【感想・ネタバレ】鼠(乙女の本棚)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「子供たちは鼠のように遊んだ」という冒頭のフレーズが淫靡で、即惹かれた。
始終薄暗いイラストが、その妖しさを常に漂わせている。暗がりで男の子たちが禁じられた遊びを繰り広げていく様は、彫刻の女性像の出現によって、更に罪悪感を増してゆく。
亡くなった母親への寂しさを慰めるために、仲間に嘘をついてまで隠れ家を独り占めしようとする悲しさも、何だか理解できる。
艶めかしい壊れた彫刻が、母親の面影と重なり、接吻をしてしまうのは、どこか近親相姦めいたものがあって、ドキドキさせられた。
堀辰雄という作家は初めて知ったが、妖艶な世界観が醸し出されていて気に入った。他の作品もチェックしてみたい。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

堀辰雄の幻想的な短編。母への思慕が思春期の官能が混じり合う不思議な世界。
このシリーズは明治や大正の著名な作家の名作を美しいイラストを楽しみながら読めるのがとてもいい。

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

何とも言えぬ不気味さ…!
現代で言うとホラー話になるんでしょうか?
絵の少年が美しく描かれてるだけに不気味さが際だっているように感じられた。

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

イラストがとても美しい
文章の美しさと画の壮麗さに心を奪われる
少年達の鼠のような遊び
どこか官能的で甘い誘惑を放っている

画の少年たちの持つ仄暗い雰囲気が好き

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

どりゃあ!(巴投げのときの掛け声)14おネエは堀辰雄の『鼠』です

『鼠』でイラストねこ助さんって洒落が利いてるね!って思ったのは俺だけ?

(…みなさんのレビューを読んでみる)

俺だけかいっ!(ビターン)

あーそうかいそうかい
堀辰雄の優美でちょっと謎めいた世界観とねこ助さんのすんばらしいイラストを前にそんなこと考えてるのは俺だけですか
あーそうですか
それは失礼しましたね

そんならもう★3!(評価基準がひどい)

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

 乙女の本棚シリーズから、堀辰雄さんとねこ助さんのコラボ作品「鼠」です。「山月記」の虎のような、迫力のある「鼠」が描かれていたらどうしよう…と恐る恐る手にした作品です(汗)。でも、そんなことは全くなく、美しい美少年が描かれてます!

 少年たちは、暗くカビの匂いのする秘密の隠れ家で鼠のように遊んでいた。思い思いのものを持ち込んで同じ時間を過ごしていた…。ある日石膏の像が持ち込まれたのだが、それが破損したことが契機となりその後お化けが出ると少年たちはその隠れ家に寄り付かなくなる…。ただ1人の少年をのぞいては…。少年は亡き母を思い、1人泣ける場所としてその隠れ家に留まっていたのだった…。

 この作品、本当に表題からは想像もできないほどキレイなんです!少年の母を思う気持ちに切なさを感じました…。そういえば、私も隠れ家というか、小学生のころ物置小屋を秘密基地のようにして遊んだことがあったなぁ~とか、そんなことを思い出させてくれました…。

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2023年07月26日

Posted by ブクログ

秘密基地を作り、そこで鼠のように遊ぶ少年たち。
秘密基地にお化けが出る噂が出て少年たちは基地を移す――

ねこ助さんの挿絵が多く、豪華な絵本を読んだ心地がした。

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2023年05月27日

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