樋口裕一のレビュー一覧
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私自身の指導理論を合致する内容。とても納得がいった。
まず、この複雑な世界を理解するには、読解力が必要だ。読解力がないと、いつも入口で躓いて、悪くすると「クレーマー」=孤独な攻撃者になってしまう。(そしてSNSの世界で怒りを発散する)
じゃあどうするか。読解力向上には、書くのがいい。サッカー観戦よりもサッカーをしよう!である。
書く力の向上には、言い換え力を鍛える、分の連結・分離を考える、平易な言い換えなどなど、特定の訓練を意識してやるといい。そして何より、「型」を意識して書くことだ。というよりも、「型」に事実をおとしこんでいくイメージだろう。自由に書いてはいけない。
こうして、書くこ -
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読書を「実読」と「楽読」の2つに分けて説明している。
「実読」は、情報や知識を得るための読書で、主な対象は実用書。紹介されているテクニックは、精読の本と多読の本を分ける、飛ばし読み、斜め読み、などである。
「楽読」は、ただ楽しむための読書で、主な対象は小説やエッセイである。紹介されているテクニックは、精読よりも繰り返し読み、だんだんと守備範囲を広げる、評論も読む、などである。
著者は下記のように、この両方の読みかたが必要だと説く。
この二つの読書の両方があってこそ、人生は豊かになる。片方だけでは、情報を追いかけるだけの味気ない人生になるか、それとも、浮き世離れした趣味人で終わってしまう -
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人は誰しも死を避けられない。それなのに死に直面すると嘆き、恨み、取り乱してしまうのが凡人の常である。そんな凡人に「死の教養」を説く。古今東西の賢人たちの死に様を学び妻のごとく泰然と死を迎える心得を教えてくれる。
実際には身近な人を亡くした時人は簡単に教養どおりには振る舞えない。嘆き悲しみ、抜け殻のようになるのが現実だ。
それでも故人の生き方や死にざまに目を向けることで自らの生を見つめ直すことができる。死は終わりではなく生を深める契機となる。
凡人であるがゆえに完璧にはできない。それでも泰然とした死を目指し、日々を大切に生きることこそが、あっぱれな最期へとつながるのかもしれない。
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「文型」に特化した文章術の本。
対象はビジネス文章。例文はすべてビジネス文章である。
本書で核となっているのは、第四章の「説得・主張が得意になる『黄金文型』」。
そこで挙げられている黄金文型は下記の10個だ。
【1】結論からお伝えします
【2】確かに・・・しかし・・・
【3】理由は三つある
【4】その背景にあるのは
【5】そもそも○○は、・・・しかるに・・・、それゆえ・・・
【6】具体的に示すと
【7】つまりまとめて言うと
【8】このままでいくと、その結果・・・になる
【9】○○と思われているが、実はそれは大きな間違いだ
【10】まったく別に見えるが、実は共通点がある
確かに、このよう -
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ネタバレ・行けたら、行きます……上から目線にも捉えられる
・仕事をやらさせていただきます……「さ入れ」表現
→「ら抜き」は,けっこうわかるんだけど「れ足す」と「さ入れ」は苦手です
・なにげに……なにげなしにが正しい.本来の意味と違う使われ方をしている言葉
→ほぅ?
・教えてもらっていないから、できません
→近頃自分がこれになっている気がする.「最初に自分で調べて、わかろうとする努力は、無にならない。」とあるので頑張ろうと思った
本質じゃないけど,JOAKとかJOBKとかJOCKがNHKの放送局の符号と書いてある文章があって,確かにラジオ番組終わるときにそう言ってると思った. -
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古本で読んだ。
お馬鹿さんの特徴的な話し方や話の内容を40挙げ、それぞれにこうするべきだとか、そんな人にはこういう姿勢で対しようとかが書かれている。
どの例も、そんな傾向の人はいるにはいるなとは思うが、やや極端で、かえって参考にならないのかなとも。話し手の頭の悪さを強調しておかないと、この手の本の筋が通らないからかな。
しかし「教養とは、自分とは別の価値観も許容するということ。自分だけの狭い価観にとらわれず、別の価値観を理解し、広い立場に立って判断できるということ」、「賢さとは分析力」は、確かにだな。
あと、カタカナ言葉をやたら使って、あなたとはレベルが違うんだよ、を匂わす人の例題もあった -
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人は誰しも口癖を持っている。勿論自分でそれが口癖だと気づいてるケースは少ないと思うが、部下と1on1している際にもそうした口癖を必ず聞く瞬間がある。私はそれを聞き逃さないようにして、この言葉が出れば大丈夫だろう、少し支援や説得が必要な時だな、と次のアクションを決める際の判断材料にしたりする。聞き上手という言葉があるが、いつも賑やかに議論し、うまく回っているチーム、成果を上げ続けているチームは大抵の場合、上司がそういった聞き上手な人間で、部下の話をしっかり聞いており、飲み会などで部下の話になると、その分析力に舌を巻く事がある。忙しい最中に切り詰めて時間を作って、合間合間でやっている部下とのコミュ