クラウス・シュワブのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ー パンデミックが引き起こした深刻な危機によって、経済や社会がどのように機能し、なぜ機能しないかを考える機会がたっぷりと与えられた。その審判は明確だろう。私たちは変わる必要がある。というより変わるべきなのだ。だが、変われるだろうか?過去の過ちから学べるのか?パンデミックをきっかけに、明るい未来が開けるのか?地球全体に秩序をもたらすことができるのか?
シンプルに言おう。グレート・リセットをやるのか、やらないのか?リセットは野心的な挑戦だ。野心的過ぎるかもしれない。 それでも、やらないという選択肢はない。
私たちは全力で取り組み、やり遂げなければならない。肝心なのは、世界の分断をなくし、汚染や破壊活動を減らしながら、パンデミック前の世界よりも寛容で、公平かつ公正な世界を作ることだ。何もしない、あるいは、おざなりなことしかしないのは、日々悪化する社会格差、経済の不均衡、不正や地球環境破壊に向かって、夢遊病者のように歩くのと同じだ。行動を先延ばしにするなら、この世界がますます狭量になり、さらに分断し、ますます危険で自分本位で、地球に住む大多数の人にとってとにかく耐え難い場所になるのを、ただ見ているのと同じだ。
もう一度言う。何もしないという選択肢はないのである。 ー
複雑に考えすぎるから良くない。
シンプルに、やらない選択肢はないという前提で、やるべきことをやるしかない。
その時に、「公平さ」が問題になり、特定の誰かが犠牲・我慢を強いられるのであれば、その負担をみなが分担する仕組みがないと、世界の分断は抑えられない。
とは言え、本作の出版後にロシア侵攻が起こり、世界の情勢がより複雑になり、分断は加速した。エネルギーと食糧の情勢が変わり、持続可能性やレジリエンスがますます試されている。
さて、やらないという選択肢は無い中で、何もやらずに漠然と日々を過ごしていいものか。そんなわけはない。じゃぁ、何をやろうかなぁ〜。 -
Posted by ブクログ
2016年のダボス会議で使われ始めたキーワード「第四次産業革命」についての入門書です。ダボス会議の創立者自身の提言なので基本的にポジティブ。詩人リルケの「未来は私たちの中にある…実際に未来が訪れるはるか以前に、私たちの中で変化を遂げるために」という言葉を引用しているように変化を加速させる立場から提言です。そう、過去の第一次産業革命から第三次産業革命までは結果論として革命だったのだ、と思いますが、今回の革命はこの言葉をトリガーに未来を引き寄せようという大きな意志を感じます。たぶん、国連やダボス会議のように主格としてのグローバルって存在が始めっからあることが故の新しい革命なのだと思いました。きっと人類史として誰にとっても避けられない流れなのだ、と説得され瀧がします。だからこそ、その激流の中で人類を鳥瞰する視点が必要とされていて、例えば「サピエンス全史」がベストセラーになるのは「第四次産業革命」が起こっているからなのである!とこじつけのように感じたりしました。そして「第四次産業革命」というコインの裏側には「第四次生活革命」という個人データに対する新しい倫理が必要とされているのだと思いました。
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Posted by ブクログ
PCとインターネットの普及を第3次産業革命と置き、モバイル端末やセンサー機器から得たビッグデータの活用、いわゆるAIによる産業の変化を第4次産業革命と置いている。
どういった要素技術がトレンドになっていくかを俯瞰するには便利な1冊。
2025年までに迎えるだろうというティッピングポイントには一部「これはちょっと…」と思えるものもあるが、2015年当時に予測されていた内容と考えると指し示す方向性についてはそれほど陳腐化していないのではないか。
すなわち本書の中で予測されていることは近い将来現実になる可能性が非常に高く、これらに備えることは不確実な未来に対する有効な打ち手の1つになり得るということ。 -
Posted by ブクログ
本書はいわゆるグリーン成長を主張している本だと理解しています。
拝金主義の集団であるダボス会議でも「GDP成長絶対主義」を見直しを主張し始めたのは一つ評価したいです。新型コロナウイルスがネオリベラズムにとどめを指すものという認識も正しいものだと思います。しかしながら本書内で指摘されているようにパンデミックは経済・社会の不平等性を徹底的に浮き彫りにするものでした。
その根本の欠陥を生み出す資本主義への批判が全くないと言ってもありません。
やっぱり本書全体で語られているリセットと言いながら特権階級にいるダボス会議にいる人々の資本や権力はリセットする気はさらさらないんだね、とつくづく思わされました。 -
Posted by ブクログ
0. この本を読む目的は何か
テクノロジーの進化が、社会にどのような変化をもたらすのか。経済の最先端で、不確実な未来の変化を考えつづけているクラウス氏の見解を知る。それにより、未来の起こり得る変化に対する、センスを高める。解像度を上げて、未来に起こり得る変化を語ることができるようになる。
その変化の中で、自分が社会に価値を提供し続けていくために、しなければいけないことを考える。
1.この本は要するに何について伝えようとした本だと理解しましたか。また、現在の自分にとって、どのような意味があるかを考えてください。
デジタル、ITの幾何学的進歩によって、激甚な変化が我々が予想できる以上のスピードで実現されていく。その世の中・産業構造の変化に遅れずについていこうとすることが大事である。どのようなメカニズムで、産業構造の変化が生まれていくのかも、ただ変化の事象を眺めるだけでなく、言語化していくことが求められる。
2.本の中で印象に残っていることは何か?
デジタルの発展によってもたらされるメガトレンドが、経済、ビジネス、国家と世界、社会、個人へ影響をもたらす。
3.今後、何を意識し、どのような具体行動を励行していきたいですか
正直なところ、一度読んだだけでは、本書が伝えたいことを捉えられていないと感じている。ただ、本書で書かれているようなディープシフトが実際に起こっていく様を、ただぼんやりと眺めることはやめたいと思った。どんなメカニズムでディープシフトが起きており、その結果ビジネスにどのような影響がもたらされるのか、仮説と検証をすることで、自分の感覚を高め続けたい。 -
Posted by ブクログ
第4次産業革命は、21世紀から始まったデジタル革命で、これまでとは比較にならないほど偏在化しモバイル化したインターネット、小型化し強力になったセンサーの低価格化、AI、機械学習と言える。これらの時代であらゆる産業が変革を起こしており、それが人々の暮らし、物の所有、消費、考え方を変えてしまっている。また、あらゆるものがインターネットにつながることによって便利になっていることもある一方、平等に対する格差は広がってしまっている。
このような時代では、そういった現状を理解し強調していくことを考えられることが必要で、リーダーとしても知性や倫理感、信頼感が求められる。
自分が今まで想像もしていなかったことが当たり前のようになっていく世界が近づいている、これらを認識し、どう行動していくべきか、学び続け、そこで共生していけるだけの人としてのスキルを磨く必要があることを認識した。
メモ
・環境への適応に必要な変化や政策を実施し、繁栄するのは私たちの才覚にかかっている。問題に向き合っていくには、以下の知性を身に付ける必要がある。状況把握の知性、感情的知性、啓示的知性、物理的知性。特に感情的知性は、第4次産業革命の時代に成功を収めるために必要なスキル、自己認識、自己統制、モチベーション共感、ソーシャルスキルの重要な基盤となり、この知性こそが意思決定者の優劣を分ける。