ねこ助のレビュー一覧

  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    何か恐ろしい展開が待っているのでは?と、ハラハラしながら読みましたが、夢野久作作品独特の書き方は抑えめでとても読みやすく、でも幻想的な雰囲気はたっぷりでした。

    どこからが夢で、どこからが現実なのか、または全て、悲しみが見せた幻なのか。何とも切ないお話でした。
    ねこ助さんのイラストが、本当にピッタリ。心に残る作品でした。

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    2025年08月23日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    7月30日は、谷崎潤一郎文学忌、潤一郎忌
    1917年大正6年 雑誌「改造」初出

    幻想と耽美の短編

    富豪の若き貴公子――南京随一の美男子。
    両親の死後、莫大な財産を背景に放蕩にふけり、美貌を武器に美女を漁る日々。
    あらゆる快楽に飽き果てたころ、ヨーロッパから来た人魚に心奪われる。
    水槽越しに募る恋情。
    ついには人魚の種族に堕ち、自らも異形となることを願うように。
    しかし人魚は、西洋の海を恋い慕う。
    その願いを叶えようとする貴公子――
    彼もまた、人魚とともに西洋へと旅立っていく

    イラストはねこ助さん。耽美な物語に添えられた繊細なイラストが、世界観を一層引き立てていました。ただ、個人的にはもう

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    2025年07月29日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    幻想的だし、敗退的で物哀しい雰囲気を感じた。
    文章がきれいだなぁ。
    特に人魚の容姿を表す文がとても好き。

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    2025年07月21日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    この作品は知らなかった。夢野久作がこんな話を書いているとは。らしくないといえばらしくないし、らしいといえばらしいともいえる。ちょっと不思議な感じのする話である。
    絵は完全に乙女仕様。兄妹のはずなのに、姉妹に見えてしまう。でも、個人的にはこのシリーズの中では、小説と絵の親和性の高さは上位に来ると思う。

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    2025年07月06日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    堀辰雄にこんな短編があるなんて知らなかった。よく見つけてきたな。それだけでも、読んだ意味があった。絵もいいんじゃないかな。多分、文章だけで読んだときとは違う感じになっているとは思うけど。こういう制服はイメージしないもんな。こんなふうに描くんだ、という驚きもこのシリーズを手にする楽しみの一つ、なのかな。

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    2025年06月21日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    新美南吉の『赤とんぼ』初めて読みました。ねこ助さんのイラストもいいですね。とてもきれいです。特に青い朝顔が透明感があり、リアルでした。

    イラストでの赤とんぼの擬人化で、この物語が印象深くなりました。文章だけの本で読んでいたら、私はきっとそのままの赤とんぼしか思い浮かばなかったです。自分と違った物語の解釈もおもしろいと思いました。ふと、色々なイラストレーターが同じ物語のイラストを書いたら、またそれぞれの感じで楽しめそうだなと思いました。

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    2025年05月31日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    久々に読んだ山月記。
    何故、虎になってしまったのかと考えていたのに最後には何故、人間だったのかとなるあたりが怖い。

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    2025年04月04日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    教科書で読んだ山月記が好みのイラストで絵本になっていたので手にとりました。

    久しぶりに読みましたが短いお話の中に学ぶべきことがたくさんあると感じました。

    全ページカラーと文字の色も変えていて、作品としてとても好みでした。表紙のイラストが一番好きでした!かわいい!

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    2025年02月23日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    乙女の本棚。イラストと物語両方に、耽美、退廃、がかなり濃厚に詰まっております。
    美しいものが美しいものを求めるのは世の常なのでしょうか。
    甘ったるぅぅぅい悪い酒を飲まされたような後味。
    良い酒でないから残る、残る。

    2025.1.19
    16

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    2025年01月19日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    やはり絵と物語が合っていて良い……。
    人魚に魅了されて、貴公子よかったね。一生涯夢中になれるものに出会えない人生は味気ないものだと思うから。

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    2024年12月31日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    幻想的で美しくもあるが、なんで沈まなあかんねん、って言いたくなるんですよね。

    イラストと物語の世界観はとてもマッチしていました。

    2024.11.18
    189

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    2024年11月19日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    美しい童話みたいだけど、最後は死んでしまったなぁ。
    湖の中に御殿があり、女王様が住んでいるの、竜宮城みたいに描きそうだけれど、ドレスに冠をした女王様となぜかメイド服みたいなミミが描かれるので西洋風に感じる。
    鐘を作るルルはほっそりしていて長い三つ編みなのて、ちょっと女の子みたい。でも文章の雰囲気に合っている絵だと思う。

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    2024年11月19日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    綺麗な虎のイラストに惹かれて、高校以来久しぶりに山月記を読む。
    ざっくり言うと、男が発狂して虎になったという突飛なストーリー。でも漢詩の音の響きが良いからだろうか、詩人になりたかった男(今は虎になってる)だからだろうか、台詞がいちいちかっこいい。
    ともあれ、人は誰しも内に獣を飼ってるのかもしれないので、気をつけよう笑

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    2024年11月01日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    最初はよくわかりませんでしたが、「疼痛…」の一文の解釈を知りぞっとしました。
    二度の自殺、美しく、残酷な世界でした。

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    2024年10月11日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    赤とんぼは、かあいいおじょうちゃんの赤いリボンにとまってみたくなりました。
    誰もいない別荘。そこに引っ越してきた少女は、一匹の赤とんぼと出会った。

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    2024年09月01日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    相変わらずこのシリーズは絵が綺麗で、想像力がかきたてられます。

    お話は個人的にはちょっと怖い。
    闇に引きずられそうな感じ。
    人の考察を見て、知るものもあり。

    モチーフになったと思われる作品があるのも、面白いですね。他の作品へと渡り歩けるところが考察系の好きなところです。

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    2024年07月23日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    真珠のような美しい人魚と、両親を亡くし全てを手に入れ人生の楽しみを見失った美しい貴公子の少し切ない大人のお伽噺。

    由緒ある格式高い家門、若く美しい容姿、国中の美味い酒、彼に身を寄せる美しい女達。

    目も眩むような報酬を求め、様々な人間が貢物を持って行くが彼が気に入ることはなかった。

    貴公子は豊富な知識で口が達者な商人たちの贋作までも見抜いていくが、そんな中で珍しく一人の異質なオランダ人に大層釘付けになる。

    人の目を惹きつけるオランダ人は、貴公子に大変珍しい美しい人魚を連れてきた。
    たくさんの人がこの人魚を欲しがったが、対価がかなり高額なためもうあなたしか手に入れることはできないだろう。

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    2024年07月23日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    夢か現実か?
    著者らしい展開と落ちでありながら、暗めのイラストを交えてより幻想的なファンタジー。
    同シリーズは秘密しか読んだことがなかったが、それより読みやすい色使いになっており、不快感が無かった。
    話自体も人魚姫のような切ないおとぎ話であり、大人向け絵本として、良い塩梅。

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    2024年06月24日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    イラストは赤とんぼを擬人化していて可愛かったです。書生さんとの会話の意味は?東京では何があったの?と色々と妄想を膨らませてしまいました。
    赤とんぼだけが唯一分かり合える友だったのでしょうか。

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    2024年06月21日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    堀辰雄文学忌、辰雄忌
    堀辰雄といえば、風立ちぬ
    風立ちぬといえば、山口百恵と三浦友和
    今日は、乙女の本棚 鼠
    この作品は知らなかったです

    未成熟な少年達が 鼠のように
    空き家の小屋で遊ぶ
    母を亡くした少年が秘密基地を自分のものにするため怖い噂を流す
    彼はひとり 想い泣き母の幻影を見る
    ねこ助さんの美少年が美しい
    美少年学の一編

    堀辰雄さんって数学好きで高校は小林秀雄・深田久弥らと同期だとか
    なんか

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    2024年05月28日