長尾和宏のレビュー一覧
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日本のコロナ対応について考えさせられた一冊。
町医者の著者が肌で感じたコロナ対応の真実。著者の日記のようなノンフィクションの話で本音で語られています。訪問診療や看取り医の多忙な毎日が記され、現場に行かなくても本書を読めばどんなに医療や介護の現場が苦しんでいるか、批判にさらされやすいかがよくわかります。あまり報道されていないことが多く書かれているように思います。
●著者の管轄ではこの1年でコロナで亡くなった方はいない
がんや老衰などで亡くなった方しかいないとのこと。このことから、がん検診をコロナを理由にして受診控えすることはリスクが大きいと主張されています。
●おひとりさまの認知症の方のコロナ対応という視点
「感染しているから歩きまわらないで」の指示を3分後に忘れ徘徊する認知症の方。街のひとからしたら「勘弁してくれ!!」と感じると思います。でもそれはコロナが2類感染症扱いだから。著者は5類になればもっと柔軟な対応ができるとしています。おひとりさまの認知症の方の対応という視点考えたこともなく、現場の声を世論に届けることの難しさも感じました。
●自宅療養を基本にというけれど
自宅療養?急変したらどうするの?と感じていましたが、それは著者のようなもしものときに往診してくれるような医療体制のネットワークを感じられていないから。わたしの地域は何が足りないんだろうと考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
尼崎市の町医者である長尾和宏先生のコロナ禍の日記である。
新型コロナウイルスもそもそも人間の自然破壊によってモンスター化したウイルスでは…に確かにそう思わざるを得ない。
コロナが蔓延してから日本は遅い、筋違い、中途半端の三拍子がそろっているので見ていられない。
これも同感だ。
災害は常に弱者を襲う。高齢者や貧困家庭など。
2020.8.2の在宅医療の日記は、涙した。
2021.1.1の自分にエール。そうしないとやっていけない現状。厳しい現状。体力、気力がいると思った。
こんなに長くコロナが続くと誰が思っただろうか。
そして今、3回目のワクチン開始の声…。
本当に終息したのか…。
まだまだ、スッキリとは終わらないであろうが、
この壮絶日記で振り返りながら終息を願う。 -
Posted by ブクログ
【歩くと人生が好転する】
歩くだけで病気が治るというかなり極論暴論めいたタイトルではあるが、実際歩くことでセロトニン、ノルアドレナリンが分泌される。歩くということは、抗うつ薬と同じ効能を持っている、というのは経験則から言っても間違っていないだろう。やはり、歩かなければ、ストレスがたまりやすく怒りっぽくなる。
幸せホルモンのセロトニンは、大半が腸で作られているらしい。腸はさまざまなホルモンを放出する内分泌器官でもあるため、腸内環境が悪くなると、脳内ホルモンのバランスも悪くなる。
脳と腸の支配関係は、「脳が上で腸が下」ではないという話が今までに聞いたことがない話で面白かった。腸のほうが上位なので、どちらかと言えば、腸が脳を支配している。
動物に進化した5億年前に、最初に備わった器官は腸。今でもヒドラやイソギンチャクなど、脳や心臓は持たず腸しか存在しない腔腸動物がいる一方、腸を持たない動物はいない。やっぱり脳より腸が先なのだ。胃腸を正しく動かすには、良い食事に加えて、歩いて自律神経を整えること。歩けば腸内環境が良くなる。腸が変われば脳も変わる。
最後に本の一節を忘れないために記しておく。
「歩けば病気の予防になる
歩けばボケを防止できる
歩けばうつも良くなる
歩けば未来が変わる」
歩こう! -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書はPART2であり、同名のPART1となる書籍が、2015年に発刊されている。その時にもベストセラーとなったようだが未読である。しかし、本書から読み始めても全く問題ない。
本書では最初に歩くことによる効用を5点あげている。
①抗酸化物質が増える
②ホルモンバランスをよくする
③テロメアが伸びる
④テストステロンが増える
⑤腸内環境が良くなる
これだけでは少々言葉が難しくてピンとこないが、読み進めていけば、一つひとつ丁寧に説明されている。
著者は、老化の原因を3点があげている。
・細胞の酸化(活性酸素による)
・細胞の糖化(糖分取りすぎによる)
・ホルモンバランスの崩れ
そうすると、歩くことの効用の①から、歩くことは「老化を防ぐ」ということがわかる、同じく効用の②からもホルモンバランスを整え、これまた老化防止に役立つということだ。
著者は、健康に関係する主なホルモンを紹介してくれている。
〇DHEA(ホルモンの母、若返りホルモン)
・アディポネクチン(善玉ホルモン、長寿ホルモン)
〇テストステロン(男性ホルモン、やる気ホルモン)
〇メラトニン(睡眠ホルモン、長寿ホルモン)
〇セロトニン(幸せホルモン)
・オキシトン(愛情ホルモン)
●インスリン(肥満ホルモン)
●コルチゾール(ストレスホルモン)
歩くことで、健康を増進する〇印のホルモンが増加し、逆に健康を阻害する●印のホルモンが減少すると説明されており、これがホルモンバランスをよくするということだ。
歩く効用の④テストステロンが増えるというのは、上記にあるように「やる気」ホルモンの分泌を促進するということである。テストステロンは「男性ホルモン」と呼ばれていても、女性の体内にも存在する。やる気の源だ。
そして、歩く効用の④にあるテロメアとは、染色体の端っこについているもので、寿命の長短に影響するものらしい。これが長いと長生き、短いと短命ということだ。そして、歩くと、このテロメアが伸びるというのである。つまり歩くと染色体レベルで長生き度がアップするということだ。
そして、歩く効用の⑤腸内環境、すなわち腸内フローラのバランスを改善し、健康状態もよく長寿化につなげてくれるというのである。
歩く効用に次いで、歩き方のアドバイスもあった。量より質だそうだ。つまり「歩数」より「歩く姿勢」。
1日1万歩でなくても、10分✖3回を推奨している。
姿勢のポイントもメモしておこう。
・背筋を伸ばす
・しっかり腕を振る
・なるべく大股
・肛門しめる
・下腹部に力を入れる
歩いているときに「よいアイデアが浮かぶというのを、デフォルト・モード・ネットワークに関連付けて説明しているのも面白かった。
後半は、「歩くことによる健康改善」訴える医師として、薬の弊害を主張していた。「処方する阿呆に、飲む阿呆」とは名言である。ただし、「飲まにゃ、損損」とはならないので要注意。
薬が医者の収入源であったり、製薬会社の宣伝を医師がして医者が儲けるというコンビネーションが、無用な薬を増やしており、それが医療保険財政を圧迫しているという意見も痛烈であった。
薬を飲むより、まず歩いて健康を取り戻せ。
実証実験の価値はありそうである。 -
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父が入院し、抹消点滴を始めて数週間が経った。食べ物の経口摂取はしていない。家族が医師と話しをし、胃ろうや中心静脈栄養はせずに、このまま抹消点滴を続けることに決めた。高齢のため、それで良かったのだろうが、終末期医療についてわからないことばかりなので、この本を読んでみた。
長尾先生は「死の外注化」に対して警鐘を鳴らしていらっしゃるが、現代の我々は、死ぬときも、子育ても、料理その他の家事においても、多くの面で外注に頼っているとつくづく思う。
13日前に病院にお見舞いに行ったときは、ずっと横になっていたものの、「素晴らしい」「素晴らしい」と何度も繰り返していた(いい夢でも見たのかな?)。9日前には、頑張って起き上がって時々会話をしてくれたが、その3日後からは言葉を発するのもしんどいようで、ひたすら目を閉じている。
誤嚥をするといけないので水も飲ませないでくださいと言われると、そうする他なく、すべて看護師さんにお任せ状態だ。点滴の量をもう少し減らしたほうがいいのかも、口から食べたいと思っているのかも、わからない。
「素晴らしい」「素晴らしい」と言いながら、穏やかに眠りにつけたらよかったのかもしれない。苦しさがひどくならないことを祈るのみだ。 -
Posted by ブクログ
一人で暮すのはいいが、死ぬときは家族に囲まれてた方がいいなぁ。
趣味もいろいろ作っていこうと思う。
読書メモ:
孤独死:自宅で誰にも看取られずに亡くなる。
孤独死の7割は男性。
警察が介入すかどうか。
最期に警察のお世話になりたくなかったら、かかりつけ医を持つ。
早めに見つめてもらって、かかりつけ医に連絡してもらい死亡診断書を書いてもらえる。
既婚者の帰宅恐怖症→孤独死予備軍
脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンが脂肪燃焼を促進したり、血管内の壁を修復する。
アディポネクチンは女性の方が3割多い。
男性ホルモンのテストステロンはアディポネクチンの分泌を抑制しているという学説もあり。
テストステロンは穏やかに減少→男おばさん、男性更年期障害
テストステロンは脳梗塞や心筋梗塞のリスクを半減するという報告あり。
心のしめつけ(ストレス)、下半身のしめつけ(睾丸の温度を高める)がテストステロンを減らす。
日本の生活保護の利用率は1.6%, ドイツ、イギリスは1割近い。
パチンコ、タバコ → 経済困窮 → 周りの人が離れる → 孤立してますますパチンコ、タバコ → 不摂生、病気 → 孤独死
依存はいいが、依存症はダメ。人はいろいろなものに依存して生きている。依存症は病気(脳内で報酬系が確立した状態で抜け出せない)。
多動のすすめ、一度に複数のことをする。
用事がなくても電話やラインができる友人を3人作る。
習い事を2つ以上。
スナックは近所の友人を作る社交場。
ヤクルトをとる。
ゴミ置き場の女性。
民生委員。
子どもとの同居はストレスを生み、寿命を縮める。
恋のときめき。
1日10人と話す。
厚労省は孤立死と呼ぶ。孤独死の呼び方にはネガティブが感情が付きまとう。 -
Posted by ブクログ
運動(趣味)、食事、睡眠を大事にして、副作用のある薬はできるだけ飲まないようにしています。数年前、先生に勧められ降圧剤を飲んだことがありますが、低くなりすぎるので1年ぐらいで先生と相談してやめました。長尾和宏氏の「薬のやめどき」(2016.12)を読みました。老いを受け入れない人は薬をやめられないとか。老いと病の区別、結構難しいですがw、かかりつけのお医者さんとよく相談していきたいと思います。著者は薬はいけないと言ってるのではなく、「クスリはリスク」と。必要のない薬はやめ、飲むのは最小限にと。
現代医療は薬を始めることしか考えてなく、やめることは想定していない。そして、皮肉なことに総合的に診れないのが総合病院。臓器別縦割り医療で、一つの病名に最低2種の薬が慣例化。患者の方から医者に相談しないと、薬は増える一方に。
何事にも潮時、やめ時、ありますね。私はタバコのやめ時は50代半ば、もう少し早くてよかったと思ってます。酒はやめ時知らずですw。薬は、五木寛之、宇多川久美子両先生の本を読んでからか、あるいは体の調子がいいからか、数年以上前から疎遠になっています。少々のことは、食事を減らし安静にすることで復活してます。著者の言:人間、年をとれば髪の毛、歯の数、飲んでる薬は必ず減るものである。2つの章立てです。①今、あなたが飲んでいる薬のやめどき。それぞれの薬のやめどきが具体的に書かれています。②薬をやめて元気になる人が多い。