バビロニア・ウェーブ

バビロニア・ウェーブ

小説・文芸
950円 (税込)

4pt

銀河面を垂直に貫く、直径1200万キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束――バビロニア・ウェーブ。いて座α(アルフア)方向、太陽系から3光日の距離に発見されたこの光束が、いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は厖大なエネルギーを手に入れられる。この想像を超えた光束の傍らに、送電基地が建造された。基地との連絡船運航にあたっていた操縦士マキタは、あるとき緊急事態発生の報を受け一人の重要人物と謎の積荷とを運ぶよう命じられた。だが到着した基地には誰の姿もない。そしてここでは極秘裏に、ある計画が進行していたのだ。日本ハードSFを代表する傑作。星雲賞受賞。

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バビロニア・ウェーブ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    太陽系を囲む様に巨大なビーム束が発見された。
    それは発生した地球の時間と照らし合わせて
    バビロニアウェーブと呼ばれた。
    主人公は発見者の博士を乗せて
    前線基地へと事故調査に行き、そこから
    物語が展開していく。

    ・バビロニアウェーブは地球に無尽蔵の
    エネルギーを与えた。

    ・地球には送れるが、反対側に照射した
    レーザーに手を加えるとまるで意思が
    あるかの様に振る舞う

    ・実はバビロニアウェーブは
    一つではなく、宇宙に張り巡らされていた
    網の様なものだった。

    これらを含めたラストまでの内容を
    ハードさを確保しながら
    読みやすく書いてある。

    作者唯一の長編だということが
    残念。

    読むべき傑作。

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    >2年近い調査で明らかになった定在波の姿は、
    >両端がレーザーを反射する作用をも持つ重力場からなる、
    >直径1200万キロメートル、全長5380光年の、
    >銀河系を垂直に貫くレーザー光束だった。


    地球から3光日という太陽系の端っこにとんでもないスケールの舞台があって、
    そこで不可思議な出来事が起きる。
    その原因は何か?
    そもそも何故こんな光束が存在するのか?
    地球からやってきた教授の謎めいた目的とは?

    というストーリーは、まさにハードSFそのものといった感じ。
    つまり、SF的なもの・舞台についてのあれこれがメインで、決して背景にはならない。
    ラストで明らかになるバビロニア・ウェーブの全貌には、急激に視野が広がる、SFならではの気持ちよさを感じさせてくれます。

    30年以上前の本ですが、古さを感じさせない良作。

    ・・・古さといえば、ひとつありました。
    「セチ」が「CETI」と書かれています。
    今は、
    「SETI」―Search for Extra-Terrestrial Intelligence―地球外知的生命体探査
    と言います。

    当時は、communication with extra-terrestrial intelligence―地球外知性との交信
    だったのですね。

    2
    2019年09月06日

    Posted by ブクログ

    太陽系辺縁で発見された高エネルギービーム帯の謎。
    人間には計り知れない宇宙の不可解さがあり、すごく怖いけどそこが面白い。
    宇宙育ち特有の感性が細かくて実在感がある。
    謎も残るけど、宇宙は謎でそれもよし。

    1
    2021年02月15日

    Posted by ブクログ

    エンタメとしての読みやすさより
    科学的な作り話としての造形を追及したガチハードSF
    にしてももう少し整理したほうが良いとは思うのだが
    これはこれで良いのである

    1
    2019年01月12日

    Posted by ブクログ

    ―――太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束―バビロニア・ウェーブ。
    いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は膨大なエネルギーを手中にできる。
    傍らに送電基地が建造されたが、そこでは極秘の計画が進行していた。


    俺が今まで読んだ本の中でも屈指のスケールで進行するハードSF

    もうね太陽系の近くに、ほぼ無限のエネルギーを持つレーザー光がある

    この設定でひとめぼれですよしかも長さ5380光年て笑”
    その上、細かい数値までキチンと描写されてて
    さぞ矛盾を出さないための考証が大変やっただろうと思う。

    天文学の最先端の問題に対するアプローチも兼ねた
    想像力の翼を広げて読む作品

    1
    2012年12月30日

    Posted by ブクログ

    SF 長編小説。バビロニア・ウェーブという無尽蔵のエネルギー源が発見されるというお話。地球から 3 光日の距離にあるというレーザー光によるエネルギー源。現実にあったら、地球のエネルギー問題はすべて解消できるのだが...。本作は間違いなく SF 小説だが、バビロニア・ウェーブを解き明かすミステリーの要素もかなり強くでている。確かにおもしろいのだが、もう少し謎解きをしてほしいなと思う。せっかく壮大なお話なのだから。

    1
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なかなか面白いと思った。
    400Pあまりを2日で読ませるんだから、そりゃあスゴイよ。

    日本人らしい小説だと思った。
    アメリカSFだったら、バビロニア・ウェーブは、はるかに進化した神のごとき宇宙人が構築したものとして説明されているよね。それに謎解きの話で長編1冊は書かないだろう。大部分を占める謎解き部分は1,2ページを使って説明して、本書ではたった1章の終章部分を膨らませて書くんだろうなあ。
    ハードSFだからあえてそうしたのかも知れないけど、登場人物がそろいも揃って影が薄すぎる。主人公も色々生い立ちとかが書き込まれてはいるけれど、なんだか淡白すぎる。
    結局ゴジラと同じだよね。人間ではなんともならないものを中心に置いて、その周りを科学者とパイロットがウロウロするっていう感じ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    太陽系近傍で発見された銀河面を貫く直径1200万キロ、全長5380光年のレーザー光束。"バビロニア·ウェーブ"と呼ばれる謎の光束からエネルギーを取り出すための送電基地に到着した連絡宇宙船の乗員が見たものは…。壮大な構想のハードSF。
    「バビロニア·ウェーブ」(1988)堀晃
    #読書好きな人と繋がりたい

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    銀河系を垂直に貫く全長5380光年(端から太陽系まで届くのにもバビロニア以前に発信されていることに!)、直径1200万Km(水星軌道の1/10もの直径!)のレーザー定在波(終端で反射している!)が太陽から3光日(遠いような近いような微妙な距離!)はなれたところに発見される。これは自然のものなのか?観測ステーションに研究者たちが執りつかれたように謎を解こうとするのですが、不可解な事故が・・・

    何でそんなに深宇宙にあこがれるのか共感できないまま、物語は進んでいきますが、もはやそんなことはどうでもいい。
    直径5Kmの反射鏡を備えたレーザー推進の遠距離連絡艇で、直径100mの観測基地に向かい、遠心重力環境で育った人はコリオリの影響がない環境にいると酔うなど、そのハードな科学的設定にくらくらきます。自分が当たり前と思っている世界を相対化して見たときに、実は不思議な環境にいるのだということがわかってくるというSFの醍醐味のみで押してくる作品だったのだ。オチよりもイメージが強烈で忘れがたい作品となりました。

    イラストレーターの加藤氏によるコラムが最高!

    0
    2015年02月08日

    Posted by ブクログ

    地球から三光日の距離に発見されたエネルギー源、バビロニア・ウェーブをめぐる物語。

    宇宙SF小説読んだのって、ガンダムと銀河英雄伝説ぐらいやなw
    でも、いわゆる本格的SFって初めてかな?

    面白かった。
    全般的にミステリーっぽいところも読みやすかったのと、宇宙に関する細かい設定や説明が、コズミックフロント見続けてきたおかげで、うんうん!って納得できたのも大きいかなw
    逆に言うと、あまり宇宙について知らなかったらちょっとわかりづらいかも。。。(僕もわからないとこあったし、、、)

    もう少し各キャラの内面が分かりたかったかな、と言うのと最後の結末がもう少しわかりやすかったら、もっと最後にスッキリできたと思う。

    ただ、とにかく、この本のおかげでSF小説に対してかなり興味がわいたし、読める!と言う手応えもつかめた。
    これはありがたい!!!

    0
    2013年09月13日

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