あらすじ
年間数百冊を読破すると語る著者の初めての読書論。精読、多読、とばし読みといった、さまざまな「読書の仕方」と、効率のよい知識の活用法を伝授!目からウロコの読書術!
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Posted by ブクログ
読書を2つの方法に区分して解説している。それは、「実読」と「楽読」。実読では、情報発信することが前提の読書。楽読は楽しむ読書。実読の情報発信の方法についてもいろいろふれている。著者は読書をしていた時期は、1日1冊以上読んでいたというからすごい。
Posted by ブクログ
身になる読書、
だけれども決してそれ一辺倒ではない
楽しむ読書のすすめも
書かれていてそんなに堅苦しくはありません。
で、この本中には素晴らしい言葉が
書かれています。
読書は悪徳の所業(といった具合)
あらいやだー、私極悪人じゃないですかー(笑)
恐らく私は無意識のうちに
精読とそうでないことは使い分けています。
専門書というか古典は完璧精読のほうに
入ってきます。
(それでもだいぶ読みこなせるようにはなってきました)
多読の特権は
最近読んだ本と紐づけが可能なこと。
あるハルキストの本を読んで
同じ感想をこの本で述べていたのを見ていたら
その人の本が紹介されてたよ!!
驚き、というようにね。
Posted by ブクログ
いままでになかった読書の方法を教えてくれました。
読書法に不安がある人、読書に意味が見いだせない人が手に取る最良の書だと思います。
この本を通して、僕は小説を読むことの意義を見出すことができました。
これからも楽しく充実した読書ライフを過ごしていきたいと思います。
Posted by ブクログ
作者曰く読書は「実読(知識をみにつけるための読書)」と「楽読(楽しむための読書)」に分かれるらしい。
実読は「蓄えた知識を発信する」ということが必要らしい。
ある意味ここでこのように書いてる内容も発信と言える。
楽読は「知ってはならない世界を覗く冒険である」とのこと。
確かに楽しんで、ただ先が気になってページを捲るのにふさわしい言葉だと思う。
この作者ほど深く読めてはいないのだけども、なるほどと思える本でした。
Posted by ブクログ
世の読書本の大半がビジネス書を対象にしているのに対し、本書では楽しみのために読む小説やエッセイの読み方にもかなりのページ数を割いているのが好印象。
必ずしも著者の真意を正確に読み取る必要はなく、自分にとって何か得るものがあればそれで良い。確かに。
そして、じっくり時間をかけて精読すべき本と、とにかくどんどん数をこなしていくべき本を自分の中で分けて、そのふたつを併読するという読書法を勧められている。
よし、読むぞ!
という気にさせてくれる良書。
Posted by ブクログ
読書の方法というと、斎藤孝氏の三色ボールペンがあったり、速読の方法書があったりする。この本はそんな読書法を実用書など読む実読と小説などを読む楽読に分けて説明する。
本をよく読む人なら、筆者の説明を聞いて共感できるところが多いであろう。読書法を体系的に整理しているため、一つ一つの方法を自分の中で整理するのにも役にたった。
精読法の一つとして、3色ボールペンに相当する筆者の方法は、鉛筆一本で文頭に丸や三角をつけて著者の主張や説明部分を見分けるようにするものである。筆者は本を読む際に3色で色付けするほど几帳面なことはできないと言っており、私も同感であった。考えを整理するのに役に立つが、線を定規で三色で引いていた頃は、読書スピードが落ちて仕方がなかった。
著者の専門は文学であり、楽読の部分では古今東西の文学をどう読んでいけば良いのかについてや、文体や人称による文学的な分析方法などについてもざっと語られ、面白いと思った。
Posted by ブクログ
昔に比べて読書量が減ったのもあるが、ここ数年楽読をしていないなと、この本を読み終えて改めて思った。
また、多読、精読など本の読み方も説明してくれていたので、今後その点も意識して本を読み進めていきたい。
楽読用の本を探そう。。
Posted by ブクログ
以前よりは読書をする機会が多くなったが、なかなか自分自身の身になっている気がしない、なんとなく読んでいるという気がしていた時に目についたのがこの本。
最近、雑誌などで読書に関する記事を何度か目にし、改めて、読書に関するプロの方の読書法というのを見てみようと思った。
この本では、読書を「楽読」「実読」と分けているが、それは自分にも当てはまる気がした。 仕事柄、パソコン関連の書籍を実用書を読む機会が多いが、やはりこれは楽しむためではなく、知識を身につけるために読んでいるわけで、しっかり内容を理解しながら読む(結局、半分くらいは忘れているが・・・)
最近、あまり小説は読んでいないが、小説を読むことで、その世界に入り込んで楽しむことを目的とするのもこれまた読書である。
著者は、楽読と実読を交互に行うとよいとしているが、なかなかそうはいかないのが現実だったりする。 実際、実用書を一冊読むと、さらに知識を高めたくなり、もう一冊・・・となる。
しかし、いろいろな書物を読むことで、「飽きる」ということを防ぐことができるかもしれない。
著者ほどの学識がなく、なかなか著者が何を言わんとしているかまで理解することは難しいが、この著書の中で、
情報は発信してこそ意味がある
とあったが、以前にも似たようなことを雑誌読んだことがあり、発信することで、自分の理解度を確認することができる。 著者の言葉で言うなら、読後感をまとめるということである。
このブログもそれを試してみたくて始めたものだ。
まだまだ、考えがうまくまとまらないが、確かにこうやって文章にしてみると、どこまで自分が理解できているかがよくわかる。
気張らずに、でもがんばって続けていきたいものである。
最後に著者のおすすめ書籍が掲載されているが、私にはまだハードルが高そうである。 将来的には、すべて読破できるような知識と読書術を身につけたいものである。
Posted by ブクログ
この本の著者は
「頭がいい人、悪い人の話し方」で有名な樋口裕一さん。
樋口さんの本は初めて読んだのですが、
クセの無い文体で非常に読みやすい&わかりやすかったです。
特に接続詞の使い方がウマイ!
さすが、小論文のセンセイですな。。。
内容はというと…。
読書好きの自分にとってはこれはかなりのヒット!
共感できる部分が多かったです。
筆者は第一部・第二部で、
読書には「実読」と「楽読」の二種類の読書法があると説いています。(ちなみに、実読とは、情報や知識を得て、
何らかの行動を起こすために本を読む行為、
楽読とは、ただ楽しみのためだけに本を読む行為のことを指します。)
そして、この両方の読書を行ってこそ、
豊かな人生が送れると主張しています。
その他、実読と楽読の方法論から発信の仕方まで、
読書のやり方について理解が深まりました。
ちなみに、最後の第三部のところに、
筆者がこれまで読んできた
世界中の文学作品が紹介されているのですが、
残念ながらこちらはチンプンカンプン(笑)
ほとんど読んだこと無かったです。。。
自分とは、ちょっと趣味が違ったみたいですな。
文学部の(例えば)フランス文学が好きな人とかが対象かな!?
このテのことは詳しくないから、自分で確認してみて下さい。
どちらにせよ、
第一部・第二部の実読&楽読のとこだけでも読む価値アリ!
読書好きな方は是非!!!
Posted by ブクログ
読書を「実読」(何かに役立てるための読書)と「楽読」(楽しみのための読書)に分け、実読に関しては目的に応じた効率的な読み方を、楽読に関しては楽しみ方をまとめた本。
小説などの楽しみ方について箇条書きにまとめたものを読んだのは初めてだったので、その部分が特に面白かった。
また実読に関しては、読んだら発信というのはよく見る主張だが、この本では受け売りや蘊蓄のやり方についてもテクニックが書かれていたのが凄い。
今まで読んだ読書術の本の中では大変わかりやすくて面白いと思う。
Posted by ブクログ
ミステリーや時代小説が好きで読書にはまり、やがてビジネス書を読みあさるようになって、ふと、もっと違う分野の本が読みたいと思っていたところ、目に付いたので購入した。
読みたい本が多いが、全てを読む時間がなく悩んでいたところだったので、「正確に読む必要のある読書と、その必要がない読書」の具体的な方法論は、非常に役に立った。
Posted by ブクログ
斜め読みで読めてしまう。当面の役に立てるための「実読」と楽しみの読書である「楽読」を併用せよと説く。著者は西欧文学系の人なので、「楽読」も文学作品の楽しみ方のヒントについての説明がメイン。文体が意外に硬派なので単純な内容の本だが気持ちよく読めた。巻末の著者自身の読書録がまあ興味深い。大江健三郎の「万延元年のフットボール」が超傑作とあるが、再読してみたい気になった
Posted by ブクログ
第一部「実読」の方法
第二部「楽読」の方法
第一章「楽読」の心得
1.「楽読」とは
2.「楽読」とは知ってはならない世界を覗く冒険である
3.「正しい楽読」とは
4.「楽読」であるからこそ、本は人生を変える
じわじわと人間そのものの根本にまで影響を及ぼす
5.精読よりも繰り返し読み
6.一人の作家を追いかけよ
7.だんだんと守備範囲を広げる
8.評論も読む
第二章小説、エッセイはただ楽しめ
1.ストーリーを楽しむ
2.人生観に共感する
3.文体を楽しむ
4.新しい世界を知る
5.テクニックを楽しむ
6.作家の込めようとした思想を読み解く
7.作者の込めようとしていない意味を読み解く
8.時代を読む
9.自己発見する
10.謎を楽しむ
11.語りの制度を考える
12.制度をどのように守り、どのように違反しているかを考える(伏線とか)
13.文学史的な意味を考える
第三章小説、エッセイも発信につながる
1.(読んだものが)にじみ出るようにせよ
2.(作家ではなく、文学そのものに)愛情を示せ
3.名言を口にする
4.文学めぐりをしてみる
5.読後感をまとめる
第三部私の読んできた百冊
Posted by ブクログ
実読・楽読・多読・精読
三色ボールペン読書とともに、今後の読書に参考になることばかりだった。
「すべての本は良書である」
いい言葉だ。
「巷では、齋藤孝の三色ボールペンが有名だが、私は三色ボールペンで線を引く気にはなれない。そもそも私はそれほど几帳面なことができない。」
うはwww テラ正直w
こないだ読んだ、なんでもかんでも頭ごなしに否定する著者より、万人に共感を得られやすい書き方だと思った。
Posted by ブクログ
読書を「実読」と「楽読」の2つに分けて説明している。
「実読」は、情報や知識を得るための読書で、主な対象は実用書。紹介されているテクニックは、精読の本と多読の本を分ける、飛ばし読み、斜め読み、などである。
「楽読」は、ただ楽しむための読書で、主な対象は小説やエッセイである。紹介されているテクニックは、精読よりも繰り返し読み、だんだんと守備範囲を広げる、評論も読む、などである。
著者は下記のように、この両方の読みかたが必要だと説く。
この二つの読書の両方があってこそ、人生は豊かになる。片方だけでは、情報を追いかけるだけの味気ない人生になるか、それとも、浮き世離れした趣味人で終わってしまう。(p12)
全体は3部構成で、第1部が実読の方法。第2部が楽読の方法。第3部は、「私の読んできた百冊」と題した読書案内となっている。
私は、読書術の本を何十冊も読んでいる。
読書術の本によく書かれているのは、以下の4点である。
1.読書の効用(読書のすすめ)
2.何を読むか(本の選択)
3.どう読むか(読書術)
4.アウトプット(情報発信)
このうちで、本書では、どう読むか(読書術)が主体である。アウトプット(情報発信)についても書かれている。
読書術の本を、たくさん読んでいくと、初めて見るような考え方やテクニックに出会うことは稀になっていく。説明の仕方や、呼び名は異なっても、ほとんどがどこかで読んだ内容となっていく。このような理由で、私は本書から新たに得るようなものはなかった。
だからといって悪い本とは言わない。内容は悪くないし、樋口氏の文章はいつもながら読みやすい。読書入門者にお勧めの内容だ。
Posted by ブクログ
楽読と実読の区別を勧めている。
実読は多読を経て精読へ。
読書の方法について分類して
その用途を書いています。
参考になるものもあります。
でも精読に関しては
文学に関することしか書いていない。
それが専門だったから仕方ないが、
分野によって違う読書法を一概に語るのは
危ういと思う。
読み終わったら発信する、これは賛成です。
あとは、著者が言うよりも昔から言われていることですが、
「読書は他の人の人生を生きる分、読者を豊かにする」
これが読書における至言だと思いました。
Posted by ブクログ
楽しみを求めて読むだけでもダメ出し、実用性ばかり求めるのもつまらない。この2つが合わさって深みのある人間になる。という言葉にはっとした。齋藤孝などの読書術本に隠された名本…かも。
Posted by ブクログ
「一度読むだけですべてをわかろうとすること自体、むしろ読書として不自然なのだと私は思う。」
たまたま、そのときの自分の求めている意見・情報ではなかったり、そのときの自分では知識不足だったりするからだと思う。
Posted by ブクログ
確かに楽しむ本と学ぶ本って分けて読まなければいけないのかもしれない。そこまで考えて読んではいなかった。
とはいえ参考にする程度であり読書方法は結局自分なりに合う読み方に固まっちゃう気もする。
しかし、人が読んでいる本はなんか気になるのはどうしてだろうか。その点、三章は大変参考になった。これだけまんべんなく読むことはちょっと今の自分には厳しいかもしれない。
Posted by ブクログ
読書を実毒と楽読に分ける。実になる、役立つ読書と、楽しむ読書。そして実読後は⇒発信、読んで理解したら⇒伝える、をしなければ意味がない。と説く。精読するもの、多読のための方法が示される。それに比して、楽しむための読書(ミステリーなどは)繰り返し読むことで、面白さが増すものがある。と説く。そして、楽しむためのテクニックや知識が披露される。
最後に百冊のブックリスト。
すべてを読まない、アリバイつくりの読みのテクニック
1前書きを読む
2後書きを読む
3目次を見る
4まとめになっているところを探す
5著者は何者かを考える
6著者はその本で何を言いたいと思っているのか
裏づけ、不都合なデータについても考え⇒プラスに転化し⇒ダメなら修正。論理学の方法論のようだ。
Posted by ブクログ
タイトル通り、他の人と読書で差をつけるためにはどう読むのかという内容。この本を読んで、読書をする上での視野や考え方の幅が広がった。
本を読むことは本によって、読み方、考え方、様々なアプローチの方法を変えていくことが大事だと感じた。
Posted by ブクログ
まず、「実読」と「楽読」への分類。
分かっているようで意識したことがなかったな。
そして、
「実読は発信しなければ意味がない」(17頁)
というのは、納得だった。
勉強と一緒ですぐに復習しないと自分のもの、自分の意見にできない。
自分が何かを得ようとしている実読なら尚の事だ。
読み方のテクニックについては、流石予備校教員と言うべきか
大学受験時に聴いたようなテクニックだった。
その辺りは私みたいに苦手な方は苦手かもしれない。
様々な読み方が紹介されているが、この本こそ「必要な部分だけ飛ばし読み」するべき本かもしれない。
そういう読み方をする時にもう一度開けば良い。
基本的に実読ばかりの人間だったから、楽読もしてみようかな。
久しぶりにSFとか読むのもいいかも。
そう思わせてくれたことも、私にとっては有益だった。
Posted by ブクログ
読書本ということで手に取ってみました。
本を実読・楽読に分ける内容はうなづくことが多かったです。
ただ、個人的には殆ど楽読しかしていないことに気づいたので
著者の薦める本を読んでみようかと。
あと、mixiに残す以上感想の書き方はよかった。
こうしたレビューの書き方本とかも色々見てみたいなと。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「文章のプロ」が初めて教える無駄のない効率的な本の読み方。
[ 目次 ]
第1部 「実読」の方法(「実読」と「楽読」 「実読」とは 「実読」は発信しなければ意味がない ほか)
第2部 「楽読」の方法(「楽読」の心得 小説、エッセイはただ楽しめ 小説・エッセイも発信につながる)
第3部 私の読んできた百冊(若いころに読んで、胸をときめかした書物 大人になってから読んで大きな影響を受けた本)
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