カミュのレビュー一覧

  • ペスト

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    ネタバレ

    印象深かったのはパヌルー神父の演説の変化。主語が「あなたがた」から「私ども」に変わったことが感動。他人事でなく「我々のこと」なのだと忘れてはならないと思った。

    「すでに大病等に悩まされる人は、他の病気からは免除される」というコタールの考えも印象的。

    リウーさんは囲いの中の人であると同時に、囲いの「外の人」としての役割も兼ねていたように思う。彼の妻が遠くで療養している、という設定は、「オランの町の外の人の気持ち」も読者に味わってほしかったから与えたものなんじゃないのかなと思った。

    てか正体不明の「語り手」、あんたか〜い! 予想がことごとく外れてた。最後のほうで「分かった、この人しかいない!

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    2026年09月01日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    協調性や共感性の弱い、言ってしまえば社会不適合者の話かと思い読み進めていたがそうではないようだ
    こうあるべきだ という多数派の考える常識(常識として良いか分からないが)を外れたものが異物とされる不条理が描かれていた。
    面白い

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    2026年08月30日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    死刑を宣告された直後のムルソーがとても印象的。
    昔父親が死刑執行を見に行き、胃の内容物を吐いたことを思い出すムルソー。そして彼は死刑執行場面をたくさん見てら、吐きたいと考える。そうできることを想像し、喜悦の波に飲まれる。

    彼は母親の葬儀で泣かなかった。このことからムルソーは、一般的な感情が欠けた異質な存在と捉えられてしまった。でも彼に感情がないわけではないと思う。何度かママンの言葉を思い出したりもしてるし。
    私にはムルソーが、「一般人」たちの共感性や迎合性、演技のできるさまを羨ましがっているように見えた。
    だから「人と同じように死刑執行を見て吐きたい」と思ったのかもしれない。

    ぼんやりとし

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    2026年08月23日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    名作にはやはり、名作と言われる所以がある。

    いや〜〜〜思ったよりも全然読みやすくて、
    そして嫌いじゃない。むしろ好き。
    なんだろう………
    苦しい&暗い気持ちにならない名作って
    意外にも少ないんだよなぁと改めて感じつつ、
    この作品はなんでだかかなり前向きな気持ちになる。
    勿論、ムルソーの考えや動機の全てを受け入れるという訳ではないけれど、少なくとも納得や共感する部分があって、
    さっぱりしたというか…そんな感じの気持ち。

    カミュの『ペスト』をずっといつ読むか…
    と思いながらなかなか踏み出せずに、
    短めな今作を読んでみたけれど、
    より他の作品も読んでみたい!!と思った!

    ちなみに、ワン

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    2026年08月16日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    おもしろかった!!2日で読んだ
    不条理文学ってなんだって思っていたけど、なんとなーーくわかった気がする。

    夏の描写が多くて、夏にぴったりだった。主人公の裁判のときに、人間性まで見られるの不思議〜

    サルトルも、読んでみたいな

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    2026年08月14日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    自分と主人公を同一化して読んでしまった

    どこまでも自分の内心に自由であろうとすることは罪なんだろうか

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    2026年07月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    サイコパスというか不条理なんだなぁ
    主人公の目を通しての情景描写がめっちゃ綺麗
    ちょっと難しい物語でした

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    2026年07月03日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    不条理とは理屈の通らない不運、不幸。それは幸せとは真反対の現象である……そんな考えが覆される小説だった。
    人間は生まれてから死ぬまで等しく不条理の支配する世界で生きている。それはある意味で平等な幸せなのではないか?ムルソーの顛末を読み、そんな思いを抱いた。
    ムルソーは罪人なのか。殺人を犯した罪はある。だが、死刑を受けるほどの罪人ではない。善良で平凡な男だ。では何故、死刑判決を受けたのか?彼が自分自身、そして他者に真摯で誠実だったからだ。
    母の死に涙を流さず、悲しむ振りもせず、神を信じないと言う。アラビア人を殺した理由は「太陽のせい」。
    ムルソー以外の人間はどうか?皆、大なり小なりの嘘をつく。演

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    2026年06月06日
  • ペスト

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    5年位かけてようやく読み終わった。
    (半分は2日で読み終わった。)

    すごく真面目な文章の中で、やさしさや美しさに感動させられる場面があって、凄く良かった。

    タルーとリウー良かった。

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    2026年05月17日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

     何度か読んだことがある作品だけど、シーシュポスの神話を読んで改めて異邦人を読み直した。シーシュポスが繰り返し岩を持ち上げるように不条理を生きるという姿がここではどのように描かれているのかという視点を持って。

     主人公ムルソーは太陽、自然、夕暮れ、女、世界の色々な物事の美しさを感じ取る能力はある。しかし物事へのこだわりは極度に薄い。ほとんど全てのものが彼にとってはどうでも良いことだ。母の死すら彼の心に大きな感動を与えることはない。その感情の薄さや、「太陽のせい」で人を殺す論理の通らなさは、字義的には「不条理」という言葉に沿った人物のようにも見える。しかしカミュのいう不条理は単なる意味の通らな

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    2026年05月17日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    ネタバレ

    学生時代に読んでから、30年ぶりの再読。
    当時は「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ」という衝撃的な導入と、「シーシュポスは幸福なのだ」という結びの強烈なイメージを、どこか詩的な情景として受け取っていただけのように思う。それでも好きな本の一冊でした。
    今回、改めてもっとちゃんと読んでみようと思って、英語版をメインに日本語版も併せて(AIとも議論しながら)一文ずつ論理を追いかけてみました。

    カミュの言う「不条理」とは、単なる理不尽さのことではない。それは「なぜ」と問い続ける人間と、沈黙し続ける世界との間に生じる、終わりのない摩擦の状態。

    多くの思想家や作家は、その沈黙の

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    2026年05月16日
  • 転落

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    信用できない語りの中に、社会を鋭く突き刺すような言葉が幾つも潜んでいる。隷属と後悔は、安寧を呼ぶのかもしれない。裁かれる前に悔悛……することができればどんなに楽か。

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    2026年04月02日
  • ペスト

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    個人的にめっちゃ好きな作品。コロナ禍に読んだこともあり面白かった。
    ペストという病気が流行った封鎖された社会で、人々の動乱を描いた作品。人の心理がよく書かれている。
    ラストが急だった気がして、そこが少しモヤモヤした。

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    2026年02月23日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    頂上を目がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに充分たりるのだ。いまや、シーシュポスは幸福なのだと想わねばならぬ。

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    2026年02月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    カミュの代表作を読めて良かった。ムルソーと同じことがいつ誰に起こるか分からないことを改めて思い知った。

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    2025年12月13日
  • ペスト

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    作中のペストの災厄は、経験したコロナパンデミックとよく類似していて驚いた。
    そして、そのリアリティ、解像度の高さに感嘆。

    パンデミックの不条理の中で、様々な人が何を感じ、あるいは感じなくなっていくか、本当にコロナで見た光景だった。

    文体は、原著は読めないですが、本訳を読んで感じるところは、正直まどろっこしい感じで好きではないです。これがフランス文学流?

    ただ、主人公医師のリウーの倫理観、というより作者カミュの誠実さ?は大好きです。どうしようものない不条理、絶望や虚無、無意味が取り巻く中で、愛や倫理を失わず、生きようとする様は、そうあるべきだと深く共感できるところです。
    その観を、パンデミ

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    2025年12月05日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    高校生の時の課題図書。当時は全く良さがわからなかったので、いつか再読してみたいと思っていたら高校生の息子が課題図書として持っていたので再読。

    当時意味のわからなかった主人公。日々の安らかな生活や欲望に忠実な人間らしさを備えている普通の人間にもかかわらず、母の死に対する悲しみや人への興味や愛情を対外的に示さなかっただけで、偶然の正当防衛とも言える殺人に対しても極刑をうけてしまう。誰しもが自分の感情や欲求を素直に現して生きることは難しく、人の目線や評判を気にして自己を曲げている中で、誰よりも自分に正直な主人公が裁かれることは、我々がいかに不条理な世界に生きているかを痛感させてくれる。SNSが盛ん

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    2026年05月31日
  • ペスト

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    高校生の時、カミュの異邦人を読んだのにサッパリ分からなかったのが、45年たってこのペストを読んでみたらよく分かった。やっぱり読解力が着いて来たんだろう。

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    2025年11月05日
  • ペスト

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    言葉にできない感情を表現するのが上手すぎる。それ故に印象的で心に残る言葉がたくさん出て、ずっと感情を揺さぶられている感じがする。

    ひたすらに先の見えない暗い話で、絶望に絶望を重ねる話なわだけど、絶望の中ですがるように、もしくは不意に見えた友情だったり愛情だったりがことさら輝いて見えるのが良い。
    それすらも不条理に飲まれてしまうんだけど、その虚しさが味わい深い。

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    2025年10月14日
  • ペスト

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    ペストの混乱の中にあっても、それぞれが自分の心を裏切らないように生きているところが、何よりよかった。
    個人の力ではどうにもならないことがある世の中だけど、自分の中にある道徳みたいなものに従って生きるのが、後悔しない生き方なんだろうと思った。

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    2025年12月08日