凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養

凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養

1,003円 (税込)

5pt

3.6

妻ががんで逝った。61歳、1年あまりの闘病生活ののちの早すぎる死だった。家族が悲しみ、うろたえるなか、妻は、嘆かず恨まず、泰然と死んでいった。それはまさに「あっぱれな最期」だった。決して人格者でもなかった妻が、なぜそのような最期を迎えられたのか。そんな疑問を抱いていた私が出会ったのは、「菫ほどな小さき人に生まれたし」という漱石の句だった。そうか、妻は生涯「小さき人」であろうとしたのか――。妻の人生を振り返りながら古今東西の文学・哲学を渉猟し、よく死ぬための生き方を問う、珠玉の一冊。

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凡人のためのあっぱれな最期 古今東西に学ぶ死の教養 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私の妻も、3年前、希少癌で亡くなりましたが、やはり、あっぱれな最期でした。その間、一度も、痛いとか、苦しいとかを決して言いませんでした。
    妻は何事も完璧にこなし、重度障害の娘の介護も、家事も、何かにつけ、見事な生き様でした。
    そんな妻と一緒に居られたことは、とても幸せな日々たったことが、本書を読むこ

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    あっぱれな奥様だったのだと思う。
    年取って病を得たりして身近になってきた死について考えたり、無くなった奥様が同年代だったりしたこともあったので、久々に小説以外のものを読んでみた。
    国、時代、宗教、哲学…色々な考え方、結局、生き方に対する考えや思いが、そのまま死の受け止め方に繋がる、まあ、当たり前とい

    0
    2024年04月02日

    Posted by ブクログ

    あっぱれな最期。
    つまり潔く死に臨むためには、極めて大雑把にまとめると、自分などちっぽけな人間だと自覚し、自然の流れを感じながら身の丈に合わせた暮らしをすることと言えると思います。

    人間はもちろん、生物は必ず死ぬ。
    生き切ったのだから当然と言う自然な流れを、受け入れることが出来ると言うことでしょう

    0
    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

     人は誰しも死を避けられない。それなのに死に直面すると嘆き、恨み、取り乱してしまうのが凡人の常である。そんな凡人に「死の教養」を説く。古今東西の賢人たちの死に様を学び妻のごとく泰然と死を迎える心得を教えてくれる。
     実際には身近な人を亡くした時人は簡単に教養どおりには振る舞えない。嘆き悲しみ、抜け殻

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    家族がガン闘病中につき、読破。

    著者の妻が癌にて逝去し、
    妻の死に方について、および「死」について考察している本です。

    読む限り、私でも
    著者の妻はすごくあっさりとされていた印象でした。
    人間、そんなにあっさり逝けるものなのかと思うくらいです。

    そして読みながら著者の妻の性格等を考えると
    天国

    0
    2024年05月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近、死ぬとき私はどうしているか、どう死に近づいていくか、を考えることが多い。妻を亡くした音楽評論家が、「妻はどうしてあっぱれな最後を迎えることが出来たのか」を解きほぐしていく。
    怒りっぽく、人に文句を言うことをためらわない性格だった妻。その妻が人に精神的な負担をかけず、逍遥として死を迎える。
    中盤

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    祖父が亡くなったこともあり、何かに縋る思いで手に取ってみた。
    著者の奥さんが亡くなる描写はリアルで、少ししんどくなった。
    内容は、奥さんの紹介がほとんどで、読み物としては面白かったが、求めていたものはあまり書かれていなかった。
    一方で、自分を特別と思わなない、ということは大事だと思ったし、大きな気づ

    0
    2024年07月05日

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