柏木ハルコのレビュー一覧
-
センシティブな「問題」を、よく取り上げたものだと感心した。取り上げられたケースは、慎重に練り込まれているように思う。この作品をきっかけとして、広くこの「問題」が
共有されるといいと思うが、センセーショナルな取り上げられ方にならないようにと、切に願う。Posted by ブクログ -
五反田みたいに実際に口に出すかどうかは別として「(受給者は)行き場をなくしたクズども」「こんな誰もやりたがらないドブさらいみたいな仕事」と考えている職員が描かれているのがリアル。小田原ジャンパー事件とかもあったけど、課内全体が五反田みたいな人で占められてるなんて別に珍しいことではないと思う。
ジョブ...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり働いて得たお金と働かないで得たお金は重みが全然違いますね、早く病気を治して自分の力で働いてお金を稼ぎたいと思っています。今は病気の治療に専念します
-
アルコール依存症の赤嶺さんの話がメインの第6巻。
前巻から続いて、アルコール依存症とは本人の意志の力ではどうにもならない病気であること、まず本人がアルコールの前で自分が無力であることを認めなければいけないこと、という点がしみじみと伝わるストーリー。
それだけにつかず離れず、でも心配の気持ちは伝え...続きを読むPosted by ブクログ -
この漫画、ここまでの中では最も怒りを感じてしまう、島岡親子の話。
その父親が息子の光(こう)に性的虐待をしていた可能性が高いことが分かり、同じ父親としてもますます怒りを感じはする。
が、この話も最終的にはその父親の「また息子の嘘に」という言葉が完全に嘘だという確証を示さず、つまり父親を完全な悪者...続きを読むPosted by ブクログ -
生活保護の不正受給と、貧困ビジネスと言われる搾取の話。勉強になった。確かに昔はわからなかったけど、もしかしたら知的障害や発達障害などがあったのかな、っていう子がクラスにひとりふたりはいたと思う。そういうのに気付かれずにただ「鈍臭いやつ」で世間のはじかれ者になった人がどれだけいるだろう。何らかの理由で...続きを読むPosted by ブクログ
-
福祉事務所に配属された主人公が様々なケースに出会う。
重いテーマをエンターテイメントとして読みやすく漫画にできているところが凄み。
筆者が、下手におちゃらけたり横道にそれたりしないで、正面からがっぷり、生活保護というテーマに向き合っているからだと思う。
しかし、なかなか大変なお仕事ですね。Posted by ブクログ -
裏社会が存在するのかと思うと恐ろしい。。
救いたくても縦割り社会だし 無責任な担当者であれば関係の無いことに手を出して仕事を増やしたくないと思うだろうし、、ケースワーカーの責任感の持ちようで人生が変わることもある。Posted by ブクログ -
生活保護など知ってるようで知らなかった事など細かく説明してあり、分かりやすいです!
テンポもよくサクサク読めるけど、生活保護を受ける人の背景を更に自分なりにイメージしてしまいます! -
ヘビースモーカーの友達が慢性閉塞性肺疾患診断下ったんだが、アルコール依存症と同じく「煙草を断つ」しか生きる道はない、って事か。Posted by ブクログ
-
柏木ハルコさんの漫勉を見て。生活保護やその周辺の制度には前々から興味があったからこれをきっかけに勉強しようかな。主人公のポンコツさに共感しつつちゃんと仕事に向き合いこなす姿に差を感じ落ち込むなど。Posted by ブクログ
-
僕は精神障害者2級で就労不能で長いこと生活保護を受けています。実は以前お金を400万円貯めて生活保護を切られたことが有ります。
-
この漫画の中の色々なストーリーを読んでいるとこちらが辛くなるほどなるほど生活保護受給者に共感させられます 読むと辛かったり、重かったりしますが 読み進めずにはいられないほど興味深い分野です 今まで知らずにいた現実の人々の暮らしを慮るいい機会になりました
-
社会の病巣を抉る本作。貧困ビジネス編がさらに激化! 支配、暴力、強圧、搾取…ほとんどクライムサスペンスの様相を呈してきました。これが現実にも起こりうる事態なのだと思うと、恐怖を禁じえません。主人公が若い女性だというところも、流れを難しくする要因になっていて、社会問題の一端を感じます。そしてそこに追い...続きを読むPosted by ブクログ
-
貧困ビジネス編は、やはり2巻ぐらいでは終わらなかった。しかも今回は途中からコロナ禍のもとでの闘いに突入する。
今回は表紙に初めて登場する京極係長がわりと活躍する。市の財政を圧迫するような事柄には神経質になる係長ではあるが、今回は不正支給に繋がる事案である。「意外と正義感が強い」と義経さんが驚いてい...続きを読むPosted by ブクログ