ねこ助のレビュー一覧

  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    童話。
    赤とんぼとかあいいおじょうちゃんのほのぼのとした童話。
    赤とんぼをかわいがるおじょうちゃんと彼女を気に入る赤とんぼの交流がかわいらしかった。
    それとねこ助さんの挿絵が本当に素敵。

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    2023年05月03日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    袁傪は旅の途中、旧友の李徴と再会した。
    たが、美少年だった李徴は変わり果てた姿になっていた。

    粗筋だけは昔から知っていた作品。ねこ助さんの挿絵が美麗なのも手伝いするする読めた。
    李徴が人間性を失っていく恐怖や詩人として詩を残したい想いを残した妻子の生活より優先したことに対する自嘲が哀しかった。

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    2023年04月24日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    高校の時、現代文か何かで読んで衝撃的だった話。今読んでも秀逸なのがわかる。文語体の一言一句が、心に共鳴する。
    虎になったのは、自分の所為だと語る李徴の物悲しさよ…そして虎になっても、詩作に耽る李徴の傲慢さよ…人生を捧げるほどのことがそこにはあったのだろう。自分はどうだ?全てを打ち捨ててでも、やり遂げたいことがあるか?ああ、あるとも!やってやろうではないか!
    人生、何も成し遂げないには長すぎるが、何かを成し遂げるには短すぎる。結局はやれることをやるしかない。そして、横で比べて卑下しないことだな。いや、それができれば苦労はないけど。
    華麗な挿絵に関しては、特にコメントはない。まぁ今時の子どもに手に

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    2023年03月04日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    綺麗なイラストがついていて、難しい山月記を読む手助けをしてくれている。
    「己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった」という文章を読んで、こうなってしまった李徴を哀れに思った。
    自分は猛獣を飼い慣らさなければと思った


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    2023年02月03日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    イラストがとても美しい
    文章の美しさと画の壮麗さに心を奪われる
    少年達の鼠のような遊び
    どこか官能的で甘い誘惑を放っている

    画の少年たちの持つ仄暗い雰囲気が好き

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    2022年11月10日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    ネタバレ

     大正2年、愛知県生まれ、結核により29歳で没、新美南吉・作&ねこ助・絵「赤とんぼ」、2019.2発行。<初出、1928年> 夏の間、別荘に来た娘と赤とんぼの楽しいひととき、別れた後のさびしさと思い出を描いたものです。

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    2022年01月26日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    教科書にも載ってたな、中島敦の『山月記』。割と好きな作品で、国語の授業でも楽しみだったけど、、、改めて読んでみると、また違った印象で面白かった。
    李徴さん、確かに人としてはなかなかダメな感じの人。そのダメさが転じて虎になっちゃう、という発想になるところが、中島敦のすごいところ。
    イラストも素敵だったけど、文章の内容とは多少ズレてて残念。ま、イラストはイラストで楽しめは良いのかも。小説からインスピレーションをもらって、ってことであれば素晴らしいです。

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    2021年12月02日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    赤とんぼの視点で綴られる、少女との一夏のふれあい。
    少女の帽子の赤いリボンにとまってみたい、という赤とんぼの願いがすごく可愛らしいと思った。
    ほのぼのした物語かと思っていたら一転、書生さんが話してくれた赤とんぼと蜘蛛にまつわる逸話は仄暗く、さらにその次のページの両面開きのイラストは恐ろしく、思わずヒィッッッとなった。
    赤とんぼと少女の別れは、季節の移ろいとともに訪れる。もしこれから、秋の夕方などに穂先に止まってじっとしている赤とんぼを見かけることなどがあれば、この話を思い出してしまう。ごんぎつね然り、新美南吉ってこういう心をぎゅっと掴まれるように物悲しい、生物と人間の話が多いのだろうか。

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    2021年10月12日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    「人間は誰でも猛獣使いであり〜」のくだりはハッとさせられた。深く切ない物語。紙の本ならでは味わえる贅沢な一冊。

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    2021年07月04日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    可愛らしい物語でした
    物語的にはすごく単調な感じ。
    だけど、それが読みやすい。
    ねこ助さんのイラストも美しい。

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    2021年05月13日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    国語の教科書で多くの人が触れている名作ですが、生憎と学生時代に習う機会に恵まれなかったため、この本で触れるのが初です。
    原文だとなかなかに難解な部分があって、ネットで現代語訳を調べながら読みました。

    「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い」はあまりにも身につまされる言葉だな、と思いますし、李徴の抱えたプライドだとか己の才能を信じることを諦めきれない気持ちだとかは、正直すごくわかってしまう……。
    人は誰しも李徴であるのかもしれないし、思春期にこの作品に触れ、これに含まれるものを理解してしまったなら、人生の見え方が変わってしまうだろうなあ……と思ったりもしました。

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    2020年08月31日
  • 誰にも言えない

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    ネタバレ

    とても面白かったです。結局葵は化け物じゃなかったのか?と思わせてガブリといく返しに快感を覚えるほど。それを愛しげにと表現されるのも、悪意の中にある作者の品のようなものを感じれて、やっぱり丸木先生の作品好きだなあと改めて思いました。
    文章力もさることながら頭から先まで計算された骨太のエンタメ。上質な悪意。こちらこそご馳走さまでした。

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    2018年12月19日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    生まれながらに巨万の富、才知、美貌を持ち、それ故に満たされない心を持った貴公子のお話。
    タイトルの人魚は後半にやっと登場します。人魚の描写が印象的で、人のようで違う、迫力のある美しさである事が伝わってきました。難しい言葉遣いの作品でしたが、どういったラストになるのか気になって、一気に読んでしまいました。貴公子の心の渇きは癒えたのか…気になります。

    儚げなイラストとピッタリ合っている、素敵な一冊でした。

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    2025年11月20日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    乙女の本棚シリーズ。
    初めての作者さんだと思ったら、ごんぎつねの作者さんとの事。赤とんぼとお嬢ちゃんの一夏の物語。
    ねこ助さんのイラストがかわいらしいです。
    お嬢ちゃんの身には、何が起きてしまったのでしょうか。多分、良い事があって東京に戻る訳では無さそうです。二度と赤とんぼは、お嬢ちゃんに会う事は無いでしょう。優しいお話のようで、少し物悲しい作者だと思いました。

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    2025年10月20日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    2025/08/24 『刺青』(谷崎潤一郎 夜汽車)を読んで、乙女の本棚シリーズ読破しようと思い立った『山月記』(ねこ助、中島敦)。

    現実に憂いを感じて不幸せだと感じているなら、自分を消して虎になるのも良いのでは?とも思ったかな。

    モヤモヤ抱えたままダラダラ生きるよりは。

    とりあえず……

    ないものねだりで生きるのはもったいない。

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    2025年09月14日
  • ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)

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    「乙女の本棚作品集」としての三冊目。
    『赤とんぼ』『山月記』『魚服記』『鼠』『ルルとミミ』の五篇に加えて、書き下ろしイラストの『ビルディング』(夢野久作)も収録されている。

    ねこ助さんの幻想的な淡いタッチの絵は、読者を物語世界によりいっそい深く深く誘っていくようでとても好き。
    児童向けや童話風のお話とぴったりなのだけど、私は山月記がとりわけ好き。見開きで描かれる、あの威風堂々としながらも繊細そうな虎は忘れられない。

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    2025年09月08日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    赤とんぼとおじょうちゃんの、ひと夏の思い出でしょうか

    文章もイラストもとても素敵です
    イラストの色合いは、うっとりするくらい美しいです

    美しいだけに、私にとっては言葉にできないくらい怖くて嫌なものが登場した時の衝撃は大変なものでした(全身鳥肌状態)
    頑張って最後まで読みましたが、あまり内容が入ってこなかったかも

    とても素敵な作品に間違いはありません
    〇〇が苦手でなければですが…

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    2025年08月31日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    湖の水が黒く濁ってくると、この村に何かしら悲しいことが起こると言われている…
    夢野久作の怪奇幻想な作品を想像して読んだが、美しい情景が浮かんでくるような、幻想的な童話のような物語。
    イラストが物語更に美しく引き立たせており、美しさと悲しさの余韻を残すラストも良かった!

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    2025年08月25日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    短いが難しい。
    調べてみると津軽地方の伝説をもじって作ったものらしい。

    男子学生が滝壺に落ちた意味はあるのかが疑問。
    「そんなことで自殺するん?」って思っていたが、実は近親相姦にあっていた説があるとか。
    どちらにせよ不思議な物語。
    最後は大蛇でなく鮒になったという皮肉。

    スワの飛び込み自殺=太宰の自殺(しかも入水)との関係性は絶対にあるに違いない、、。

    と思いながらも、今回は高校生以来の再読ですが、なかなか読みとることが難しかったです。

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    2025年08月22日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    谷崎潤一郎氏の描写はこれでもかっというぐらいたくさんの日本語で溢れている。全然意味が分からない言葉も妖艶に見えてくるし、長い文章でも続きが気になる。が今回は終わりがあっという言葉が出てくるぐらい幕が閉じた感覚になった。

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    2025年08月16日