夏目大のレビュー一覧
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特に面白いと思ったエッセイは
ジョナ.レーナー
4歳の頃、マシュマロを食べずに15分間待つことの出来た子供のSATスコアは、30秒しか待つことの出来なかった子供より、平均で210ポイント高い結果となった。ここで待つことの出来た子供は、机の下に隠れたり歌を歌ったりして注意を逸らした。
注意のスポットをうまく制御できれば、否定的な思考に捉われそうになっても、危険な誘惑に負けなくなる
ジョン.マクウォーター
キーボードの配列は、使用頻度の多い「A」をわざと力の入れずらい小指の位置に置いてある
(早く打ちすぎるとアームが絡まるため)
1列目に「TYPEWRITER」に含まれるアルファベットを配置 -
Posted by ブクログ
読みおえるまで時間がかかったが、興味深かった。
目から鱗のことが多く、新しい知識を得た。
「進化の道筋が曲がりくねっていたにもかかわらず、その場しのぎの対策だけで作られたにもかかわらず、我々はこれだけの思考力と感情を持ち得た、などと考えるのは正しくない。真実はまったくの逆で、進化の道筋が曲がりくねっていたからこそ、その場しのぎの対策の寄せ集めだったからこそ、我々は今のような姿になったと考えるべきである」。
なるほど~~
自社で扱っているシステムは、二十年前ぐらいから色んな人が色んな部位をその場しのぎで手を加え、致命的なバグが今も絶えず、そのつどまたその場しのぎ。。。なんでこんなシステムを -
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現時点における進化の最終形態は人間だと思いますか?
立派な神経系をもっているのは人間だけだと思っていますか?
いえいえ、人間でなく哺乳類でもなく、脊椎動物でもない、頭足類「タコ」の神経系のなんと密なこと!
タコが好奇心旺盛であること。いたずら好きで好き嫌いもあって、自分を研究する気に入らない研究者には容赦なく水をぶっかけたりすること。闖入者である自分の手を引いて海底散歩をしたことなど。
微笑ましいエピソードと進化ツリーの話が交互に語られています。
タコとの触れ合いに関してはとても興味深くて、カンブリア紀以前からすでに進化を着々と進めていたことなど、「へーーーー!」とワクワクしながら読みまし -
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Posted by ブクログ
・対策が立てられないような深刻なミスの場合、それについて報告するような馬鹿正直なことはしないほうがいい
・情報を引き出すためには、相手に「いま自分は重要なことを話した」と意識させないことが大切だ。そのためには、会話の流れをどうするか、事前によく考えておく。無難なことから話はじめ、少しずつ話題を移していく
・組織内の注意や行動を外向きに保つ方法?いいことも悪いことも、何もかも正直に話す?現実的で達成可能な目標を提示する?できる範囲で現実的な対策を講じ、仕事に集中してもらう
・社内でどれほど異常なことがおきたとしても、危機に伴って社内に生じる混乱に現場で働く社員が巻き込まれないよう、守らなければな -
Posted by ブクログ
大好きな水野敬也氏がお薦めの著書。後述の問題意識の元、フランシス・パーキンズ、ドワイト・アイゼンハワー、ドロシー・デイ、ジョージ・マーシャル、ランドルフとラスティン、ジョージエリオット、アウグスティヌス、サミュエル・ジョンソンとモンテーニュ以上、10人の生涯を通じて、現代人が忘れている内的成熟の価値と「生きる意味」を根源から問い直す。
訳者あとがきより。
本書で著者が最も訴えたかったこと、それは「人間には本来、二つのプロフィールがあるが、現代はそのうちの一方だけが偏重されている」ということだ。二つのプロフィールとは、「履歴書に書かれるプロフィール」と「追悼文に書かれるプロフィール」だ。 -
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ゴビ砂漠ウルトラマラソンに挑むディオン。レースの途中から子犬に出会う。子犬(ゴビ)はディオンに懐き、ディオンとともに走り始める。ディオンはゴビをディオンの住むエディンバラに連れて帰ろうとするが、数々の困難が待っていた。ノンフィクション。愛情のエピソードはそんなに多くなく、ゴビを連れて帰るまでの物語の感じです(物語の後半はそれです)。ゴビのことだけでなく、ディオンの過去、ウルトラマラソンでのライバル・仲間との出来事もあり、内容はたっぷり、でもマラソンのように一定のペースで面白く読めました。何か感ずるものがあったのでしょうが、一匹の犬がたまたま出会った一人の人に懐き、一緒にマラソンをするっていうの
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「オリバーストーンが語る…」全三巻を読み通した。
第一次世界大戦から始まる二十世紀=戦争の世紀から二十一世紀のオバマ政権まで、世界においてアメリカの果たした役割でありながら、アメリカ国内における歴史認識とはいささか異なる面を語る。
日本人にとってわかりやすいのは、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の話だろう。現在のアメリカの一般的な歴史認識では、百万人以上の死傷者を生んだであろう言われる日本本土決戦を回避するために必須であったとされる事が多い。しかし、実際に当時のアメリカ、トルーマン政権は日本は既に戦争継続の国力を欠いており、ソ連へ終戦交渉を始めている事知っていながら、戦後の冷戦時代を見越して、ソ