カミュのレビュー一覧
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「自分の生命・存在以上に重要な事実なんて存在しない。事実、ガリレイは地動説の正しさの主張より、自分の命を優先した」なんて素晴らしい文章だ。Posted by ブクログ
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高校生の時に読んで以来、およそ50年ぶりに読んだ。相変わらず難し過ぎてさっぱり分からなかった。実存主義の言わんとするところは、神が死んだ現代に於いて、それでも現実に存在する我々人間は孤独に耐え不条理と向き合って力強く生きていかねばならないということだと勝手に理解しているが、最後のシーシュポスの神話の...続きを読むPosted by ブクログ
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革命か反抗か―カミュ・サルトル論争
(和書)2012年05月05日 20:57
1969 新潮社 カミュ, 佐藤 朔
最近、実存主義というものを勉強しようと思い、取り合わせが興味深く感じたので手にとってみました。
この本の内容とはあまり関係ないけれど、読んでいて創作意欲というものについて感じる...続きを読むPosted by ブクログ -
作品は文句なしに素晴らしい。
ただ他の方も書かれていると思うが翻訳を今の時代の人に翻訳してもらえるともう少し立ち止まらずに読めると思った。
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われわれは歴史をたえずつくるが、歴史もまたわれわれをつくる。そしてわれわれが歴史によって、しばしば「つくりなおされる」危険は重大である。
反抗的人間を読んでないから、ほとんど意味がわからん。しかし、シーシュポスの神話は僕の最重要本。サルトルは、存在は本質に先立つ、くらいしか知らないから、嘔吐と存在...続きを読むPosted by ブクログ -
少しずつ読み進めてますが、若いときの読書体験の影響力とは凄まじいもの
僕が普段、何気なく心の芯においてる在り方みたいなものの多くはここに書いてあったことなのだなーと発見をしている
「人間の尺度を超えている、だから超人間的なものでなければならぬ、という。しかし、この、「だから」は余計だ。ここには論...続きを読むPosted by ブクログ -
無限の神に有限の身体。その間に挟まれてしまった"ぼく"
届かないからそっぽを向いた。
「死ぬべきものとしてとことん生き抜いてやろうじゃないの」
不屈の反抗児カミュ。
このひとのことばは緻密さにあるのではなく、反抗という飛躍によって突き動かされている。
だから、どうしたってどうしようもなくへそまがり...続きを読むPosted by ブクログ -
一語ずつ、一文ずつ足止めをくらうような文体や、場面ごとに切り取られた記憶の描写で、まるで、知らない人の古いアルバムをめくっていくような気分になる本。
とても静かな物語です。
「最初の人間」ゆえの孤独感、過酷な環境ですり減らされた生活が、あまりにも淡々と書かれていて、読んでいるうちに、それが辛いのか...続きを読むPosted by ブクログ -
大学生のときにゼミで扱った短編集。どれも文学的に工夫がこらされた作品ばかり。カミュがこの短編すべてを書ききるのに10年以上かかった。というのも異邦人、ペストでの成功後、自分の才能の枯渇を覚えたからだ。タイトル通り追放から王国までを綴ってある。この後ノーベル賞を受賞し、遺作となる「最初の人間」を書いた...続きを読むPosted by ブクログ
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世界は人間の理性では把握しきれない、しかしながら人間にはこの世界をすべて理解したいという救いがたい欲求がある、そしてその世界と理性との間の関係こそが「不条理」である。
であるから人間の救いがたい欲求を捨てようという努力や、不条理を肯定し受け入れるような方法は本来の不条理の姿を変えてしまう。
カミュ...続きを読むPosted by ブクログ