柏木ハルコのレビュー一覧

  • 健康で文化的な最低限度の生活 12

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    貧困ビジネス編がとりあえず最終巻を迎えた。

    ふつうは貧困ビジネスから被害者を救い出したことで、ドラマや映画ではそれで終わりになる。けど、ケースワーカーの仕事は、そこから未だあるのである。「知的障害」の手帳を取得すれば、就労支援は義務ではなくなる、とは知らなかった。ただ、59歳からの取得はハードルは高い。角間さんの場合は、青森の児童養護施設の所長さんが幸いにも彼のことをよく覚えていた。当時は「知的障害」の認定をしない方が就職しやすいということで手帳を取らなかったらしい。7-8歳の知能で、今まで1人で犯罪にも手を染めず生きてきたことが判明する。角間さんはやっと人生をやり直す鳥羽口に立つ。「路上生

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    2023年09月27日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

    ネタバレ 無料版購入済み

    虐待父

    虐待していた父親には何も罰が下らないというやるせなさ。
    生活福祉課の人間だと言って病院に入り込もうとしたのに…
    そしてあの父親はお金あるのに息子に税金から生活保護出るのもモヤモヤする。
    あの父親から代理徴収みたいな制度ないんだろうか。

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    2023年09月04日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 12

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    新型コロナをしっかり話に組み込んでいる作品で首都水没が始まると心がザワザワする。きちんと備えなければ…。

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    2023年09月03日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    これはもうドキュメンタリーだわ

    役所の新人公務員の女性が、生活保護の仕事についてからのドキュメンタリータッチの物語。
    中身は濃くて重い内容ばかりです。
    日本国憲法の「健康で文化的な最低限の生活」というタイトルが何とも言えない。
    いろいろ考えさせられる漫画です。

    #深い #切ない

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    2023年09月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 11

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    貧困ビジネス編は完結するのかしないのか。登場人物全てのその後が知りたいが、これで締めかもしれない。反社会勢力と向き合うケースワーカー。それも福祉の仕事の一つ。法に反する行為がなければ警察は頼れない。どのような人であろうと困っていれば支援の機会を与えねばならぬ。もう一つのテーマは住居。行政手続きには住所と連絡先が必要。ホームレスには、住まいが先か、支援が先か。大部屋の無料施設ではいじめも起きる。個室のシェルターを提供してくれるNPOがある。もしも宿なしになったなら、その存在にどんなに助けられることか。

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    2023年08月27日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 10

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    貧困ビジネス編二巻目。このテーマを取り上げようと思った時、著者の頭にコロナ禍が起きることは想定してなかったろう。図らずも、パンデミックにというもう一つの重いテーマも追いかけることになる。そのせいかはわからないが、本巻でも完結しない。ただ、そのからくりは少しずつひも解かれていく。受給者の危険を察知しても役所ができることは少ない。犯罪の管轄は警察。警察も被害届がなければ動けない。悪というものは法の隙間をかいくぐり蔓延るものである。立ち向かうには一人ひとりの正義感しかないことはコミックの世界のことに留まらない。

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    2023年05月28日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 9

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    9巻目まで来た。本巻ではホームレスの問題にフォーカスされる。日本の路上生活者は2022年度の調査で3,448人。15年前から8割減少。統計に現れないネットカフェ難民も相当数いるという。生活保護受給のためには住所を要する。紹介されるのが「無料低額宿泊所」。劣悪な住環境。相部屋でのプライバシーのなさ。保護費のピンハネ。逃げ出す人も多いという。問題が指摘され改善傾向にはある。様々な背景を持つ受給者達が一つ屋根の下で暮らす難しさ。物語は怪しい展開をみせる。何に焦点があてられるのか?「貧困ビジネス編」。次巻も期待。

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    2023年03月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    市役所の生活保護担当のケースワーカーの話だけど、相当リアル。しっかり取材したんだろなーって思わせる内容。いやはや大変な職業だ

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    2023年03月15日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    内容は面白い

    内容的に仕方ないのかもしれないが、
    新人主人公、もっと勉強して知識もつけてくれ。
    あと知識もないのに現場に出す職場もどうかと。

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    2023年03月13日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 8

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    「血眼になって働いて収めた税金を働かない誰かに使うなんて」…残念ながら税金は財源ではない。政府は金など無限に発行できる。問題なのは供給力。働く人がいなければ、金があっても何も得られない。少子化進む日本。生みたい気持ち、学びたい意志。大事にしなければいけない。貧困世帯への支援は同情のためではない。自分たちを守るためだ。彼らが使うお金は無駄にはならない。そのお金は誰かがもらう。その人がまた使い、巡り巡って、自分の所得にもなる。その仕組みが世の中の供給能力を維持させる。お金を回せ!生活保護もその手段の一つだ。

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    2023年01月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 7

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    貧しく育ち、甲斐性のない男と結ばる。子どもとともに捨てられて生活保護が三代続く。不幸の連鎖が止まらない。行政ができることは限られている。なんとか助ける道を探る栗橋。「生活保護費の引き下げに財政問題を持ち出すのは根本的に間違い」。巻末に響く半田の言葉。通貨を発行ができる日本に財政問題など存在しない。危機感を持つ観点が違う。日本の出生数は80万を割る。モノとサービスの供給は維持できるのか。貧困家庭も救わないわけにはいかない。緊縮財政がもたらす社会の崩壊。国そのものに突き付けられる「自己責任」。

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    2022年11月29日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    ドラッグ、バクチ、ニコチン…数ある中毒の中、今回は身近でやっかいなアルコールの話。お酒は文化、飲むことだけで倫理的抵抗は覚えない。飲み過ぎはよくないが、「たまにはいい」と許容もされる。それでも、ほとんどの人がほどほどで済ませている。「誘惑に勝てないのは自己責任!」と、依存症に他人は冷たい。病を罹っても享楽を求める姿にあきれる以外の反応はできない。だが、そこを理解してやらねば始まらない。怠惰や意志の弱さではない、心の病。一人では何ともならぬ。助けがいる。…カルト宗教にはまるのも中毒かもしれぬとふと思う。

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    2022年09月13日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    支援を拒否する息子。父子の間に何がある?…前巻からの続き。謎が明かされる。想像になかったその事情。ストーリーとしてはわかりやすい。それなりに衝撃的で問題提起としてよろしかろう。しかし…こういう答えは望まなかった。もっとわかりにくく、何故かを追いかけたくなるネタであって欲しかった。自分の心にあてはめて、こんな行動になるだろうか?人が感じるものは複雑過ぎて、わかりやすいはずもない。「ああかも、こうかも」と考え抜き、少しずつ答えがあてはまっていくもの。ただ、これはコミック。それを受け入れての楽しみ方もある。

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    2022年09月10日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    受給世帯の高校生。生きる糧としていたバイトの稼ぎ。申告せずに不正受給。ルールはルール。返還しなければならない…国家の役割は供給能力を確保すること。必要なものが必要な人に届けられる仕組みを作ること。国民の多くが幸せを感じられること。決して、財政を均衡させることではない。税は財源ではない。供給能力さえあれば、お金はいくらでも発行できる。生活保護費に財政的制約があってはならない。やるせなさを感じるのは、登場人物だけに留めて欲しい。誤った理解に翻弄される行政の現場にむしろ読者は怒りを感じるべきだろう。

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    2022年08月21日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。

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    2022年08月15日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    履歴書

    会社の面接で“何やっていたんだ"と言われてだんだん履歴書が書けなくなっていくんだよなぁ、求人広告で年齢経験不問と言うのは真っ赤な嘘ですね

    #タメになる

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    2022年05月17日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 11

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    ネタバレ

    ・95
    各連休時の対応はなんとかしてほしいもの。緊急性はあると思うのです。
    ・98
    福祉事務所は、日頃の「情報の非対称性」で油断した?
    ・99
    冷静な半田にはトップの器を感じる。そもそもが、在宅勤務は休みじゃないから、電話なり遠隔なりで対応できるでしょ。
    ・102 石橋が8年の刑は重くない?あと、黒幕は?これ、酔った石橋が義経にちょっかいを出さなかったらどうなった?

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    2022年04月18日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

    購入済み

    毒親のパート

    この作品は、ある意味しんどさが伝わってくる作品であることはわかったつもりの上で読み始めました。
    余りフォーカスされることのない、それでも社会で大切なケースワーカーに光を当てていることがそもそも作品として素晴らしいし、現場感が伝わってくるような描写が、しっかりした取材に基づいたものだと感じた。

    特にこの巻で扱われた島岡さんの「毒親」。
    自分は幸いにも生活保護にまでは至らなかったけど、近しい境遇ではあったので、島岡さんのケースを読んでいて辛くなってしまった。息子の光くんの狼狽え方、とても分かる。身に覚えがある。
    親子の関係性によってはこういう境地に至ってしまうこともあり得るんだなあと考

    #深い #タメになる

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    2022年03月22日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 11

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    生活保護受給者を食い物にする「貧困ビジネス」編。
    何故こんなに大長編(3巻以上)になったのか?
    連載も2年以上続いている。取材を丁寧にしたとしてもし過ぎじゃないの?‥‥いや、おそらく、し過ぎじゃない。

    たった1人の路上生活者を救うだけでも、主人公たちケースワーカーだけではやっていけないことが、説得力もって描かれてきた。今回のような暴力団組織が絡んできそうな場合は、偶然を使って警察事案を避ける展開にしながらも、ものすごくリアルに作っているのがよく分かる。ケースは、初期の頃より遥かにリアルだ。

    これを読みながら、私はあるケースのある「知人」の運命のことを思い出した。最終的には彼は路上生活を抜け

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    2022年03月08日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    扶養照会

    息子への扶養照会で恨み節満載の手紙すごかったな。
    でもああいうケースあるんだろうなぁ。
    島岡さんちのケースはもっと深い闇があるけど・・・

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    2022年03月01日