櫻いいよのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分では絶対に体験できない恋愛を体験させていただきました。
それも一つの愛の形なんでしょうけど、多分普通じゃない。
高崎さんも、藍さんも、普通の人から見ると多分異常者で、二人の関係性もやはり異常で異端。
理解は多分自分ではできない。
普通の枠に囚われたままの自分では、そういう愛もあると知り得ても、心の中では理解できず目を逸らすかもしれない。
でも、だからこそ惹かれてしまうんですよね。
そんな異常な二人が、どんな日々を過ごし、どんな最後を迎えるのか、気になって仕方がない。
普段は読まない系統の話ということもあり、中毒的惹かれ方をして一気読みしてしまいました。
いやあ、自分では絶対想像できない世界、圧倒的でした。
藍さんの愛を、自分は最後まできっとちゃんと理解できなかったし、高崎さんの生き方を素直に肯定もできなかったえけれど。
でも、あの二人だからこそあの「本」が出来上がって、あの展開を選んだ先に何か新しい可能性が見えて、希望の持てるラストだったのがいい。
不快感がない。
満足感すらある。
何とも濃厚な読書となりました。
あの不思議な感覚、的確に言語化できないのがもどかしくありますが、初めての経験だったように思います。
まあ、だからといって、あんな女たちがドロドロしちゃう恋愛は経験したくはないですけど……クライマックス付近の女性陣は本当に怖かったから。
藍さん、よく耐えた。 -
Posted by ブクログ
あぁ、これはまさに櫻いいよの手によるものだな、と思える作品。
誰もが未完成で、なりたい自分がどんなものか、また理想に程遠い自分を知って、あがいている。
10代の若者達にぜひ読んで、彼らなりの『さふいうもの』を見つけてほしいなと思いました、
宮沢賢治の詩をモチーフにした作品の構成も素敵。(もちろん黒猫のパラパラ漫画もかんわいいいい)
登場人物達の連作短編を通じて明らかになる澄香の本心と本音をぜひ見届けてください。
ちなみにわたし自身はあまりにも特殊な人となりで高校時代を過ごしたのでどのキャラにも自身を投影できなかったけれど、過去の自分をこの中に見つけられたらもっと楽しめたのかな。
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Posted by ブクログ
登場人物ひとりひとりの気持ちが胸に響いた。
人生の中で何度も出会う"自分ではどうしようもない状況"…友達に合わせてしまい自分の意見を言えなかったり、誤解をされたり、噂話に振り回されたり…日々の中の小さな出来事で済むこともあれば、一歩も動けなくなるほど重大な事件になることもある。
そして、同じくらいたくさん、自分で出来ることもある。自分で考えて決めること、相手の立場になり別の角度から見てみること、自分は毒を吐かないようにすること、人を信じるのをやめないこと。
自分が周りの人に対して思ったり感じたりしていることと、周りの人が私に対して思ったり感じたりしていることは、同じとは限らない。至極当然のこと。だけど、ついつい勝手に思い込んだり、決めつけたりしちゃうことって多いんだよね。そのことに気付くのって大切だと思う。
中学生〜
読むのに2時間
238ページ
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Posted by ブクログ
全体を通じて、青春ラブストーリーの展開に加えて、もう一つのストーリーとして、自分の意見をはっきり言えない主人公の希美が、友人や同じ学校の男子"瀬戸山"と関係を深めていくにつれ、自分の意見を表現できるようになっていくという希美の内面的成長も組み込まれている2段階構成で楽しめる作品だった。
交換日記の相手が本当は希美であることに瀬戸山は途中から気づいていたが、瀬戸山が感情的にとった過去の行動が裏目に出て、思いを希美に伝えられないところも恋愛の難しさがうまく表現されていたと感じた。
評価としては、瀬戸山が勘違いして江里乃に告白した際の描写が欲しかったので星3にした。