黒星紅白のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『キノの旅』シリーズでおなじみのコンビによる一冊。短編というか詩集というか。絵本形式で描かれた綺麗な本。やっぱり黒星さんの絵、好きだなー。
さて、約20編のお話があるわけですが、それぞれ1,2ページで終わるほどの短いもの。それでいて「考えさせよう」とする時雨沢さんの意図が伝わってくるわけです。それ故に、意図が見えてしまうとチープさを感じさせる一因ともなると考えているわけですが、本書はどうなんでしょう? ちょっと、僕には判断がつきかねるのです。本書にあるお話は玉石混交なのですが、その中には、素直に「なるほどなー」と思わされた作品もございました。でも、それって時雨沢さんの策略に嵌ったために、そう思わされたのか、はたまた本当に考えに影響を与える作品だったのか。ちょっとわかりかねるのです。もちろん、「なるほどなー」と思ったのは事実ですから、僕も素直に「イイ本だった!」と言えばいいのだけれど、そこはそれ、ひねくれて育ったものだから、イロイロ考えてしまう……。
もしかしたら、スゴイ名作なのかもしれない。もしかしたら、スゴイ薄っぺらい作品なのかもしれない。わからないのです。ちょっと誰かと、一編だけを抜き出して、思いっきり考察して、議論したい本。
これはイイ本なのですか? 「なるほどなー」と思った僕は間違っていないのですか?
【目次】
「ばけもの」
「らぶれたー」
「くすりはひとつ」
「しんしのはなし」
「はな」
「やりたいこと」
「ぶき」
「あなたのいるばしょ」
「りゆう」
「かべ」
「べっど」
「さくせす」
「たびびと」
「けいけん」
「みため」
「きょうのできごと」
「しんあいなるあなたへ」
「まほうつかい」 -
Posted by ブクログ
面白かったです、すごく。
前回で物語は完結していたのに、「Ⅱ」なんて一体どんな展開になるんだろうと楽しみにしていたけれど、楽しみにしていただけありました。ヴィル、アリソンは言うまでもなく好きだけど、ベネディクトさんもだいぶ好きになりました。何気に最後にはフィオナさんと約束事までしているし、ちゃっかり者感は否めないけど、かなり好感。
友人も登場回数少ないくせに面白いし、たくさん笑わせてもらいました。決して薄い本ではないのに、あっと言う間に読み終われちゃう。あとがき・作者近影もいつもにも増して楽しかったような気がする。ヴィルはあんなにも冷静で頭もいいのに、どうしてああも鈍感なんだろう。その分、隣でやきもきする可愛いアリソンが見れるからいいのだけど。アリソン、ほんと可愛いなぁ。扉絵の二人の寝顔も最上級に可愛いし。
物語はテンポ良く進んでいってるけども、王女様の話はよくよく考えてみれば結構重い話ですよね。王女様の取った行動と想いの深さは、勝るものなく王家に相応しいものだったように思います。読み終わってから序章を読むと全て理解できるのは前回と同様。今ではすっかりアリソンファンです。 -
Posted by ブクログ
なんだかアニメを見ているようでした。イラストのせいでしょうか。
いつアニメ化されても不思議じゃない気がします。口絵で見られる黒星さんのイラストは相変わらずによかったです。表情豊かな人物や機体のカッコよさはほんとに素敵でした。
わくわくするような話やドキドキするような話とはちょっと違うんですが一気に読めちゃうような楽しさはありました。キノと同様に読者に対して疑問をなげかけてきます。人に銃を向けるのはよくないよ、と言うヴィルと、大切なものを守るためなら躊躇いなく人をも殺す、というアリソン。一体、何が正義なのか。
読み終わって納得。読み返して少し切なく。最後の平和がとても心地よかった気がします。そしてアリソンとヴィルのコンビはかなりのお気に入り。個々でも好きなんだけども私にとっては、二人揃ってこそ。他にはムートおばあちゃんが大好き。