カミュのレビュー一覧

  • ペスト

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    ペスト
    著:カミュ
    新潮文庫 か 2 3

    ペストは、14世紀、東アジアで流行が始まり、中央アジアを経由してヨーロッパで猛威をふるった。
    人類の歴史史上、14世紀は、唯一人口が減少した世紀であり、その原因はペストであった

    現在もマダガスカルをはじめ、散発的にペストの流行が発生している

    本書のように、ペストが突然、大都市を襲うというようなことはあながちあり得ない話ではない

    一方、作者のカミュは、「シーシュポスの神話」、「異邦人」といった、不条理を扱う作家である

    ペストの初期から、都市がロックダウンしたあとの人々の生活と、その心理をリウーという医師の目で描いたのが本書である。ある意味で、「

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    2024年05月15日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    シューシポスとはギリシア伝承で言うところのシジフォスである。石を山の上に運び上げる重篤で虚無的な刑罰に処せられた悲劇の男である。そんな虚しさ空しさに就いてを徹底的に語り尽くしたアルベール・カミュの代表的な評論。シューシポスの神話を読んだらぜひとも旧約聖書の伝道の書またはコヘレトの言葉を読んでみよう。此の世の空しさが痛いほどに理解できることだろう。

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    2023年08月30日
  • 転落

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    定期的に本作を読み返しており、今回新訳が出たということで早速手にしてみた。

    この新訳版には適度に注釈が付け加えられ、文章も従来の訳書より読みやすくなった様に思う。
    しかし最も新訳の恩恵にあずかっているのは、本書を通してたった一人の語り手であるクラマンスである。彼を露悪的かつ魅力的に、そして親しげに表現することは、本書の仕掛け(罠)上で欠かせないからだ。


    話の大筋は以下の通りである。

    語り手であるクラマンスは、かつてパリで名を馳せた弁護士で、私人としても善行やその振舞いから評判であった。
    当時の彼は順風満帆な人生を送っており、自身が「高みにある」ことを信じて疑わなかったが、あるきっかけか

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    2023年04月06日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    何をグダグダ書いてるのだ?と最初は思ったが、読めば読むほど染みる。人間は皆、死という運命から逃れられない。平和に暮らしていると忘れがちだが、80歳90歳まで生きられる保証もない。では何のために生きるのか?

    本書は、異邦人の著者として有名なカミュによる、哲学、小説評論のエッセイである。短いのだが、他の哲学、小説の知識が前提なところもあって全ての文意を理解するのは難しいが、全体として言いたいことは一貫しているので、分かったような気になれる。人生への態度として共感できたので、手元で時々読み返したい。

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    2023年03月17日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    「自分の生命・存在以上に重要な事実なんて存在しない。事実、ガリレイは地動説の正しさの主張より、自分の命を優先した」なんて素晴らしい文章だ。

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    2022年07月22日
  • ペスト

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    コロナ禍の今読むと考えさせられるものがある。解説にあるように、ナチスや他の脅威を連想しなくて、ただ単純に疫病の中での人間状況としてだけとらえていいのでは思う。最後の自暴自棄になった人間の恐ろしさも、昨今の事件と重なる。

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    2022年07月16日
  • ペスト 4巻(完)

    ネタバレ 購入済み

    絵はそんなに上手いと思わないのですが(失礼)、不思議な魅力があって見飽きないです。
    ペストよりは遥かにましだと思いますが昨今のコロナにも通ずるところがあり、パニック時の挙動等、当時の教訓が生かせる場面が多々見受けられます。
    布マスクだけでよくも肺ペストを防げてたな…と感心。
    カミュの原作も機会があればぜひ読んでみたい。

    色んな人が亡くなったけど
    リウーさんが助かってよかった。奇跡!
    コロナにも救いがある、希望があると信じられる作品です。

    #怖い #タメになる #深い

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    2022年05月03日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    高校生の時に読んで以来、およそ50年ぶりに読んだ。相変わらず難し過ぎてさっぱり分からなかった。実存主義の言わんとするところは、神が死んだ現代に於いて、それでも現実に存在する我々人間は孤独に耐え不条理と向き合って力強く生きていかねばならないということだと勝手に理解しているが、最後のシーシュポスの神話の挿話はその事を言っているのだと思う。難解な部分はあえて分かろうとせず、ラップミュージックを聴くように気楽に読み流せば良い。そうすると、時々心に響くフレーズに出会える。

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    2022年01月05日
  • ペスト

    購入済み

    歴史は繰り返す

    歴史は繰り返す!!この時代なら仕方が無い感じだが今日では経験上ここまでは無いと思ったがわが身に迫ってくると考えされることが多い。この本を読み返し今の事態に対処したいものだ

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    2020年04月26日
  • ペスト

    購入済み

    新しい翻訳があれば再読したい

    作品は文句なしに素晴らしい。
    ただ他の方も書かれていると思うが翻訳を今の時代の人に翻訳してもらえるともう少し立ち止まらずに読めると思った。

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    2020年04月19日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    少しずつ読み進めてますが、若いときの読書体験の影響力とは凄まじいもの

    僕が普段、何気なく心の芯においてる在り方みたいなものの多くはここに書いてあったことなのだなーと発見をしている

    「人間の尺度を超えている、だから超人間的なものでなければならぬ、という。しかし、この、「だから」は余計だ。ここには論理的確実性などいささかもない。経験的蓋然性もいささかもない。僕の言い得るのは、なるほどこれは僕の尺度を超えている、これだけだ。そこから僕は否定を抽き出しはしない。いや、少なくとも僕は、理解不可能なものの上にはなにひとつ築きたくない。自分ははたして、自分の知っているものとともに、ただそれだけとともに生

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    2018年11月23日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    無限の神に有限の身体。その間に挟まれてしまった"ぼく"
    届かないからそっぽを向いた。
    「死ぬべきものとしてとことん生き抜いてやろうじゃないの」

    不屈の反抗児カミュ。
    このひとのことばは緻密さにあるのではなく、反抗という飛躍によって突き動かされている。
    だから、どうしたってどうしようもなくへそまがりで頑固。前を見ながら後ろを見るということを平気でやってのける。それは有限と無限の合わせ鏡によってなされる。キルケゴールとヤスパースの比較がそれだ。
    永遠という神にはどうしたってこの有限の者はなりえない。だったら永遠なんて幻からは背を向けてもう一度有限の身体に戻ろうではないか。目覚

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    2015年02月17日
  • 最初の人間(新潮文庫)

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    一語ずつ、一文ずつ足止めをくらうような文体や、場面ごとに切り取られた記憶の描写で、まるで、知らない人の古いアルバムをめくっていくような気分になる本。
    とても静かな物語です。

    「最初の人間」ゆえの孤独感、過酷な環境ですり減らされた生活が、あまりにも淡々と書かれていて、読んでいるうちに、それが辛いのか何なのか分からなくなってきます。
    一方で、カミュが、故郷や家族を遠く離れたものと見ていることが感じられて、拠り所のない不安を掻き立てられます。

    読み終えて、私は「最初の人間」ではないな、と思いました。

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    2013年01月17日
  • 最初の人間(新潮文庫)

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    自伝的うんぬんより個人的にはカミュの文の書き方(訳してはありますが)を見ることができたような気がしました

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    2012年11月13日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    母の死にも動じず社会の常識に無関心な青年ムルソーは、ある日アラビア人を射殺する。裁判で問われたのは犯行理由ではなく、母の葬儀での冷淡さなど「人間性の欠如」だった。世間の理不尽な論理で死刑宣告を受けた彼は世界の不条理を受け入れ、最期を迎える。

    ムルソーは建前や嘘を嫌い自分に正直に生きる一方で、他者の痛みに無関心な冷酷さゆえの孤独や、社会の枠組みを無視することによる制裁を突きつけられます。彼の生き様が孕む矛盾を通して、社会に調和しながらも自分らしく生きることの難しさを問われる一冊でした。

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    2026年05月24日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    世界に意味を求めても世界は答えてくれない
    不条理な世界の中で誠実に生きろというカミュの思想は共感できる
    もう一度、異邦人を読み直したいと思った

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    2026年05月22日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    特に何の違和感もなく淡々と読み進めてしまいましたが、それは母の死よりコーヒーが美味しいことに関心が向いてしまうこと、その後女性と海水浴など楽しんでしまうこと、など普通の人であれば違和感を持つことに違和感を持てない、私もまた異邦人側の人間だからだと気付きました。。

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    2026年05月15日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    読みづらさは感じなかった。
    ペストは挫折しちゃったけど。

    怖かった。自分の考えが人と違って、誰もそれを聞いてくれなくてどんどん先に進んでいっちゃって。
    比喩的表現とか根本的なテーマとかは全く分からないけど、単純に面白かった。

    人として生きていくには、人にならないとダメなんだ。
    人のフリをしていないと。
    そうじゃない人は異邦人として扱われ、阻害されちゃうのかな。多分そうだと思う。
    けど、ある程度集団でやっていくには仕方ないって思う。
    私も親が死んだ翌日映画を見れちゃう気がするけど、私は人をするのが上手いと思う。

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    2026年05月09日
  • シーシュポスの神話(新潮文庫)

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    ・人生は不条理だけど、自殺は拒否する。だって自殺したら負けじゃん。

    人生が生きるに値するか否か。
    無論、人生は人生は不条理だ。自殺をするということは、《苦労するまでもない》と告白すること。ただそれだけに過ぎない。自殺をすることは、日々の無益を認めたということになる。

    ・不条理な日々を《すべてよし》として、腹を括って向き合え。

    生きるとは、不条理を生かすこと。なによりまず、不条理を見つめること。日々に意識的であり続け、反抗を貫くこと。ひとはいつも、繰り返し繰り返し自分の重荷を見出す。ギリシャ神話で地獄で無益な労働に従事していたシーシュポスは幸福なのだ。

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    2026年05月03日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    ネタバレ

     人は行為ではなく、「社会にとって理解できるか」で裁かれるのではないか。
     ムルソーが問題視されたのは殺人そのものよりも、母の死への無感情や神を信じない態度であった。このことに強い違和感を覚えた。
     太陽や光によってムルソーの内面を外の世界で可視化しているようで好きな表現だった。

     最終的にムルソーは「意味のない世界」を受け入れるが、それは絶望ではなく、他者の価値に依存しない在り方の選択であるのか。

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    2026年05月03日