カミュのレビュー一覧

  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    初めてのカミュどころか初めての哲学書?だった。
    難しい。様々な哲学者や名作を引用しながら不条理について、自殺についての文章が羅列してあった。何を言ってるか咀嚼しきれなかった箇所も多々あったが著者が記したいサビの部分はすっと入ってくる。

    反抗、自由、熱情。この世界の不条理を受け入れ、それでいてなお意識を動かし反抗し続ける、自殺を拒否する。

    個人的には、これほどまでに力強く、反抗の意思を示した著者の最期は交通事故だというあっけなさに強く関心をひかれるし、カミュの生い立ち、思想の元というところも知りたくなった。

    小説として書かれている異邦人も手元にあるため、読む。

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    2026年05月10日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    文章表現は少し難しかったが、ここまで人生観を考えされられる作品を初めて読んだ。日本の集団主義的な文化や昨今のSNS普及により同調圧力がより高まっていると感じる。

    田舎のような閉塞的なコミュニティでは、「正解」は周囲が決めるものだったが、大学時代から都市部での生活に変わり、良い意味で他人の関与がなくなり、自身の価値観で成り立つようになった。今まで気づかなかっただけで、不条理を感じていたのかもしれない…

    これから豊かな人生を送るために、
    自身の本音に従って正直に生きたいと思った。


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    2026年04月24日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    「Il faut imaginer Sisyphe heureux」と彼が「シーシュポスの神話」にて述べたように、世界の捉え方は一切、その捉える主体であるその個人の意思によって定められるのだと自身は感じるのである。死という有限、別れ。それら事情に涙が付随するのはそこに我々主体が悲しみをもたらす意味を付随するからであり、その付随する行為は無意識的に思われるようで極めて能動的な営みなのかもしれない。すなわち彼が「慣れ」という言葉を多用するように、世界に溢れる制約=不条理は決してその事象そのものが不条理たるわけではなく、むしろ不条理と捉える我々主体の上に成り立つ概念であり、したがって慣れてしまえば、

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    2026年04月12日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    君は死人のような生き方をしているから、自分が生きているということにさえ、自信がない。私はといえば、両手はからっぽのようだ。しかし、私は自信を持っている。自分について、すべてについて、君より強く、また、私の人生について、来たるべきあの死について。そうだ、私にはこれだけしかない。しかし、少なくとも、この真理が私を捕えていると同じだけ、私はこの真理をしっかり捕えている。

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    2026年04月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    僕は言葉の上では絶望したがりなので浅はかにもカフカが好きなんだと思っていたけれど、もしかするとカミュのほうがよっぽど性に合っているのかもしれない。"どうしてこんな悲しいことが起きているのに自分は泣けないのだろうか"と考えた夜があったけれど、あの日の僕が少しだけ慰められた気がした。言葉にすることは、自分を取捨選択するというよりも、自分を言葉のとおりにすることなのかもしれない。だからこそ、ムルソーの極度な誠実主義は彼に黙ることを最善とさせたのだろう。

    僕は極度に自己を中心とした世界に生きている。そのおかげか、所謂倫理観というものを人並みほどは持ち合わせていないらしく(友人に指

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    2026年04月04日
  • 転落

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    信用できない語りの中に、社会を鋭く突き刺すような言葉が幾つも潜んでいる。隷属と後悔は、安寧を呼ぶのかもしれない。裁かれる前に悔悛……することができればどんなに楽か。

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    2026年04月02日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    人が人を裁く時、人間はこうあるべき、という倫理のもと理由をつける。人が神を信仰するのも、何か理由を求めてのことだろう。弱さゆえ、こうすれば救われると信じたい。主人公のルムソーはそんな弱さを超越した自身の真理をもっている。強い光だと思った。夏の太陽みたいに。

    ルムソーの生き様、わたしはめちゃくちゃかっこいいと思ったし憧れすら感じたけど、実際にこんな人間がいたら理解されないんだろうな。悲惨な事件があったとき「何でこんなことが出来るのか理解できない!」という声をよく聞く。犯人の動機、背景を突きつめていく。みんな理由がほしいんだ。

    理由って本当に必要なんだろうか、って考えてしまうね。太陽のせいだと

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    2026年03月11日
  • ペスト

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    個人的にめっちゃ好きな作品。コロナ禍に読んだこともあり面白かった。
    ペストという病気が流行った封鎖された社会で、人々の動乱を描いた作品。人の心理がよく書かれている。
    ラストが急だった気がして、そこが少しモヤモヤした。

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    2026年02月23日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    残酷ではないのだろう、きっと何も知らないまま生きていただけ。愛も悲しみも幸せも感じられないまま育ってしまったのだろう。海の美しさに目を奪われながらも怒りや憎しみが抑えきれない彼を誰も許すということはできないのだろうか。何かを訴えかけるような太陽のせいという言葉にやはり引っかかる。考えさせようとしてくる作者が好きだ。

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    2026年02月22日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    今までで一番揺さぶられた小説。主人公ムルソーの言動は読者の生活、人生そのものの基盤を根本から揺るがす。ムルソーは明らかに真理である。そしてそれは悲しいほどに非人間的で無関心な真理である。読んでいて苦しくなるが、これほどの重大な問題を突き付けてくるという意味で素晴らしい小説である。

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    2026年02月21日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    頂上を目がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに充分たりるのだ。いまや、シーシュポスは幸福なのだと想わねばならぬ。

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    2026年02月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • ペスト

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    作中のペストの災厄は、経験したコロナパンデミックとよく類似していて驚いた。
    そして、そのリアリティ、解像度の高さに感嘆。

    パンデミックの不条理の中で、様々な人が何を感じ、あるいは感じなくなっていくか、本当にコロナで見た光景だった。

    文体は、原著は読めないですが、本訳を読んで感じるところは、正直まどろっこしい感じで好きではないです。これがフランス文学流?

    ただ、主人公医師のリウーの倫理観、というより作者カミュの誠実さ?は大好きです。どうしようものない不条理、絶望や虚無、無意味が取り巻く中で、愛や倫理を失わず、生きようとする様は、そうあるべきだと深く共感できるところです。
    その観を、パンデミ

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    2025年12月05日
  • ペスト

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    高校生の時、カミュの異邦人を読んだのにサッパリ分からなかったのが、45年たってこのペストを読んでみたらよく分かった。やっぱり読解力が着いて来たんだろう。

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    2025年11月05日
  • ペスト

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    言葉にできない感情を表現するのが上手すぎる。それ故に印象的で心に残る言葉がたくさん出て、ずっと感情を揺さぶられている感じがする。

    ひたすらに先の見えない暗い話で、絶望に絶望を重ねる話なわだけど、絶望の中ですがるように、もしくは不意に見えた友情だったり愛情だったりがことさら輝いて見えるのが良い。
    それすらも不条理に飲まれてしまうんだけど、その虚しさが味わい深い。

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    2025年10月14日
  • ペスト

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    ペストの混乱の中にあっても、それぞれが自分の心を裏切らないように生きているところが、何よりよかった。
    個人の力ではどうにもならないことがある世の中だけど、自分の中にある道徳みたいなものに従って生きるのが、後悔しない生き方なんだろうと思った。

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    2025年12月08日
  • ペスト

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    コロナ禍の前に読みました。カミュ、フランス文学って食わず嫌いでした。名作古典ておじさんになってから紐解いた方がいいみたい。読み終わるまで体力を使います。若い時に読んだ方がいいみたいです。

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    2025年07月13日
  • ペスト

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     とても読みにくいが、とても面白かった。難解な文章でも読み進めさせるストーリーのリアルさに惹かれた。ロックダウンされた街で、住民たちが恐怖と疑心暗鬼でさらに事態を悪化させる、という展開を勝手に思い描いていたのに、フィクションというより人間観察記録と感じた。
     昨年5月頃の緊急事態宣言中に、異様な雰囲気を肌で感じながら読みたかったな。

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    2025年01月31日
  • ペスト

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    ペスト
    著:カミュ
    新潮文庫 か 2 3

    ペストは、14世紀、東アジアで流行が始まり、中央アジアを経由してヨーロッパで猛威をふるった。
    人類の歴史史上、14世紀は、唯一人口が減少した世紀であり、その原因はペストであった

    現在もマダガスカルをはじめ、散発的にペストの流行が発生している

    本書のように、ペストが突然、大都市を襲うというようなことはあながちあり得ない話ではない

    一方、作者のカミュは、「シーシュポスの神話」、「異邦人」といった、不条理を扱う作家である

    ペストの初期から、都市がロックダウンしたあとの人々の生活と、その心理をリウーという医師の目で描いたのが本書である。ある意味で、「

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    2024年05月15日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    シューシポスとはギリシア伝承で言うところのシジフォスである。石を山の上に運び上げる重篤で虚無的な刑罰に処せられた悲劇の男である。そんな虚しさ空しさに就いてを徹底的に語り尽くしたアルベール・カミュの代表的な評論。シューシポスの神話を読んだらぜひとも旧約聖書の伝道の書またはコヘレトの言葉を読んでみよう。此の世の空しさが痛いほどに理解できることだろう。

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    2023年08月30日