樋口裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きなものに対して、その先を求めたことがなかった。なんとなく、好き。それで完結していたことに気づいて震えた。誰かにいいよって言うけど、話が膨らまなかったのはこれだ。自分自身で何がいいかもわかってないから、誰にも言えない。
この本を読むまで、それでいいと思ってたけど、そんな表面上の好きを私は求めてなかったんだ。
家にあるもの、身につけているもの、なんとなくそばにあるものは、何かを理由に選択している。
ほしいものは、なんとなくで探すからもなかなか見つからなかったのかも知れない。
当たり前に過ごしている何もかもに理由があることがわかって、好きなもの嫌いなものの見る目が変わって、自分を知るきっかけになった。
感覚で生きている人は、この本を手にとろうとも思わないかも知れないけど、ぜひ読んでほしい。学校でこう言うこと教えてくれー!
二項対立から始まる論理的思考は、習慣化して身につけていくにしても、入口から自分の浅はかさを叩きつけられて心が痛んで星4つ。
でも、本当に出会えて良かった本でした。 -
Posted by ブクログ
■目的
英語の勉強をしている際、リーディングが苦手だと感じた。単語もそうだが、文章の論理構成といった対局的に理解が苦手。そもそも日本語の場合でも、資料の読み込みは遅い方だと認識している。小学生の頃は、ハリーポッターや都会のトムソーヤといった小説を、スラスラ読めた。これには好奇心と、頭で映像化しながら読んでいたことが要因だったのではないか。
そこで今回は再度読解力の基礎・真髄について、TIPSを理解したいと思い本書を手にとった。基礎スキルを見直し、ブラッシュアップすることで、今後、何千、何万と読んでいく書物のインプットが効率化されることを期待する。
■第一章
近代の子供の読解力は年々悪化しているらしい。読み手側が、ビジュアライズされた絵や、図が多いコンテンツを好むようになり、それに出版社側も呼応し、旧来の文字主体のコンテンツの割合が減っていることが要因とされる。
また、youtubeやアニメだと、文字を読まなくても楽しめる娯楽が増えたことが、小説離れの原因にもなっている。
そもそも読解力は、広義の意味において、何かを読み取る力とされている。文字、文章だけでなく、人間の会話、空気、天気、位置情報など様々な情報を理解し、自分の中で統合した上で答えを出すスキルである。カーナビや天気アプリなど、情報の供給側が高度化されたことで、情報を読解する側の負担が減ったことも、読解力低下の一因だろう。
ではどうやって読解力を上げるのか。本書は結論として、「文書を書くこと・発信すること」が読解力向上の鍵だという。実際に書いてみるからこそ、読めるようになるという。サッカー中継でチームの戦略がアクションを正確に読み取り、発信できるのは、かつて自身がサッカーを経験したから、ゲームの内容を読解できるということを例に示している。
■第二章
文章を作るにあたっては、語彙力が重要。語彙力によって、文章の格調を時と場合に応じて上げ下げしたり、言い換えによって単調でない文章にすることができる。また、具体と抽象を操ることで、文章に奥行きを持たせたり、より分かりやすい文章にすることが可能となる。
この語彙力の引き出しの多さが、文章力を高めるための一つの要素なのである。これは普段から文章に触れ、ストックを増やしておくことが必要であり、また実際に作文してみることで豊富な語彙を駆使できるようになるのである。
■第三章
書くことは思考を明確にすることである。漠然と頭中に存在する思考を形にすることで相手にも伝えやすいようにする行為なのである。これはサッカー実況の例のように、書いてこそその構造だったりテクニックが身につくのである。思考という形のないものを、適した構造、抽象と具体の使い分け、言い換えという技により、他者にとっても理解しやすい文章を作るのだ。また、周囲の状況が伝わるようにリアリティを出すことも一つのテクニックだ。文字という限られた媒体の中で、あたかもその情景を見ているかのよう読み手に連想させる文章を書くこと(例:周囲を囲む行列ができるほど盛況だった)
3what=それは何か(定義)、何が起きているか(事象)、その結果何が起こるか(結果)
3w=why(理由・根拠)、when(いつからそうなのか、歴史的状況)、where=どこでそうなのか、地理的状況)
これは、読解力にもつながる。読んでいる文章の構造や著書の気持ちが、自らによる作文の経験を通じ、理解できるようになる。 -
Posted by ブクログ
読書の方法というと、斎藤孝氏の三色ボールペンがあったり、速読の方法書があったりする。この本はそんな読書法を実用書など読む実読と小説などを読む楽読に分けて説明する。
本をよく読む人なら、筆者の説明を聞いて共感できるところが多いであろう。読書法を体系的に整理しているため、一つ一つの方法を自分の中で整理するのにも役にたった。
精読法の一つとして、3色ボールペンに相当する筆者の方法は、鉛筆一本で文頭に丸や三角をつけて著者の主張や説明部分を見分けるようにするものである。筆者は本を読む際に3色で色付けするほど几帳面なことはできないと言っており、私も同感であった。考えを整理するのに役に立つが、線を定規で三色で引いていた頃は、読書スピードが落ちて仕方がなかった。
著者の専門は文学であり、楽読の部分では古今東西の文学をどう読んでいけば良いのかについてや、文体や人称による文学的な分析方法などについてもざっと語られ、面白いと思った。