堀晃のレビュー一覧

  • 遺跡の声

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    宇宙もののハードSF連作短編集。
    部分部分においては、科学の素養がないと若干退屈な嫌いがあるが、主人公が訪れる惑星で繰り広げられる現象と光景は圧巻の一言。厳然としたScience-FictionだがScience-Fantasyといった趣も強い。

    それにしても、いくらその存在を危機から救った張本人だとはいえ、生命体として自分より一日どころか天文学的な単位の長がある
    トリニティに対して、あたかも自らが高位の存在であるかのようにものを言える主人公の思考回路は理解し難かった。
    まかり間違っても対等だろうと思うが…。

    そのため、意外すぎるあの結末については納得いく部分もあった。元々が地球人の下風に

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    2013年06月05日
  • バビロニア・ウェーブ

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    ―――太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束―バビロニア・ウェーブ。
    いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は膨大なエネルギーを手中にできる。
    傍らに送電基地が建造されたが、そこでは極秘の計画が進行していた。


    俺が今まで読んだ本の中でも屈指のスケールで進行するハードSF

    もうね太陽系の近くに、ほぼ無限のエネルギーを持つレーザー光がある

    この設定でひとめぼれですよしかも長さ5380光年て笑”
    その上、細かい数値までキチンと描写されてて
    さぞ矛盾を出さないための

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    2012年12月30日
  • 遺跡の声

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    銀河の外縁で、恒星系に進出することなく滅んだ文明の遺跡を調査する主人公と、その相棒、結晶生命体のトリニティの出会いと成長と別れの物語。

    さまざまな惑星で遭遇する苛酷な環境と文明の痕跡が、静かで硬質な文体で描かれています。

    印象的だったのは「ペルセウスの指」。
    情報技術だけが高度化し、宇宙へ進出するエネルギーも知識も散失してしまった文明の末路が、わたしたちの未来と重ならないことを祈るのみです。

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    2011年10月06日
  • 遺跡の声

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    トリニティ・シリーズ集大成

     結晶体生命体「トリニティ」との出会いと別れを綴る作品集。先の「地球環」と対を成す作品だ。
    (ここがとても詳しく、正確)

     収録作品は「太陽風交点」「塩の指」「救助隊II」「沈黙の波動」「蜜の底」「流砂都市」「ペルセウスの指」「遺跡の声」。

     このうち、「救助隊II」「流砂都市」が本書だけの短編だが、残念ながらそれぞれ期待するほどのものではな%

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    2011年09月16日
  • 遺跡の声

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    結晶生命体トリニティとの宇宙遺跡調査員の物語。堀さん得意のハードSFの短編を集めた作品集。各々の話とも、きっちりとした科学ネタが盛り込まれていて、SFとしてのだいご味を感じさせる作品集です。

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    2010年10月28日
  • 遺跡の声

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    宇宙に散在する遺跡を巡る調査員の"わたし"と結晶生命体トリニティの活動を綴る連作短編集。イメージ豊かに語られる遺跡がどれも壮大で、美しさすら感じさせる。硬質で静かな文体も良かったね。

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    2010年09月23日
  • バビロニア・ウェーブ

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    SF 長編小説。バビロニア・ウェーブという無尽蔵のエネルギー源が発見されるというお話。地球から 3 光日の距離にあるというレーザー光によるエネルギー源。現実にあったら、地球のエネルギー問題はすべて解消できるのだが...。本作は間違いなく SF 小説だが、バビロニア・ウェーブを解き明かすミステリーの要素もかなり強くでている。確かにおもしろいのだが、もう少し謎解きをしてほしいなと思う。せっかく壮大なお話なのだから。

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    2009年10月04日
  • バビロニア・ウェーブ

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    なかなか面白いと思った。
    400Pあまりを2日で読ませるんだから、そりゃあスゴイよ。

    日本人らしい小説だと思った。
    アメリカSFだったら、バビロニア・ウェーブは、はるかに進化した神のごとき宇宙人が構築したものとして説明されているよね。それに謎解きの話で長編1冊は書かないだろう。大部分を占める謎解き部分は1,2ページを使って説明して、本書ではたった1章の終章部分を膨らませて書くんだろうなあ。
    ハードSFだからあえてそうしたのかも知れないけど、登場人物がそろいも揃って影が薄すぎる。主人公も色々生い立ちとかが書き込まれてはいるけれど、なんだか淡白すぎる。
    結局ゴジラと同じだよね。人間ではなんともな

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    2009年10月04日
  • Genesis されど星は流れる

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    ユニークな作品が多く楽しめた。表題作が特によかった。この本が出た頃はちょうどパンデミックが世界を覆い、家に篭もること、外に出るならマスクを、と言われていた。今でこそマスクは普通になったが、あれ以降世界の風景はすっかり変わった。そして普通になった。
    宮西建礼の作品を読んで思い出したのは辻村深月の『この夏の星を見る』だ。どちらも青春ものだが、『されど〜』はSF的なアプローチが強く、夢やロマンがあった。コロナ禍もあったからだろう、締めくくりの言葉がとてもいい。愚行だらけの人類だが、ほんの少しでも未来への希望が持てるようだった。

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    2026年07月06日
  • バビロニア・ウェーブ

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    太陽系近傍で発見された銀河面を貫く直径1200万キロ、全長5380光年のレーザー光束。"バビロニア·ウェーブ"と呼ばれる謎の光束からエネルギーを取り出すための送電基地に到着した連絡宇宙船の乗員が見たものは…。壮大な構想のハードSF。
    「バビロニア·ウェーブ」(1988)堀晃
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年08月31日
  • バビロニア・ウェーブ

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    ネタバレ

    設定は壮大。スペースコロニー(宇宙植民島)生まれの主人公の生理の地球生まれの人間との違いの考察は興味深い。話の展開はちょっと地味に感じた。

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    2024年09月18日
  • Genesis 一万年の午後

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    ■個人的なメモ

    [△]久永実木彦「一万年の午後」/ヒト絶滅後、一律なマ・フたち、聖典、宇宙の地図づくり、変化しないこと。
    [▽]高山羽根子「ビースト・ストランディング」/ビースト挙げ競技、旧野球場。
    [○]宮内悠介「ホテル・アースポート」/宇宙エレベーター、ホテル、殺人事件。
    [△]加藤直之「SFと絵」/ゲーム「ディガンの魔石」以来ファンです。
    [○]秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/旧吸血鬼の「夜種」、人間は王族、ローマの休日、好みのキャラ、好みの設定、好みの会話。
    [△]松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/技術的失業、AI、ロボット、ベーシックインカム、治験、星新一さんっぽいオチ。

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    2023年06月11日
  • Genesis 一万年の午後

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    おもしろいシリーズだから愉しみ

     最初に大好きな堀晃作品を読んだ。土地勘あるからスラスラ読める。堀さんの近況報告みたいなものかな。

     最も楽しみにしていた久永作品を最後におき、順番に読む。高山羽根子作品は最初から乗り切れずパス。宮内悠介作品はミステリー感覚て肩透かし。秋永麻琴作品がとても楽しかったぞ。これ別作品も読みたいってことで発見のワクワク感で持ち直す。松崎有理さくひんは少しトーンダウンて、次の生首って作品はさっぱり乗り切れずに少しコーヒータイム。

     リフレッシュ後の宮澤伊織作品は、これまた秋永作品同様にアクションつぽくてとても良かった。これも発見だ。アンソロジーはこれが醍醐味。

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    2022年04月02日
  • Genesis されど星は流れる

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    SF。短編集。
    どの作品もまずまずな感じ。
    メンツ的にもハズレはないか。
    異様な世界観が魅力の、空木春宵「メタモルフォシスの龍」。
    爽やかな青春SF、宮西建礼「されど星は流れる」。
    上記2作品が好き。

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    2022年02月01日
  • Genesis されど星は流れる

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    数学は苦手だが松崎作品が読めて嬉しい。表題作のように、今の世の中はSF作家の腕の見せどころではないだろうか。

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    2021年01月26日
  • Genesis されど星は流れる

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    理解しやすいSFが、減った気がする。設定が複雑過ぎて読むのが億劫になる中、この作品集は、サクサク読める。これ、とても大切。難しい事を易しく表現するのは、作家の技術です。偉い!楽しく読めた。

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    2020年11月01日
  • Genesis 一万年の午後

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    魅力あふれる6つの異世界。没入した頃に物語が終わるので現実世界に取り残された気持ちになる。
    年1,2回ペースで続刊予定ということで楽しみ。

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    2019年04月27日
  • SF JACK

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     SF界隈での著名人・新人引っくるめてのアンソロジー集です。SFにはあまり馴染みがなく、フィリップ・K・ディックは好きですがそれもアニメ『PSYCHO-PASS』の影響で最初からというわけではなかったので、慣れる、と言うか、映画は好きなんですが小説はなかなか食指が伸びず、アンソロジーならまだ読めるかな?と言う気持ちで購入しました。
     冲方丁さんは、『マルドゥック・スクランブル』を読んでいましたし、新井素子さんは名前くらいは聞いたことがあるなあ、『グリーン・レクイエム』は読んだっけな、夢枕獏さんは『陰陽師』だなあ、とか。
     個人的に好きなのは宮部みゆきさんの作品。ロボットとの哀愁漂う感じが好き。

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    2017年05月14日
  • SF JACK

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    SFアンソロジー。
    新しい作品ばかり。こういうの読みたかった!
    苦手なのもあったけど、全体的には十分に満足。

    吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」:中世ヨーロッパ的な雰囲気とSFの組み合わせが斬新。
    上田早夕里「楽園(パラディスス)」:意識の移植?人格のお話?ちょっと切ない。
    小林泰三「草食の楽園」:別の惑星での文明の発達のお話。読みやすい。好き。
    新井素子「あの懐かしい蝉の声は」:第六感。哀愁漂う感じ。
    宮部みゆき「さよならの儀式」:ロボットとの別れ。切ない。
    夢枕獏「陰態の家」:オカルト。これはSF?ファンタジー?

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    2016年08月07日
  • SF JACK

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    いろんなジャンルのSFがある。
    楽しくてワクワクってよりも、ちょっと手を伸ばすのに躊躇してしまう怖さを含んでいるかのような。

    山田正紀著
    「別の世界は可能かもしれない」
    以降はそんな感じに思えた。

    宮部みゆき著
    「さよならの儀式」
    はホロってくる感動作

    夢枕獏著
    「陰態の家」
    有名で知ってはいたけど初読。読みやすいし、傀儡(くぐつ)屋の妖的な話に引き込まれる。

    新たな作家さんの発掘にもなったかな。

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    2016年05月11日