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田舎町に発生した凶悪な殺人事件はT字で彩られていた。T字路に立つT字型の道標に磔にされたT字型の首なし死体、そしてドアに描かれたTの血文字。古代宗教や中部ヨーロッパの迷信等を背景に起る第二第三の殺人にエラリイの推理も翻弄される。有名な読者への挑戦状を付した国名シリーズ中傑作の誉れ高い作品。
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Posted by ブクログ
アメリカはウエスト・バージニアの片田舎で起きた凶悪な殺人事件に興味を抱いたエラリー・クイーン。その惨状は、T字路に立つT字型の道路標識に、首を切られた死体が磔にされており、被害者宅の扉にはTの血文字が残されていた。「T」とは何を意味するのか。やがて同様の殺人事件が離れた別な地域で起き、単身現場にかけ...続きを読むつけるエラリーが事件の謎を解こうと推理を巡らせるが…。NYでの活躍が中心だったエラリーが、クイーン警視とは行動を別にし単身地域を駆け回るところがこれまでと違う点。前半は「T」をめぐっての宗教的象徴、タウ十字架と博学者らしい解釈、古代宗教的な狂信者、裸体主義者村など、事件の異常性を強調するような記述が多く、謎めいた雰囲気を深めている。第2の殺人からエラリーの恩師ヤードリイ教授が登場し、エラリーとの討論相手として議論を活発化させ、時にエラリーのお株を奪う活躍ぶりを見せてくれる。クイーンの国名シリーズ初の5つ星をつけたのは、さすがシリーズ最高傑作といわれるだけあって面白かったから。なにが面白いってエラリイの論理的推理、終盤の3重追跡劇で盛り上げてくれた点。そしてなにより、今回は自分の推理が当たってたから!(しかも読者への挑戦の前にすでに犯人の目星がついていた!!)なんとも個人的な理由だが…そもそも読書とは個人で楽しむものだから、それでいいのだ!(と一人合点)。犯人の名前は途中から明らかにされているが、その正体がわからない。事件関係者の中にすでに紛れているのか、全くのよそものなのか。そして(犯人が)トヴァー3兄弟のうち、一人だけ離れた所に住むアンドレヤの行方をどうやってつきとめたのか…とエラリーが自問する場面で…「なぜ一人っきりのアンドレヤが真っ先に殺されなければならなかったか」とその必然性を考えたときに、半ば直感的に犯人が分かってしまった。第4の殺害現場に落ちていた色の濃い青色のガラス瓶とヨードチンキの描写で予想が確信に変わった。遺体をT字にしたその理由は、狂気的なものではなく、きわめて実際的なものだったのが若干拍子抜けしたが…まぁもっともな理由といえよう。やっと面白くなってきた(って言ったらクイーンファンに怒られそう)このシリーズ。続きもまだまだ楽しめそうだ。
エラリー・クイーンの短編集ばっかり読んでたけどやっぱり長編小説も面白かった。 国名シリーズの中でも傑作といわれている本作はタイトルと中身があんまり関係ないのだけ残念(笑) 私はエジプトとかが大好きやから、舞台はエジプトなのかと思って読んだけど違った。 エラリー・クイーンは本作では最後にはいつも通...続きを読むり素晴らしい働きをするけど最後の最後まで私たちと同じ全くの役立たずやったのが印象的。 短編では40ページくらいで終わらせる為に事件発生から謎解きまであっという間やったから、今回は一体いつになったらクイーンが事件を解決してくれるのかが待ち遠しかった。 あまりにも登場人物が多かったけどいつもながら皆それぞれに個性的で相関図は把握できた。 殺人の動機だけがイマイチ不完全燃焼な感じはしたかな。まあ大事なのは動機ではなく過程なんやけど…何の動機もなく殺人を犯す人だっているとは分かりつつ、やっぱりそこは小説やからドラマチックな展開を期待してしまう(笑)
“〜の悲劇”ものに比べれば、格段の面白さ。ミッシング・リンクものと思わせて、微妙に逸脱させている。解体トリックとうまく絡ませている。
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エジプト十字架の秘密
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エラリイ・クイーン
青田勝
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