ねこ助のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
二度の自殺未遂の後、24歳で書かれた『魚服記』。太宰治の作品です。ねこ助さんのイラストが、物語の雰囲気をうまく伝えてくれているように思いました。
東北の人里離れた村で父親と暮らすスワ。日中過ごす滝のそばで、ある青年の不慮の死を目撃します。その後もこの場所で父親の帰りを待つ毎日。そして成長し···。という感じでした。
物語は、全体的に重苦しさを感じました。スワが父親に放った言葉が、この物語ではとても印象的でした。
最後に、生まれ変わって自由と解放を手に入れたスワが、滝壺に吸い込まれていったことで、なんともいえない気持ちになりました。
ねこ助さんのイラストのスワの眼に、思いが込められている