ねこ助のレビュー一覧

  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    内容は分かりやすく、面白いと思いました。
    大人向けの童話のようでとても幻想的でした。とても作品と挿し絵がマッチしていて美しかったです。

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    2025年11月22日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    授業で「山月記」を取り扱うとのことで、予習も兼ねて図書室で借りました
    絵本のような装丁だったので内容も分かりやすいのだろうなと思ったのですが、文言は同じで驚きました
    しかし絵が追加されたことで理解のしやすさは高かったです
    凄く繊細で綺麗な絵だったので、他の作品も読んでみたいです

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    2025年11月11日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    2025/11/05
    p.16
    見ると、あと足りないのは、ただ女の首だけだった。そこで彼はそれを搜すためにマッチに火をつけた。そして何本も何本もそれを無駄にした。だが、その石膏の首は、その疊の上にはどこにも見あたらなかった。とうとうしまいには、彼もあきらめて、火のついたマッチを手にしたまま、疊の上からひょいと顏を持ちあげた。と同時に、彼は思はずあっと叫んだ。彼の手にしていたマッチのかすかな光りが、彼の前の虚空に、彼の搜していた石膏の首を(しかもそれは人間の生首の大きさぐらいあった!)白くぼやっと照らしたのである。

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    2025年11月06日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    どこから夢だかわからないけれど、わけもわからず悲しいことがおきて、辻褄を合わせるストーリーに縋って死ぬことで、いくぶんか救われたと思う。きっと、ふたりにとってはすべてがほんとうのこと。

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    2025年08月31日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    谷崎先生の書く女性の描写は本当に好き。(個人差が含まれます)

    初めて谷崎作品に手を出すのなら、このお話は本当に良いと思う。

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    2025年06月22日
  • 人魚の嘆き(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    文中に出てきた「ビアズレエ」というのが何なのか分からず調べてみた。ヨハネの首を持ったサロメの絵が出てきた。オーブリー・ビアズリーという若くして亡くなった男性が描いた、オスカーワイルド著サロメの挿絵になったらしい。サロメは美しくも恐ろしい魔性の女として語られているし、フランス語で「お前の口に口づけしたよ」という言葉が記されていて、人魚の描写にはこれ以上ないくらいぴったりだと思った。終わり方が想像に任せる美しい締めで、この後貴公子と人魚がどうなったのか本当に最後まで知りたかった。この絵を知った後では口づけはしたのではないかと思った。商人の男が「気の毒に」と心配して去ったように、幸せとは言えないよう

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    2025年06月20日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    赤とんぼと少女の友情のはなし。最後に少女が東京に帰り赤とんぼとお別れする場面は切ない。
    少女が切ない顔で話と絵とマッチしていて癒される。

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    2024年08月16日
  • 鼠(乙女の本棚)

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    少年の、しかも大正時代に生きていたと感じるような少年の描写と石膏を亡くなった母親の面影と重ねる少年。石膏が少年にそっと接吻。
    生きているような唇に少年は愛情と恐怖とのへんな工合に混じり合った、世にも不思議なエクスタシーを感じだしていた。で終わっていて最後の絵がこのまま石膏と一緒に少年も永遠の眠りにつきそうな幸せとは感じられない不思議な絵で終わっている。

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    2024年08月14日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    かわいそうではかない物語。
    乙女の本棚を読んだ中でまた再度読みたいと思える。ドグラマグラを小説で読んだ時は難しいのと得体の知れない気持ち悪さを感じたがこれは切ない。原作を読んだらまた違う感想になるのだろうか。

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    2024年08月14日
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ

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    夏読36冊目。
    赤とんぼとおじょうさんの、出会いと別れの切ないお話。
    赤とんぼが少女で表現されていて、いいな。
    乙女の本棚シリーズ、幻想的な絵柄と昔の文学がとてもよく合う。

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    2023年08月14日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ぐわわわ〜〜〜ん

    いやぁ分かる
    たぶん分かる(たぶんかよ!)

    はい『山月記』でございますよ!

    うん、これね中学生の頃読んだ記憶がうっすらとあるんですよね
    で、「わがんね」ってぽいした記憶がうっすらとあるんですよ

    中学生の頃、いっとき「文学青年」に憧れたという黒歴史がありまして、いわゆる「純文学」の触りを一通りさらった時期がありまして、その時この「山月記」も手にしてるんですよね
    まぁ、分からんかった
    「純文学」分からんかった
    そんときはまぁ中学生だからまだ少年だなと、カテゴリー的に少年だったなと思って「文学青年」はあきらめたんですが

    今分かるよ
    主人公李徴の悲哀が分かるよ、慟哭が分かる

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    2023年08月12日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    いい(´∀`)♪

    唐代の中国を舞台に、詩人になる夢を果たせずに虎になってしまった李徴という男が、かつての友人である袁傪に自分の運命を語るという物語です。

    李徴は若くして科挙に合格しましたが、自尊心の高さから役人の職を辞めて詩人として名声を得ようとしました。しかし、詩作に没頭するあまり家族も顧みず、文名も得られず、貧困に苦しみました。再び役人として働くことになりましたが、出世した知り合いや後輩の命令に耐えられず、発狂して山へ消えてしまいました。そして、いつの間にか虎の姿に変わってしまいました。

    袁傪は監察御史となって旅をしているとき、李徴が虎になったことを知ります。李徴は茂みから出てこない

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    2023年08月11日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    *理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。

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    *一体、獣でも人間でも、もとは何か他のものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?

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    *人生は何事をも為さぬには余りに

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    2023年05月29日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    現代文で習って好きだった作品。
    社会人になって読んでみると、あの頃の葛藤や感動した気持ちが蘇った。
    きっと皆んな言わないだけでこんな風に思ってるんだろうなぁって思った。思春期に出会えて何かを読み取れる感性が自分あって良かった。
    最後の咆哮する女の子のイラストが、自分の醜悪な姿を見せるために友のために考えて吠えてるのに、しっかり虎の時の女の子(李徴)の方が咆哮しててここであえて人間だった時の李徴じゃないのがハオ...

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    2022年06月12日
  • Soirée ねこ助作品集ソワレ

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    ネタバレ

    画集。洋風から和風まで。動物と人物のサイズ感が親指姫。シックな色彩で、童話の世界に迷い込んだような雰囲気。とにかく動物が素敵。もふもふはもちろん、爬虫類系は鱗が美しい。そして猫。でかい猫。ファンタジーな猫。だけでなく、ラグドールのスケッチが普通の飼い猫っぽくて和んだ。ほかにも「ぬかるみの人魚姫」の絵が興味を引いた。どうにも沼棲息に見える人魚姫と少女(あるいは少年)の物語が読みたくなる。

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    2022年04月08日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    漢語調で語彙は少々難解だが、漢文特有の簡潔な文章なのでリズミカルに読めた。
    羞恥心と自尊心に苦しんだ李徴の台詞から、自意識は人間の心の普遍的な問題であると感じた。

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    2021年09月23日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    イラストの美麗さだけでなく、それ以外の文字色や背景色まで合わせて山月記の、ほの暗く切なく愛しい世界観が詰め込まれた一冊でした。カバー裏のイラストも必見。

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    2020年06月11日
  • Soirée ねこ助作品集ソワレ

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    元々ウェブで拝見していてめちゃめちゃ好きなんですが、画集が出たということで購入。
    彩度低めの色と塗りほんと好き……。

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    2018年09月07日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    ともかく人が死ぬ不吉な滝壺の話。
    太宰治は「少女」を描くのが上手いよなぁと思う。
    大人から見た、瑞々しさ、幼さ、残酷さを持った「少女」。
    おまけに挿絵が、華奢だけど少しずつ色気が出てくる少女の様子が上手いんだ。
    孤独な父親に対して
    「おめえ、なにに生きでるば」。
    聞いてはいけない質問だ。答えられない上に、相手を追い詰める残酷さがある質問だからだ。
    でも、親に対してこういう視点を持ってしまうのが娘だよねえ。

    雪の中で目覚めてから、スワが走り出す様子が見どころだと思う。親父は何をしたんだよ。

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    2025年12月01日
  • 山月記(乙女の本棚)

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    自尊心とは「自分を大切に思う気持ち」のことだと感じる。
    ただ、それが高すぎると「プライド」として表れてしまうのだろう。
    自尊心が過剰になると、「自分は他人よりも秀でている」と思い込みやすくなり、現実での評価とのギャップに苦しむことになるのかもしれない。

    もちろん、自尊心が低すぎるのも生きづらさの原因になる。
    けれど、同じように高すぎてもバランスを崩してしまうのだと、改めて思った。

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    2025年08月31日