柏木ハルコのレビュー一覧

  • 健康で文化的な最低限度の生活 10

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    貧困ビジネス編二巻目。このテーマを取り上げようと思った時、著者の頭にコロナ禍が起きることは想定してなかったろう。図らずも、パンデミックにというもう一つの重いテーマも追いかけることになる。そのせいかはわからないが、本巻でも完結しない。ただ、そのからくりは少しずつひも解かれていく。受給者の危険を察知しても役所ができることは少ない。犯罪の管轄は警察。警察も被害届がなければ動けない。悪というものは法の隙間をかいくぐり蔓延るものである。立ち向かうには一人ひとりの正義感しかないことはコミックの世界のことに留まらない。

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    2023年05月28日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 9

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    9巻目まで来た。本巻ではホームレスの問題にフォーカスされる。日本の路上生活者は2022年度の調査で3,448人。15年前から8割減少。統計に現れないネットカフェ難民も相当数いるという。生活保護受給のためには住所を要する。紹介されるのが「無料低額宿泊所」。劣悪な住環境。相部屋でのプライバシーのなさ。保護費のピンハネ。逃げ出す人も多いという。問題が指摘され改善傾向にはある。様々な背景を持つ受給者達が一つ屋根の下で暮らす難しさ。物語は怪しい展開をみせる。何に焦点があてられるのか?「貧困ビジネス編」。次巻も期待。

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    2023年03月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    市役所の生活保護担当のケースワーカーの話だけど、相当リアル。しっかり取材したんだろなーって思わせる内容。いやはや大変な職業だ

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    2023年03月15日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

    無料版購入済み

    内容は面白い

    内容的に仕方ないのかもしれないが、
    新人主人公、もっと勉強して知識もつけてくれ。
    あと知識もないのに現場に出す職場もどうかと。

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    2023年03月13日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 8

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    「血眼になって働いて収めた税金を働かない誰かに使うなんて」…残念ながら税金は財源ではない。政府は金など無限に発行できる。問題なのは供給力。働く人がいなければ、金があっても何も得られない。少子化進む日本。生みたい気持ち、学びたい意志。大事にしなければいけない。貧困世帯への支援は同情のためではない。自分たちを守るためだ。彼らが使うお金は無駄にはならない。そのお金は誰かがもらう。その人がまた使い、巡り巡って、自分の所得にもなる。その仕組みが世の中の供給能力を維持させる。お金を回せ!生活保護もその手段の一つだ。

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    2023年01月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 7

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    貧しく育ち、甲斐性のない男と結ばる。子どもとともに捨てられて生活保護が三代続く。不幸の連鎖が止まらない。行政ができることは限られている。なんとか助ける道を探る栗橋。「生活保護費の引き下げに財政問題を持ち出すのは根本的に間違い」。巻末に響く半田の言葉。通貨を発行ができる日本に財政問題など存在しない。危機感を持つ観点が違う。日本の出生数は80万を割る。モノとサービスの供給は維持できるのか。貧困家庭も救わないわけにはいかない。緊縮財政がもたらす社会の崩壊。国そのものに突き付けられる「自己責任」。

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    2022年11月29日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    ドラッグ、バクチ、ニコチン…数ある中毒の中、今回は身近でやっかいなアルコールの話。お酒は文化、飲むことだけで倫理的抵抗は覚えない。飲み過ぎはよくないが、「たまにはいい」と許容もされる。それでも、ほとんどの人がほどほどで済ませている。「誘惑に勝てないのは自己責任!」と、依存症に他人は冷たい。病を罹っても享楽を求める姿にあきれる以外の反応はできない。だが、そこを理解してやらねば始まらない。怠惰や意志の弱さではない、心の病。一人では何ともならぬ。助けがいる。…カルト宗教にはまるのも中毒かもしれぬとふと思う。

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    2022年09月13日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    支援を拒否する息子。父子の間に何がある?…前巻からの続き。謎が明かされる。想像になかったその事情。ストーリーとしてはわかりやすい。それなりに衝撃的で問題提起としてよろしかろう。しかし…こういう答えは望まなかった。もっとわかりにくく、何故かを追いかけたくなるネタであって欲しかった。自分の心にあてはめて、こんな行動になるだろうか?人が感じるものは複雑過ぎて、わかりやすいはずもない。「ああかも、こうかも」と考え抜き、少しずつ答えがあてはまっていくもの。ただ、これはコミック。それを受け入れての楽しみ方もある。

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    2022年09月10日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    受給世帯の高校生。生きる糧としていたバイトの稼ぎ。申告せずに不正受給。ルールはルール。返還しなければならない…国家の役割は供給能力を確保すること。必要なものが必要な人に届けられる仕組みを作ること。国民の多くが幸せを感じられること。決して、財政を均衡させることではない。税は財源ではない。供給能力さえあれば、お金はいくらでも発行できる。生活保護費に財政的制約があってはならない。やるせなさを感じるのは、登場人物だけに留めて欲しい。誤った理解に翻弄される行政の現場にむしろ読者は怒りを感じるべきだろう。

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    2022年08月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。

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    2022年08月15日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    履歴書

    会社の面接で“何やっていたんだ"と言われてだんだん履歴書が書けなくなっていくんだよなぁ、求人広告で年齢経験不問と言うのは真っ赤な嘘ですね

    #タメになる

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    2022年05月17日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 11

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    ネタバレ

    ・95
    各連休時の対応はなんとかしてほしいもの。緊急性はあると思うのです。
    ・98
    福祉事務所は、日頃の「情報の非対称性」で油断した?
    ・99
    冷静な半田にはトップの器を感じる。そもそもが、在宅勤務は休みじゃないから、電話なり遠隔なりで対応できるでしょ。
    ・102 石橋が8年の刑は重くない?あと、黒幕は?これ、酔った石橋が義経にちょっかいを出さなかったらどうなった?

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    2022年04月18日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    毒親のパート

    この作品は、ある意味しんどさが伝わってくる作品であることはわかったつもりの上で読み始めました。
    余りフォーカスされることのない、それでも社会で大切なケースワーカーに光を当てていることがそもそも作品として素晴らしいし、現場感が伝わってくるような描写が、しっかりした取材に基づいたものだと感じた。

    特にこの巻で扱われた島岡さんの「毒親」。
    自分は幸いにも生活保護にまでは至らなかったけど、近しい境遇ではあったので、島岡さんのケースを読んでいて辛くなってしまった。息子の光くんの狼狽え方、とても分かる。身に覚えがある。
    親子の関係性によってはこういう境地に至ってしまうこともあり得るんだなあと考えさせられました。

    #深い #タメになる

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    2022年03月22日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 11

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    生活保護受給者を食い物にする「貧困ビジネス」編。
    何故こんなに大長編(3巻以上)になったのか?
    連載も2年以上続いている。取材を丁寧にしたとしてもし過ぎじゃないの?‥‥いや、おそらく、し過ぎじゃない。

    たった1人の路上生活者を救うだけでも、主人公たちケースワーカーだけではやっていけないことが、説得力もって描かれてきた。今回のような暴力団組織が絡んできそうな場合は、偶然を使って警察事案を避ける展開にしながらも、ものすごくリアルに作っているのがよく分かる。ケースは、初期の頃より遥かにリアルだ。

    これを読みながら、私はあるケースのある「知人」の運命のことを思い出した。最終的には彼は路上生活を抜けて、その上で入院して亡くなったと聞いた。でもあの時もっと何かできたのではないか?
    お金は渡せない、と言うと、
    「大丈夫、大丈夫」と言いながら
    部屋にあったシュガーの袋をごっそりもって帰った彼。
    あの時酒屋の手伝いをしていると言っていたけど、あれは「貧困ビジネス」だったのではないか?あの虫歯だらけの笑顔の裏側に何があったのか?たとえ「貧困ビジネス」でなくても他に手立てはなかったのか?

    義経さんは、一時避難の住居を探すため角間さんの「同意」をとるのさえ困難(あまりにも無口)な状態から、角間さんに寄り添い一歩抜け出す。または、「厚生」のための一歩も「信頼」を勝ち取って引き出す。その様に「本来の」ケースワーカーは、「様々な福祉の手段」と「様々な事情のある個人」を取り持つための「専門家」なのである。私はその専門家にはなれないけど、その存在を知ること、また角間さんのような「様々な事情」があることを知ることは大切なのだろう。

    最終ページにずらっと並んだ取材者の面々は圧巻。NPO法人や社会福祉法人の数の多さ。こんなにも多くの団体が穴だらけのセーフティネットを支えている。

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    2022年03月08日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    扶養照会

    息子への扶養照会で恨み節満載の手紙すごかったな。
    でもああいうケースあるんだろうなぁ。
    島岡さんちのケースはもっと深い闇があるけど・・・

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    2022年03月01日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    バイト代

    子供のバイト代まで取り上げるのかっていうけど、その子供も生活保護で生活している以上しょうがないよね。
    申告しなかった方が悪いんだし・・・
    こういう考え方になる時点でもう人の金で生活するのが当たり前になってる感じ。

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    2022年03月01日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    主人公が担当している次のケースは、アルコール依存症。作品では、次から次へとケースが紹介されているような印象を受けるが、実際には、これらは平行して担当している場合もあるのだろう。どうなんだろうか。

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    2022年02月22日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    第4巻では、①親族による扶助の可否を照会する際のケースと、②保護を受けるのには「世帯」が単位であって、構成員の一部のみの保護はできないというケースが扱われる。主人公の「善意」が空回りしている。力をつけていってもらわないと、制度は適切に運用されないということがわかる。

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    2022年02月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    社会から取り残されてしまった人々を丁寧に描いていて好感が持てるものの、内容は重たい。モデルとなったであろう方々の「幸福」を祈りたい。

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    2022年02月12日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    センシティブな「問題」を、よく取り上げたものだと感心した。取り上げられたケースは、慎重に練り込まれているように思う。この作品をきっかけとして、広くこの「問題」が
    共有されるといいと思うが、センセーショナルな取り上げられ方にならないようにと、切に願う。

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    2022年02月11日