古泉迦十のレビュー一覧
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ネタバレイスラム教についての知識が全然ないので、読む前から不安はあったものの、この話に必要な部分の知識はちゃんと教えてくれるのでわかりにくいとか難しいとかあまり思うことなく、楽しく読むことができた。
もっと小難しい文章なのかと思ってたけど、文章自体も読みやすかった。
ミステリ…ではあるけど本格ではないし…なんて言ったらいいんだこれ…という感じがあって、メフィスト賞受賞ということに納得した。
いろいろあって最後に『ウワイスは、きっと、死んでもいない人間の教えなど聴く気になれなかったのだ』というところにもっていくのがとても良かった。
火蛾というタイトルも、初めてみたときはなんだこれ?と思ったけど、最高のタイトルでした。 -
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ネタバレ23年越しに文庫化されたメフィスト賞受賞作という肩書にまんまとつられ。12世紀中東。白煙立ち込める穹廬の中、聖者達の伝記録の編纂を志す男が行者から聞いた連続殺人の《物語》とはー。
悲しいかな自分のレパートリーが乏しく、京極夏彦の『鉄鼠の檻』のイスラム版ミステリーのようで面白かった、とまず評してしまう。興が乗るまで(≒殺人が起きるまで)何度となく中断してしまったが…。イスラム教スンナ宗・シーア宗に、スーフィズム、ソロアスター教それぞれの特徴をうまく舞台設定や動機に取り入れ、且つストーリーをすっきりまとめている点に脱帽した。イスラム教の新書やコーランを読んでいたおかげで大体理解出来たが、恐らく予備知識が無い読者向けにも分かり易いように配慮されていたと思う。禅にも通じる思想が一部伺えたのが特に興味深かった。著者の最新作の『崑崙奴』も期待出来そう。 -
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ネタバレ【収録作品】「吉原幻鏡」 高田崇史
「暖炉神の恩寵」 高田大介
「ともしびの花」 歌野晶午
「家族を守るためだった」 宮西真冬
「黄金の森の神様」 風森章羽
「悪魔」 丸木文華
「燃えろ恋ごころ」 米澤穂信
「蠟燭と竜」 須藤古都離
「プロクリャーチエ村の業火」 篠原美季
「怪物どもの棲家」 島田荘司
「回答」 神林長平
「書物の罪」 潮谷験
「マザー・ジン」 古泉迦十
「レヴナント」 多崎礼
「失われた史料、的外れな再建」 市塔承
「やなやつを燃やす遊び」 黒澤いづみ
「消えない炎」 我孫子武丸
「ファンの鑑」 秋吉理香子
「比翼」 河村拓哉
「人形供養」 矢樹純
「忌物を燃やす」 三津田信三
「不完全怨燃」 五十嵐律人
「全滅館の殺人」 似鳥鶏
「焚書により資料なし」 恒川光太郎
「ayashii romaji okashii futari」 皆川博子
「それはそれはよく燃えた」という1行から始まる、25の物語を収録する。 -
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作品紹介・あらすじ
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で始めなければならない、という括りがある。
25編、つまり25人の筆者の作品が掲載されており、予想通り玉石混交といった感じ。面白そうな作者を発見するためのカタログ的な一冊として読んでみた。全25名中、他の作品も読んでみたいな、と思わせてくれたのは以下の9名。
米澤穂信
須藤古都離
神林長平
潮谷験
多崎礼
市塔承
似鳥鶏
恒川光太郎
皆川博子
このうち神林長平と皆川博子は既に他の作品も読んでおり、好きな作家でもある。
不遜な書き方かもしれないけれど、残りの作家も決してつまらないわけではない。ただ、オチが読めてしまったり、ベタな内容だったりで、それほど心には残らなかった。
最初の1行が決められていること、そしてショートショートという分量の制限があることを考えると、この1冊で作者の力量を判断するのは難しいとも感じた。