ねこ助のレビュー一覧
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乙女の本棚シリーズから、ねこ助さんの「ビルディング 乙女の本棚作品集」です。収録されてるのは、新見南吉『赤とんぼ』、中島敦『山月記』、太宰治『魚服記』、堀辰雄『鼠』、夢野久作『ルルとミミ』のイラストの中から、ねこ助さん自身が選んだ作品です。このほかに描き下ろしとして、夢野久作『ビルディング』が新たに収録されています。
これまでの「乙女の本棚作品集」(しきみさん、ホノジロトヲジさん)と同様、『ビルディング』以外の作品については本編を読むことはできません。イラストを眺めながら、あぁ…そうそう、こんなストーリーだったなぁ…と、思い出す感じですので、本編を読まれてからこの作品週を手にしたほうがよいかと感じました。または、この作品集から入って気になるものを本編で読まれるとかもいいですね!
『ビルディング』は巻末から読めるようになっており、そのイラストはねこ助さんらしい繊細なタッチで可愛さと、あとこの作品ならではの怖さを感じることができます。夜中に目が覚めると…みたいな感じ!エンディングにぞわっとしました。
これで作品集は3作品入手しました!リアルの本棚に並べて飾ろうと思ってます(^-^) -
Posted by ブクログ
ネタバレ文中に出てきた「ビアズレエ」というのが何なのか分からず調べてみた。ヨハネの首を持ったサロメの絵が出てきた。オーブリー・ビアズリーという若くして亡くなった男性が描いた、オスカーワイルド著サロメの挿絵になったらしい。サロメは美しくも恐ろしい魔性の女として語られているし、フランス語で「お前の口に口づけしたよ」という言葉が記されていて、人魚の描写にはこれ以上ないくらいぴったりだと思った。終わり方が想像に任せる美しい締めで、この後貴公子と人魚がどうなったのか本当に最後まで知りたかった。この絵を知った後では口づけはしたのではないかと思った。商人の男が「気の毒に」と心配して去ったように、幸せとは言えないような残酷で美しい接吻だっただろう。
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Posted by ブクログ
ぐわわわ〜〜〜ん
いやぁ分かる
たぶん分かる(たぶんかよ!)
はい『山月記』でございますよ!
うん、これね中学生の頃読んだ記憶がうっすらとあるんですよね
で、「わがんね」ってぽいした記憶がうっすらとあるんですよ
中学生の頃、いっとき「文学青年」に憧れたという黒歴史がありまして、いわゆる「純文学」の触りを一通りさらった時期がありまして、その時この「山月記」も手にしてるんですよね
まぁ、分からんかった
「純文学」分からんかった
そんときはまぁ中学生だからまだ少年だなと、カテゴリー的に少年だったなと思って「文学青年」はあきらめたんですが
今分かるよ
主人公李徴の悲哀が分かるよ、慟哭が分かるよ
それが自分が人生経験重ねたからなのか、ねこ助さんの素敵なイラストのナイスアシストによるものなのかと言えば後者な気がそこはかとなくしますが
いいでしょう
そこは突き詰めなくていいでしょう
そこを突き詰めないことが虎化の第一歩の気もしますが
人間が虎になるなんてことはありえないのでいいでしょう
分かってるわ!
虎は別に虎そのものじゃなくて人として思いやりとか親切心みたいなんを失くした恥知らずな状態の象徴だってことぐらい分かってるわ!
だってワタクシ「文学青年」改め「文学乙女」ですからね!(最終的にキモい) -
Posted by ブクログ
ネタバレいい(´∀`)♪
唐代の中国を舞台に、詩人になる夢を果たせずに虎になってしまった李徴という男が、かつての友人である袁傪に自分の運命を語るという物語です。
李徴は若くして科挙に合格しましたが、自尊心の高さから役人の職を辞めて詩人として名声を得ようとしました。しかし、詩作に没頭するあまり家族も顧みず、文名も得られず、貧困に苦しみました。再び役人として働くことになりましたが、出世した知り合いや後輩の命令に耐えられず、発狂して山へ消えてしまいました。そして、いつの間にか虎の姿に変わってしまいました。
袁傪は監察御史となって旅をしているとき、李徴が虎になったことを知ります。李徴は茂みから出てこないまま、自分が虎になった理由や苦悩を告白します。李徴は自分の「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」、「怠惰な詩業」が原因だと気づきます。李徴は袁傪に自分の詩と妻子への計らいを託し、姿を消します。
以上が山月記のあらすじです。この作品からは、人間として生きることの難しさや美しさを学ぶことができます。
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃
今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高
我為異物蓬茅下 君已乗軺気勢豪
此夕溪山対明月 不成長嘯但成噑
偶然にも狂気で異なる生き物になってしまった 災難が次々とやって来て逃れられなかった 今日、私の爪と牙に敵う者は誰だろうか? あの頃は名声と尊敬を得ていたのに 私は今や雑草の下の異物 あなたはすでに高い地位に上り詰めて力を持った 今夜、私は山と川の明るい月を見つめる 長い詩を歌うこともできず、ただ吠えるだけ
(ChatGPTにて)
人生、友情、苦悩...
時代設定が唐代の為、「乙女の本棚」シリーズとはいえ、少し読みにくい文体でしたが、それを補って余りあるねこ助さんのイラスト。
この世界観、いい♪
人気シリーズ「乙女の本棚」第15弾は中島敦×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
「その声は、我が友、李徴子ではないか」?
袁傪は旅の途中、旧友の李徴と再会した。だが美少年だった李徴は、変わり果てた姿になっていた。
中島敦の『山月記』が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き本シリーズでは新美南吉『赤とんぼ』を担当する大人気イラストレーター・ねこ助によって、鮮やかに描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
内容(「BOOK」データベースより)
中島敦の『山月記』が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き本シリーズでは新美南吉『赤とんぼ』を担当する大人気イラストレーターねこ助によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第15弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中島/敦
明治42年(1909年)東京生まれ。東京帝国大学卒業後、教員生活を経てパラオ南洋庁への勤務をしながら執筆活動を行う。喘息のため33歳で病没
ねこ助
鳥取県出身のイラストレーター。書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどのイラストを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Posted by ブクログ
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*理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。
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*一体、獣でも人間でも、もとは何か他のものだったんだろう。初めはそれを憶えているが、次第に忘れて了い、初めから今の形のものだったと思い込んでいるのではないか?
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*人生は何事をも為さぬには余りに長いが、何事かを為すには余りに短いなどと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯な危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ。
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*時に、残月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。
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