カミュのレビュー一覧

  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    ネタバレ

    通勤の地下鉄でこの本を読んでいると、荒涼とした世界の無機質さや奇怪さが迫ってきて気持ち悪くなってくる。哲学が辿り着いた理性の限界という結論には同意しつつ、だから神を信じるというのは「飛躍」だとして、キルケゴールに代表される実存哲学を退けるカミュ。クリスチャンとしてはカミュの示す生き方を受け入れるのは難しいが、悲惨な戦争を経て生み出されたカミュの思想をクリスチャンも無視はできない(教会がその戦争を止められず、加担すらしたことも考えると尚更)。「飛躍」がないからなのか、より近い時代だからなのか、訳文のためなのか分からないが、キルケゴールよりは難解でない気がする(それでもかなり難解だが)。

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    2017年03月19日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分なりにカミュの「不条理の哲学」を要約すると以下のようになる.人間はその理性から,世界の全て,万物の理を知ることを欲する.しかし,世界は自ら何も語らず,そこに存在する.人間の理性では,世界を理解することは到底敵わない.つまり,人間は世界に産み落とされた段階で,わかるはずのないものを知ろうとするという絶望を体験することになる.この二つに引き裂かれた状態を「不条理」と呼ぶ.この不条理な状態に対しては二種類の対応の仕方が思い浮かぶ.一つは,不条理を生きることであり,もう一つは,不条理な世の中から逃避する,即ち,自死である.究極の選択である自死に対して,生きることを選択するということはどういうことか

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    2016年09月05日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    肌感覚で分かるというのは難しい。
    文化や歴史の違いなのか、原語で読めれば違うのかもしれないけれど。

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    2014年09月21日
  • 最初の人間(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ○十年ぶりのカミュ作品。まさかの新刊行……昨年じゃん、映画公開もされてたのね。全然気づかなかったわ。
    うん、まぁ、未完も蜜柑、幼少年時代しか描かれていないも同然だものね、このあとの展開が本題だものね、どうやらきびしい内容っぽい……もんね。そんななか、叔父さんとのシーンが微笑ましくてとてもいい。

    小説そのものより、作家カミュがどんなふうに物語を紡いでいくのか、その過程が分るところが興味深い。思ったより行き当たりばったり!? 
    これまで、著者の生い立ちは気にも留めていなかったが(笑)、『異邦人』をはじめ、カミュ作品にフランスらしからぬ暑さと砂埃がつねに漂っている理由がようやく理解できた。

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    2013年12月05日
  • 最初の人間(新潮文庫)

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    カミュの自伝的小説。
    実はカミュを読むのは初めてだったんだけど、想像と違って読みやすかった。訳者の方が良いのかもしれない。

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    2013年01月03日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    アルベール・カミュの「反抗的人間」を
    「現代」という雑誌(ジャン・ポール・サルトル)で
    フランシス・ジャンソンが批判したことに端を発した、
    「カミュ=サルトル論争」を収録した本。

    ものすごく高度なんだけれど、
    所詮は口喧嘩でしかないという印象。

    サルトル側が革命に身を投じないカミュをフルボッコにしていて、
    ちょっとカミュが可哀そうでなんか見てらんない。
    いや、読んでらんない。

    結局、
    カミュもそこに乗っかって罵声を浴びせているので、
    まぁどっちもどっちです。

    カミュがハブられた瞬間、
    という歴史的な意義は高いのだろうけれど、
    それだけ。

    勝者であるサルトルもそ

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    2012年05月03日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    ケンカをしたいだけなんだろう。知識人の痴話喧嘩。資本と社会、貴族意識に揺らぐフランスで、頭はいいが、どちらも正解と言い難い論者二人の話し合い。多分現代ならどうでもいいこともあるでしょう。アカデミーなサルトルの勝ちなのかな。

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    2011年05月08日
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)

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    俺はカミュのファンである。でもこれはなんか読みにくいというか入りにくかった。よく分からん。
    またいつか読み直したいと思う。

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    2009年10月07日
  • ペスト

    jun

    購入済み

    翻訳に難?

    カミュがノーベル文学賞作家というので、2017年のノーベル賞受賞後にまとめ読みしたカズオ・イシグロの著作やパール・バック(1938年受賞)ヘルマン・ヘッセ(1946年受賞)、アーネスト・ヘミングウェイ(1954年受賞)、アレクサドル・ソルジェニーツィン(1970年受賞)等々の著書を思い浮かべていました。しかしこの「ペスト」は期待外れでした。医者のリウー、判事のオトン、記者のランベール、パヌール神父、市役所吏員グラン等々多彩な人物設定はうまく組み立てていると思いましたが、登場人物それぞれの主観の記述を排して、なるべくリウーの観察とグランの記録による客観描写に心がけて読者の想像力に訴えたと思われる

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    2020年06月22日