囲気が漂ってる感じで。事件も家庭の暗い部分の話とかが多いし。まあこの雰囲気も好きですけどね(笑)今回は過去の事件の調査だったけど現代でも色々と動きがあって楽しめました(笑)事件の真相はなんとなく予想がつくところはありますね。それでも楽しめるのは良いです(笑)

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    2025年09月25日
  • 九尾の猫

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    ネタバレ

    『十日間の不思議』での失敗から立ち直れないエラリイ。結構アッサリ立ち直ってました。それでも最後は・・・。ちょっと重い結末ですね。殺害される被害者たちの共通点が見つかった瞬間はいいですね(笑))何回読んでもドキドキさせられてしまう(笑)犯人の名前が「猫」っていうのは原文でもそうなのかな~。「猫」って言葉に別の意味があるんでしょうか(笑)

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    2025年09月25日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    ネタバレ

    『十日間の不思議』事件でダメージを受けたエラリイが復活するまでが割りと早い。あまりウジウジされても困るので良かった。事件解決後に再び心にダメージを受けたエラリイに与えられたセグリマン博士の言葉が良い。事件の展開は面白い。被害者たちの共通点が明かされるあたりから盛り上がってくるな~。他のクイーンの作品も新しく読みたいな。

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    2025年09月25日
  • シャム双生児の秘密

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    ネタバレ

    国名シリーズの中でも異色で残念な感じのする作品。設定としては面白いとは思うんですがどうもエラリーの推理が捜査を混乱させているだけで・・・。一人相撲をとり続けた結果運よく犯人を見つけられた感じが・・・。

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    2025年09月19日
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)

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    ネタバレ

    エラリー・クイーンとニッキー・ポーターのコンビが活躍する短編集(笑)他のものに比べるとエラリーとニッキーのラブコメ的な感じが少なかったですね(笑)内容としてはどれもそれなりに論理的で楽しめるって感じですかね(笑)特に目立って面白いのもなく駄目なのもなく(笑)良かったのは『皇帝のダイス』かな。

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    2025年09月19日
  • 犯罪カレンダー(7月~12月)

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    ネタバレ

    『ものをいう壜』でのエラリーと警視のやり取りが面白かった(笑)そこまで分かってるのに(笑)『三つのR』は『皇帝のダイス』と同じ展開でしたね(笑)全体的に論理的だけど簡単に楽しめる短編集って感じで良かったです(笑)

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    2025年09月19日
  • クイーンのフルハウス

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    ■作品
    3編の中編と2編のショート・ショートから成る短編集。
    3編と2編だからフルハウス、なのかな?

    ■感想
    極めて面白い。元々自分がエラリー・クイーン好きというのもあって、突き刺さった。どの作品も全て面白い。
    これまで短編集はホームズ時代の作品、キャンピオン氏、黒後家蜘蛛の会、等々色々と読んだが、クオリティが違いすぎるという感覚。
    長編でも良いんじゃないかと思える完成度で、中短編なのがもったいないとさえ感じた。収録作品全てが面白い短編集に出会ったのはこれが初かもしれない。
    やっぱり自分はエラリー・クイーン作品と相性が良いらしい。

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    2025年09月13日
  • エジプト十字架の秘密

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    古典ミステリーを読むシリーズ。エラリィ・クイーンはトリックがしっかりしている系のようです。和訳なので読みにくくて疲れますが、他の作品も読んでみたいと思いました。

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    2025年07月29日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    こういう偶然に思える出来事が一連の殺人計画の一部だったというのは面白くないわけがない。マザーグースの歌詞の通りに人が死き、それが果たして偶然なのか何者かの意志によるものなのかについてエラリーも確固たる証拠をなかなか示せなかった。これが館や孤島ではなく、町という比較的広い範囲での出来事だからこそ、デイキン署長も偶然としか思っていなかった。作品を通してエラリーは事件の中に散らばる点を点線で繋いでいたが、それが終盤になって実線で繋がったときはたまらなくワクワクした。十日間の不思議と九尾の猫はそこまで好きではないが、災厄の町、フォックス家の殺人、ダブル・ダブルはライツヴィルシリーズでかなり好きである。

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    2025年07月20日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    決闘の介添人を頼まれたエラリーは、銃の実弾を空砲にすり替えることで流血沙汰を回避しようとする。しかし何者かによって再び実弾にすり替えられ、片方が死んでしまう。弾丸をすり替えたのは誰なのか。遅々として捜査が進まない中、さらなる事件が発生する。
    引き鉄を引いた人間はわかっているのに、被害者を死に至らしめた犯人はわからないという状況が絶妙。登場人物の癖の強さはシリーズ屈指。レギュラーメンバーの警視やヴェリーも大活躍。ヒロインのシーラも、ラスト含めて素晴らしい。
    捻れた事実を解きほぐして真実に辿り着く過程が爽快。特に、サーロウのチャーリーに対する「殺してやる」の意味に驚嘆。

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    2025年07月19日
  • シャム双生児の秘密

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    さすがのエラリー・クイーンと言いたいですが、今回はさすが以上に良かった!
    山火事に閉じ込められるのはいかにもミステリにありそうな展開ですが、ここまで死んじゃいそうなところまで追い詰められるのは、クイーンでは珍しいかと。スリルとスピード感に満ち溢れていて、一気に読めました。
    構成のうまさには定評があると思いますが、こういうスペクタクル感もあるんですねー。
    幕切れがごくスッキリしてるのも、良き。ちょっと作風が変わったかと思うくらいの新鮮さでした。エラリーは大概おしゃべりが長いのですが、火事のことでアクション対応的な部分が多かったのと、いよいよ、というときに皆の心のことを考えていたのが、わ、エラリー

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    2025年07月15日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    ライツヴィルものの第4作目。クイーンは、執筆中だった「インド倶楽部の秘密」でやろうとしたプロットをクリスティの「そして誰もいなくなった」に先を越されてしまい、そのプロットを「ダブル・ダブル」で使ったといわれている。

    ニューヨークのエラリーのもとに届く匿名の手紙。郵便物はライツヴィルで起きる事件の新聞記事だった。病死した隠者、自殺した億万長者、失踪した飲んだくれの物乞い。そこへ父親の失踪を調べてほしいと魅力的な娘リーマが訪ねてくる。エラリーがライツヴィルを訪れ、事件を調べるうちに関係者の死が続き、この事件がマザーグースの童謡に合わせて起きていることに気づく。

    この話の前半の主役は妖精のように

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    2025年06月16日
  • 九尾の猫

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    劇的な終幕を迎えた「十日間の不思議」(1948)に続く1949年発表作。単なる〝思考機械〟から苦悩する探偵へと様相を変え、円熟味を増したエラリイ・クイーン中期を締めくくる傑作だ。

    正体不明の連続殺人鬼にマンハッタンは震撼していた。何れも絞殺で、犯行には絹紬が使われていた。性別や人種、年齢や家庭環境に共通点はなく、動機も解明されない。新聞は過激な記事で恐怖を煽り、殺人鬼を〝猫〟に見立て、新たな犠牲者をその尻尾に付け加えた。すでに尾は五つ。市民らは自警団を作り、不甲斐ない警察と市政を批判。父・リチャードに懇願されて捜査の陣頭指揮を取ることになったエラリイは手掛かり皆無の連続殺人事件に着手するが、

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    2025年06月11日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    とにかくサリーとハワードの愚かな思考と行動にウンザリ。それに付き合うエラリイにさえ苛立った。それだけ血肉が通った人物描写だったんだろう。結末は、犯人がエラリイの性格まで読み込んだ上での計画実行。最後に犯人を追い詰めたとはいえ、殺人に手を貸してしまったエラリイ。まんまと踊らされたエラリイは、これを最後の事件と言い切る。犯人は非常に魅力的だった。

    面白かったんだけど、もったいぶった感じが読みにくい。

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    2025年05月28日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ネタバレ

    記憶喪失状態のハワード視点から始まるのがドグラ・マグラっぽい。そして知らぬ間に自分は人を殺しているんじゃないかと悩み、もしそれが本当なら問題なので警察などには頼めず、エラリーに依頼する。

    実際に殺人を犯したものと思われ、まさかまだ厚みのあるあと1章残っている段階でハワード自身も退場するとは。それでこの残りの厚みとくれば、仕組まれていたのだなと笑
    エラリーもしてやられたり。

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    2025年05月16日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    ネタバレ

    また日本人には馴染みの薄いマザーグースの歌になぞらえた殺人ネタかと思いながら読み始めたものの、今回歌はそこまで重要では無かったので読みやすかった。(分かった方が中盤なんかは面白いのだろうが、分からなくても真相的に問題なし)
    また、おかしな家族の話なのでYの悲劇を思い出しつつ、キャラクターが分かりやすくて良い。
    靴の像の前で決闘する画というのもシュールだが、エラリー含め何人も立ち会っている最中、普通に射殺されて死んだが犯人が分からないという(弾を抜いたはずなのに誰かがいれた)若干捻った事件も面白い。

    落ちは2段構えで、結婚式の最中にエラリーが気づいて中断させるのもドラマ的な演出で、〆は新しい人

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    2025年05月06日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ライツヴィルで二人の男が死に、一人が失踪した。エラリーは失踪した男の娘リーマに請われ、捜査のためにライツヴィルに赴く。三人に関係する人々を当たったエラリーは、一連の事件は童謡になぞらえた見立て殺人であると睨む。最初の三人は「金持ち」「貧乏人」「物乞い」、新たな犠牲者は「泥棒」「医者」「弁護士」「商人」、そして最後の一人が「チーフ」だった。
    仲人役がすっかり板についたエラリー。警視や部下たちは登場せず、エラリーがデイキンやリーマとともに関係先を訪れる中で次々と殺人が起こる。「チーフ」の言葉が出た段階で結末は予測できたものの、それでも捻りが効いている。ライツヴィルには苦い思い出ばかりが溢れているの

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    2025年03月26日