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そして、すぐに、キノとエルメスは大きな病院の前にさしかかった。玄関ドアの前に、数人の看護婦が見送りをするために並んでいた。さらに、一台の黒塗りの車が道に止まっていて、運転手がそのドアを開けるところだった。車の後ろにエルメスを止めて、キノはその光景を眺める。やがて、祝福の声に包まれて、病院から夫婦が現れた。若い二人は顔に笑顔を浮かべながら、夫の方は大きな鞄を、妻の方は、小さなバスケットをその手に抱いていた。夫婦はお世話になった看護婦達に何度もお礼を言って、幾人かと笑顔で抱き合った。(プロローグ「幸せの中で・b」)他、全16話収録。
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Posted by ブクログ 2017年10月28日
初版と表紙が変わったのだろうか?
『あなたが泣いたり
あなたが怒ったり
あなたが憤ったり
あなたが憎んだり
あなたが叫んだり
あなたが苦しんだり
あなたが悲しんだり
あなたが絶望したり
あなたが決意したりすることは-
あなたが正しいことの証明にはならない。』
この言葉に気づかされる。今の自分の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月30日
キノの旅12作目。 オススメの話は「悪魔が来た国」、「日時計の国」、「賭の話」。 「悪魔が来た国」について、異邦人にとっての常識はその国にとってはあり得ないこと故、悪魔と伝えられてしまう話。他文化の人と初めて出会った人はこんな反応をするのかなと思った。 「日時計の国」はオチが良い。最高に皮肉である。...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月03日
風刺系は「正義の国」程度かな。
これは英文のサブタイトルで
結末は想像つきますね。
そう、大馬鹿な最後を迎えます。
変わらないという大馬鹿さ。
人間のおろかな面が見える話。
そして言葉の反復が
小気味よい「賭の話」
なにやら某書のことを言っている記述があるのは
気にしないでおきましょうか(笑)
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Posted by ブクログ 2010年06月07日
今回も良作揃いでした。
「求める国」「日時計の国」「手紙の話」が特によかった。
短編が多かったのでさくさく読めました。
キノ、シズ、師匠のバランスもいい感じ。
あとは黒星さんのイラストが雰囲気に合っていて素敵でした。
短編が多いとイラストをたくさん見れますね(笑)
積ん読中の最新巻も早く読みたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月01日
今回の話しの内容はそして、すぐに、キノとエルメスは大きな病院の前にさしかかった。玄関ドアの前に、数人の看護婦が見送りをするために並んでいた。さらに、一台の黒塗りの車が道に止まっていて、運転手がそのドアを開けるところだった。車の後ろにエルメスを止めて、キノはその光景を眺める。やがて、祝福の声に包まれて...続きを読む
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